2009年4月30日木曜日

いのちの島,屋久島 - 九州の旅中編 [diary]

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行ったことがある人に聞けば,みんな口を揃えて「屋久島はいい」と言う.
そして屋久島で4日間過ごして,私もまたあなたに「屋久島はいい」と言うだろう.

それは,自然というキャンバスに描き殴られた芸術である.


【白谷雲水峡】
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上の写真の「もののけ姫の森」は,その名の通り映画「もののけ姫」のモデルとなった森.この景色を神秘的と言わずして,何を神秘的と言おうか.


【いなか浜】
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5月から7月はウミガメが産卵の為に上陸するといういなか浜.真っ白な砂と真っ青な海のコントラストが美しい.時間が経つのを忘れてしまうぐらいのどかで,穏やかな気分になる.


【大川の滝】
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落差 88m という大川の滝.圧巻である.


【平内海中温泉】
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満潮時には水没してしまうという平内海中温泉.水着の着用は一切禁止.とてつもない解放感だ.


【縄文杉】
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クライマックスはこの上の写真の縄文杉.目の前にした瞬間,まるで聖地に降り立ったような感覚を覚える.樹齢1000年以上の杉を「屋久杉」と呼ぶが,この縄文杉はその王者で,樹齢は7200年とも言われる.神々しいまでの存在感…というより杉のバケモンだ.


こちらは屋久島名物,トビウオの唐揚げと首折れサバの刺身.島焼酎を呑みながら食べるのがいい.
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…と,これらの名所・名物はもちろん素晴らしいのだが,


ちょっとした路地裏,
何気ない街並み,

開放的で暖かい島の人々,
宿で出会ったワイルドな旅人,

ゆっくりゆっくり流れる,この島だけの時間,
この島全体の,水・空・光・空気が作り出す豊かな表情と空間全体に,

うっとりしてしまうのですよ.


はっきり言って4日間では全然足りなかった.
「1ヶ月に35日雨が降る」と言われるここ屋久島で,今回は4日とも晴天に恵まれた.贅沢な話だが,1日ぐらいは雨に濡れる屋久島も見てみたかった.それは次回のお楽しみとしておこう.ここには必ず帰ってくるだろうから.


Peace Pipe: 雅叙苑で至福の一時 - 九州の旅前編 [diary]
Peace Pipe: 鹿児島から大分へ - 九州の旅後編 [diary]


2009年4月27日月曜日

雅叙苑で至福の一時 - 九州の旅前編 [diary]

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鹿児島に行きたいと思っていた.そしてどうせ南に行くなら,夏の一番暑い時に行くのがいいと思っていた.それで今年こそはと,8月頃行く計画を立てていたのだが,少し予定が早まってこのゴールデンウィークに行ってきました.

実を言うと,鹿児島に行きたかったというより,この宿に行きたかったのだ.何年か前にテレビで紹介されていて,それを見てからいつか行こうと決めていた妙見温泉「忘れの里 雅叙苑」である.
忘れの里 雅叙苑


そこには,極上の癒やしの空間があった.

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建湯は20トンの大岩が手彫りでくり抜かれてできている.岩肌の感触が実にいい.源泉掛け流しで鉄分を含む強アルカリ性,土類重曹泉とのこと.
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こちらは貸し切りの炭酸泉ラムネ湯と打たせ湯.ぬるくてやわらかい湯がとても気持ちいい.
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川沿いには足湯があり,
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部屋にも露天風呂がついている.
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米は釜で炊かれ,野菜もここで育てたものが使われる.そして卵と鶏肉は,宿が所有する養鶏場から毎日新鮮なものが届く.
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予想通り,いやそれを優に超えるほど,宿・湯・料理・サービス,すべてにおいて最高だった.静寂の中に,水の音と鳥のさえずりだけが聞こえる.その名の通り,忘れの里だ.

九州の旅は,初日にして元々の目的が達成されてしまいました.


Peace Pipe: いのちの島,屋久島 - 九州の旅中編 [diary]
Peace Pipe: 鹿児島から大分へ - 九州の旅後編 [diary]


2009年4月26日日曜日

吾妻 光良 & 三宅 伸治 live at サンジャック [music]

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「浪ライフ records」というレーベルの発足記念イベントに行ってきました.
というのもこの 3 days のイベント,2日目の今日は,このブログでも何度か書いている吾妻 光良と三宅 伸治のカップリングなのである.
ライブ@サンジャック: 浪ライフrecords発足記念ライブ

まさかこの2人が同時に観られるとは思わなかった.

