2006年8月11日金曜日

清志郎さんが一番感動したこと [music]

前回のエントリーの「ちょっといい言葉」繋りで思い出したんだけど,忌野 清志郎さんのファンクラブ会報誌に載っていた,あるトークショーのファンからの質問コーナーで清志郎さんが「今までで一番感動した事はなんですか?」と聞かれた時の言葉.

あの〜こう,曲を作って,レコーディングして,バンドの仲間とツアーに出てみんなの前で歌を歌うってのが僕の夢でね,それをずっと実現してきたわけなんだけど,それいくらやってもずっと夢なんですね.

またその夢を実現するためにね,ずっと同じ事やってるわけだ,同じ様な.

その度にね,すごい感動してます.


きっとこの人は人間である前にミューシジャンなんだろうな.本当に,心から,一日も早い復帰を願っています.

これは7月に大阪で開催されたトークショーとのことだけど,他にも8歳の子供に「なんでメイクするのですか?」と聞かれて「それはね…メイクした時に売れちゃったからだよ (笑)」と答え,その後自ら「素晴らしい質問ですね.答えも素晴らしかった」と続けるなど,とても和やかな雰囲気が伝わってくる.


ところでちょっと脱線すると,会報誌には先日 Nashville で Steve Cropper をプロデューサーに迎えてレコーディングされたアルバムの様子も紹介されていた.同行した山本 キヨシ氏のレポートをいくつか抜粋すると,

なんだか皆の Play がバチバチ決まってます.

迷いの無い pure な音が生まれています.凄いアルバムがどんどん形作られています.

さすがに譜面もないし,スティーブの思い付きでどんどん変わっていくし,生きている音楽を目の辺りにしている感じです.

ということで,ますますこのアルバムが楽しみ.

思わず吹き出してしまったのが,現地の日本食レストランで,そこのおやじが清志郎さんに気付いて「どうもどうも,知ってますよ! いまわのせいしろうさん!」とやらかした時,清志郎さんがボソッと「訓読みです…」と言ったというエピソード.


でも一番目を引いたのは,Steve Cropper のスタジオのドアに書いてあったというこの言葉.

Your criticism of our equipment reveals an unsound technical background.

なんて Cropper らしい…これもいい言葉です.


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