超一流の… [reflection]
超一流のエンジニアには,ならなくてもいい.
超一流のビジネスマンになんか,なりたくない.
ただ,超一流の,父親になりたい.
If it's fine rain or shine I don't mind I'll take it anyway
超一流のエンジニアには,ならなくてもいい.
超一流のビジネスマンになんか,なりたくない.
ただ,超一流の,父親になりたい.
MIT (マサチューセッツ工科大学・コンピューターサイエンスの世界的権威) のメディア研究所の創設者である Andrew Lippman のインタビューより.
僅か2分弱のビデオだが,要約すると
- 製品に紐づく価値 (というのは私の意訳ですが本人の言葉では "The stability that we associated with products") など既に存在しない
- イノベーティブで,市場のゲームを変えるのは,若者である
- (若者の) ユーザーは,もはや「顧客」ではなく「パートナー」として見るべきだ
- だから (彼等がプロダクトに対して自分で何かできる) オープンなアーキテクチャを造らなければいけない
いやーオッサン,めちゃいいこと言うなぁー
激しく同意します.
もう放っておけばいいんだけど,あまりにむしゃくしゃするから書かずにはいられない.
あのね,あんたにどんな過去があったか知らないけど,それが未来を形成するわけはないだろう?
なぜか日本語でも英語でも,「代償を払う (pay the price)」という言い回しがある.他の言語は知らないけど,少なくとも2つの言語にあるってことは,人間の普遍的な概念なのか?
バカらしい…
そんなこと言ってる暇があったら,あっちでマスかいてろ.
じゃあもう俺がハッキリ言ってやろうか.
ハラウベキダイショウナンカ,ドコニモアリマセンカラ.
過去は消せない.だったらそれについて考えてもしょうがないじゃないか.そりゃ忘れちゃいけない.同じ誤ちを犯さないように頭の中にはしっかりと置いておけばいい.
事実は事実.それ以上でもそれ以下でもない.その過去から自分の将来を決めつけるのは,もう事実の枠を越えて単なるあんたの思い込みだろ.
ただ落ち込みたいだけだろ.
そうすることが好きなんだろ.
トンネルの先の光を探しつつ,自ら潜って行くことが楽しいんだろ.
代償を払うことを考えるより,これから何ができるかを考えろバーカ.
F**K you.
You shouldn't mind paying the price, any price, any price.
俺はね,always happy で always smiling ないつもの君が好きだよ.
子供じゃないんだから,自分で何とかするんだな.
仕事でサンディエゴに行ってました.
真冬でも日中は20℃を超える陽気です.
例えばアメリカ出張に行く場合,往復の移動時間,前準備や後処理,現地と帰国後の数日間は時差ボケにより生産性が若干落ちること…などを加味すると,感覚的に日本での作業4日分ぐらいが犠牲になります.もちろん会社としては,金銭的コストもかかっているわけで.それらに見合うアウトプットが求められます.
月一以上のペースで海外に行っていた頃は,そんな感覚も半ば麻痺していましたが,久しぶりの出張で改めてそんな緊張感を味わうことができました.
ところでサンディエゴを最後に訪れたのは,プライベートで遊びに行った時 でした.んー懐しいねぇ.できることなら,もう仕事では行きたくなかった…
世の中には2種類の人間がいる.
ブログを書く人間と,書かない人間.
結局今年 (というか去年) も,1枚も書きませんでした.
…にも関わらず,毎年頂いてる人とか,ホントすみません.
元気にやってます,とりあえず.
来年 (というか今年) は,絶対...きっと書きます.
いつか書こうと思っていた話ですが,年も明けて今となっては去年の話なので,そろそろ書いてもいいかな.
私は,転職する気がある・ないに関わらず,自分の市場価値を確認する為に,1年に1度は就職面接を受けるようにしています.自分の会社でしか通用しない人間になっていないか,外ではどんな技術が必要とされているのか,他社では今と同じぐらい,あるいはそれ以上稼げるのか…そういったことを常に認識しておく為です.
2009年のその日も,ある人の勧めで,ある会社を受けました.
