人間っぽさ [diary]
携帯で撮った写真なので映りが良くないけど.
たまたまふらっと入った居酒屋の親父さんが,20歳でこの世界に入り,11年の修行を経て,自分の店を持ってから実に41年という職人だった.
さすがにキャリアが長いだけあって,料理も旨いが話も上手い.話題の引き出しが豊富で,客を楽しませるトータルのおもてなしが身にしみついているのだろう.
「柚子コショウなんかありますか?」と聞くと,「あーないけど今から作るから待ってて.ウチは作り置きも既製品もないから」と.なんと醤油やポン酢まで手作りらしい.
「こだわりがすごいですね」と話しかけると
もうね,ウチの味噌汁を飲んでもらえば分かります
と言う.それで頂いてみたら,これが大爆笑なのだ.
こういうことが,とても人間っぽいと思うのですよ.
なにも特別なことじゃなくても,例えば大好きな曲を聴いて「なんていい曲なんだろう」と改めてしみじみとしてみたり,たまたま話しかけた知らない人がすごくおもしろい人で思わず笑っちゃったり,そしてふらっと入った居酒屋の親父さんが筋金入りの職人で一口飲んで大爆笑するほど味噌汁が旨かったり.
なにも特別ではない,everyday life のこんな一時がとてもいいですね.