一緒に演ること自体あまりイメージできなかったが,この2人も会うのは今日で2回目なのだとか (ちなみに1回目はこのライブの打ち合わせ.ただ三宅さんは昔から吾妻さんのライブに足を運んでいたようだ).

三宅さんはソロで演ることも多いが,普段 The Swinging Boppers というビッグバンドを引き連れている吾妻さんの弾き語りはとても新鮮だった.

三宅さんには華があり,あいかわらずの永遠のワンパターンが妙にカッコいい.そして時にはシリアスな内容をおちゃらけて笑い飛ばし,また時にはふざけた歌詞の中にハッとする内容を織り交ぜる吾妻節は今日も健在だった.同じルーツを持ちながらも好対照な2人のギターの絡みもよかったし,吾妻さんのキャラはツボに入ってくるし,三宅さんがカバーした吾妻 光良 and The Swinging Boppers の「ゴミの日来るまで」は最高だった.

関係ない話だが,開演時間ギリギリに会場に着くと,入口に三宅さんが立っていた.思わず「握手して下さい」と言ったら,ニッコリ笑って対応してくれました.

私にとって今日からゴールデンウィークがはじまったが,その幕開けはブルースマンとロックスターの心地良い融合でしたとさ.


2009年4月17日金曜日

TOEIC の点数が英語の実力を測るのにあまり役立たない理由 [memo]

それは,speaking の科目がないから.

例えば私が「英語ができます」という人を面接するなら,日本語で答えても考えるのに精一杯という質問を出すだろう.日本語と英語に本質的にどれだけ差異があるかを見てみたいのだ.

それには,完全に賛否両論のテーマがいいように思う.
例えばこんな題目はどうだろう.

私が「はいどうぞ」と言った瞬間から,「妊娠中絶」について,賛成派と反対派の1人2役を演じ,両者の立場を建設的に示しながら英語でディベートをしてみてください.

但しその議論において,ファシリテーターがいた方が進行がスムーズになると判断するなら,ファシリテーターを加えた1人3役のプレゼンも許可します.

プライバシーに関わる問題なので,結論を出す必要はありません.

はいどうぞ.


もちろん以上のことは英語で伝える.

テーマは「同性愛者同士の結婚を法律的に認めるか」でもいいし,これらの質問が社会的にまずいなら「ウチの社員食堂はうまいかまずいか」についての1人ディベートプレゼンでもいい.

要は,テーマ自体を議論することに脳をフル回転させてもらい,「英語に訳す」という暇を一切排除することがポイントだ.


TOEIC には,listening はあるのに speaking がないのはまったく片手落ちとしか言いようがない.

英語の映画を字幕なしに観られるかどうかをテストしたいならそれでもいいが,
- 相手の言っていることが理解できて
- 自分の言いたいことが伝えられて
それではじめてコミュニケーションでしょう?

TOEIC の点数が良くても,その点数が証明するものは,せいぜい英語のドキュメントが読めて,英語のメールが書ける…ぐらいの業務レベルなのかもしれない.

で,もし本当にそうなら listening のパートはまったく不要というわけです.


以上,問題提起をする為に多少偏った見方をしているが,「英語が重要」と言った時に,それは文書によるやり取りを指しているのか,一方的にプレゼンができればいいのか,会話における説得力が必要なのか,全般的に広く浅く使えた方がいいのか…もちろん全部できることに越したことはないが,自分の中で優先順位は意識するべきだろう.それに応じて勉強方法も変わってくるに違いない.

今日,とある会議でとある人から「世界のエンジニアの中で英語が話せないのは日本人だけ.グローバルな開発では日本人が一番足をひっぱっている.英語が話せないエンジニアは C 言語が書けないのと同じ」という発言があった.その発言が大袈裟かどうかは置いといて,「これからのエンジニアに英語は必須」と言うなら,社員の TOEIC の点数だけを基準にするべきではない,ということが言いたかったわけです.


2009年4月9日木曜日

5年目以降の全ての社会人にとって重要なこと [memo]

それは,自分より若い人から学ぼうとする心構え.

かつて北島 三郎はこんなことを言ったとか.

先輩にはいつか追いつけるけど,後輩は追いかけてくるから,後輩をライバルに持つのはいいことだよ


今日は新入社員の職場配属日でした.
初々しい顔ぶれを見ました.

というわけで,改めて自分に言い聞かせる意味も込めてこんなことを書いています.

いつの時代も,若者の意見は,常に正しい.
自分より若い人から学ぼうとする気持ちは,いくつになっても持ち続けていたいと思います.