英語の試験,プログラミングの試験,4人の技術者の面接などをクリアして,最終試験は社長面接でした.比較的小さなその会社は,社長自ら最終選考を行っていたのです.
その社長は,業界ではちょっとした有名人で,多くの尊敬を集める,いわゆる「ビジョナリー」と言われる方でした.実際に会ってみて,それは噂以上だと断言できます.
ものの15分ほど話して,彼は私という人間を見抜いたようです.
彼は,私という人間を認め,彼の会社で私は活躍するだろうと言ってくれました.彼の会社が探しているような人材だとも言ってくれました (リップサービスじゃないことを願いますが…).
その上で彼は,私自身のキャリアを考えて,「あなたは転職するべきではない.今の会社に残る方がいい.だからあなたは採れない」と言いました.
「僕は時々矛盾するんだ」と言いつつ,自分の会社の新しい戦力の可能性よりも,フラッと面接にやってきた私のキャリアを一番に考えてくれたのです.
曰く,
「あなたが今辞めたらエンジニアとして辞めることになる.それは4年前でもできたでしょう? どうせ辞めるなら,マネージャーになってから辞めなさい」
「優秀な人ほど会社に残る.今いる会社のカルチャーをもっと吸収するべきだ」
「今の会社から学べることがまだ山ほどある」
「人員削減などがあって困っているなら採用するが,あなたはちっとも困ってないじゃないか」
「ウチに来てもいいけど,あなた自身がアンハッピーになるよ.あなたはスポイルされると思うよ」
…みたいなことでした.
私が,「優秀な人ほど会社に残るなんて聞いたことない (一般的にはデキる人ほど早期退職すると言われる).それに,特定の企業文化がコビりついた人間なんて融通がきかず使いものにならないのでは?」と反論すると,「会社の看板がないと仕事ができない人はそうかもしれないが,どこでも通用する自信があるなら,これ以上ないぐらい今の企業文化を吸収するべきだ」と切り返されました.
私が心から信念を持って話す内容と,前日に考えたような内容は瞬時に見破り,後者については,「そんなマーケティングが使うような言葉は聞きたくない.2-3年先の目先の話ではなく,10年・20年先を見据えた話をしてくれないか?」と一蹴されました.
心を開いた後は正直に,「ぶっちゃけ,自分の市場価値を確認する為に定期的に転職活動をしているんです」と言うと,彼は苦笑しながら,「それでリクルーティングマーケットの動向は分かるかもしれないが,例え今の報酬の2倍支払う企業が見つかっても,あなたの価値が急に2倍になるわけじゃない.あなたの価値は,あなたのタイトルで決まるんです」と言われました.
そして,「あなたは今の会社が嫌だからここへ来たんですよ? 自分では気付いていないかもしれないが,どこか嫌なんですよ.でもそれは木を見て森を見ずというもの.嫌なことは山ほどありますよ.目先の嫌なことなんて気にしちゃいけない.そんな小さな嫌なことを乗り越える過程こそ,後々の財産になるんです」とも話してくれました.
結局,就職面接っぽい話をしたのは最初の15分ぐらい.
最初の15分で「あなたは採れない」と言われ,残りの45分は,私が彼のこれまでのキャリアや考え方を質問したり,彼が私に今の会社で働く上でのアドバイスや心構えを話してくれたりといった時間でした.
…就職面接を受けにいって,メンタリングを受けるなんて,一体誰に想像できよう?
彼が話してくれた中で,特に印象に残っている言葉です.
私は明るい人が好きですよ.
几帳面じゃないほうがいい.
優等生は出世しない.
ちょっと隙があるぐらいの,とことん明るい人がいいですよ.
自分には実力があると信じましょう.
そんな星の下に生まれてきたと,信じるんです.
その日のうちに,このブログの URL をそえて,お礼のメールを書きました.もし読んでくれているなら,この場を借りて,改めてお礼を言います.
さあ,明日は2010年の仕事始め.
今年から新しい組織で,新しい仕事をはじめます.
まあ当分,今の会社で一生懸命がんばりますよ.