2014年4月27日日曜日

「当たり前」を疑え / なぜ目の前のバナナを取りに行かないのか [memo]



これは有名な実験ですが,今一度噛み締めておきたく,ここに記しておきます.

檻の中に5匹の猿がいました.

檻の中にはハシゴが置かれており,その上にはバナナがありました.

1匹の猿がバナナを取ろうとハシゴを登ると,冷たい水が浴びせられ,他の4匹の猿はびしょ濡れになりました.

他の猿が試みても同様のことが起きたので,猿は5匹ともハシゴに登ろうとは思わなくなりました.

1匹の猿が檻から出され,新しい猿が檻に入れられました.
新しい猿はバナナを見て,当然ハシゴに登ろうとします.

他の4匹の猿は,そうすると冷たい水が浴びせられることを知っていたので,ハシゴに登ろうとしている新入り猿を引きずり降ろして袋叩きにしました.

また1匹の猿が檻から出され,新しい猿が檻に入れられました.

新入り猿はハシゴを登ろうとし,他の猿が引きずり降ろして袋叩き.
また1匹の猿が入れ替えられる.その繰り返し.

やがて檻の中には,最初に水を浴びさせられた猿はいなくなります.

それでも猿たちは,新しい猿が檻に入れられ,バナナめがけてハシゴを登ろうとする度に,その猿を引きずり降ろして袋叩きにします.

その理由も分からずに.


慣行に騙されるな.
伝統に惑わされるな.

そのミーティングは本当に必要か?
そのプロセスは本当に最適か?

昨日の考え方で,明日の製品が作れるのか?
古い時代のやり方で,未来のサービスが作れるのか?

それは単なる思い込みではないか?
「前からそうである」だけで,疑問すら抱かず,当たり前のこととして遂行していないか?

目の前にバナナがあるのに,見過ごしてはいないだろうか?


2014年4月26日土曜日

やる気は何から生まれるか / Autonomy, Mastery, Purpose - Daniel Pink [memo]



リーダーとしてチームを率いる時の考え方,自身のキャリアとモチベーション…といった枠を越えて,教育や子供に対する接し方にまで通ずる概念かと思います.

詳しくは上のビデオ,あるいは日本語字幕付きのこちらの TED プレゼンを.




以下要約.

- モチベーションの源にはいろいろある
 - 物質的なもの以外にも「褒められる」「認めてもらう」などもあるだろう
 - 当然「金 (給料)」もその1つだし,それを1番に挙げる人も多いかもしれない

- 実は金 (成果報酬) が効果を発揮する場面は限定的
 - ルールや目的が明確な単純作業や機械的作業
  (工場におけるルーチンワークとか)

- クリエイティブな仕事,頭を使う作業においては,金で釣るのは逆効果
 - 報酬は,視野と可能性を狭める
 - 金 (給料) は,(生活面などが) 心配にならない程度にあれば良い
 - 金 (給料) が関心の中心にあるなら,あなたは本当にその仕事を愛しているだろうか?

- ではモチベーションはどこから来るか?
 - 内発的動機
 - Autonomy, Mastery, Purpose (自律性・熟達・意義)

- 意欲を引き出すには自主性を尊重するほうが効果的
 - 「やりたい」と思えることをやろう

- Autonomy, Mastery, Purpose (自律性・熟達・意義)
 - 人生の舵を自分でとる
  (やりたいからやる,たのしいからやる,重要だからやる)
 - 価値ある技術を磨き続ける
 - 自分より大きな何かのためになる

- これは慣行ではなく科学的事実
 - 20世紀的な報酬が機能する場面は,驚くほど限定的
 - 成功報酬は創造性を潰す
 - アメとムチではなく,内発的な動機がいい仕事に繋がる

4062144492モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
ダニエル・ピンク 大前 研一
講談社 2010-07-07


4837956661ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
ダニエル・ピンク 大前 研一
三笠書房 2006-05-08



2014年4月13日日曜日

男5人,会津東山温泉の旅 [diary]

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旧友と1泊で福島に行ってきました.
男5人の旅行,うち4人は結婚して子供もいますが,たまにはこんなのもアリだと思います.


福島ということで,まずは日本三大桜のひとつと言われる三晴滝桜へ.
東京では散ってしまった桜も,残念ながらこちらではまだ開花前.天然記念物に指定されているこの樹齢千年超えの巨木が拝めただけでも,まあよしとしましょう.

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ちょうど昼頃着いたので,ランチには喜多方ラーメン.

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そして宿に車を置いて,近くの酒造を訪れました.
日本酒造りの工程を見学できたり,ここのお酒を試飲できたりします.

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會津酒造歴史館


会津若松には,鶴ヶ城をはじめ観光名所もたくさんあるのですが,後は宿でゆっくり過ごしました.

江戸時代から続くものも含め,14の浴槽の湯めぐりができる温泉がとにかく素晴らしく,

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食事も絶品でした.

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会津東山温泉 くつろぎ宿


味のある温泉街.静寂の中に聞こえる川の音.
なんというか,最高です.

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ところで,東京で散った桜が東北では開花前…ということは,その途中に満開があるはず!
ということで,翌日の帰り道には茨城の日立によって花見など.

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温泉も食事も酒も桜も,全て最高でしたが,なんせ若い頃を共に過ごした学生時代の友人達と,バカな話をしながら過ごす時間が,かけがえのないものでした.


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2014年4月6日日曜日

南房総ロードバイキング [diary]

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海を見ながら自転車で走りたい…ふとそう思い立ち,一泊で南房総に行ってきました.


金曜日,会社を少し早めに出て久里浜港へ.

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実際はそれほど遠くない場所でも,船に乗って行くだけで,ちょっとした旅に出る気分になるのは私だけでしょうか.

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フェリーから見た,海に沈むこの夕陽の,なんとゴージャスなこと.
目的地に着く前から「これを見ることができただけで,来て良かった」と思わせるほどでした.

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こんな燃えるような夕陽の日は,太陽が沈んだ後に刻一刻と表情を変えていく,空の色も素敵です.

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とりあえず1日目は完全に暗くなるまで少しだけ走り,岩井という所で宿を探します.
情緒溢れる場末の民宿…とも思ったのですが,この日泊まったのはこちらのコンドミニアムホテル.

コンドミニアムホテル「グランビュー岩井」

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要はワンルームマンションのようなもので,部屋にはキッチンや炊飯器まで.独り暮らしをしていた頃を思い出します.

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温泉にゆっくり使った後は,近くの居酒屋で地魚に舌鼓.

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グランビュー岩井は最上階に大浴場があり,海に沈む夕陽を見ながら入る温泉がウリなのだとか.私は暗くなってからチェックインしましたが,翌日の朝に最上階から見た景色は絶景でした.

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さて今回参考にしたのはこちらのルート.岩井を拠点に,南房総を一周です.




信号もほとんどないので,黙々と走ります.

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海に出れば後は海岸沿いに.とても気持ちいい.
ちなみに海岸沿いを走る時は,時計まわりにルートを進むのが基本です (対向車線越しではなく,左手に海の景色を臨む為).

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ゴールのフェリー乗り場近くで,最後にもう一度地魚と温泉を堪能し,

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帰りのフェリーの中で,マックスコーヒーとよこすか海軍カリーパンを買って,コンプリートです.

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やはり海を見ながら自転車で走るのは最高です.
いつか四国と広島を結ぶ,しまなみ海道を走りたいですね.


Flickr photos: 20140404-20140405 南房総ロードバイキング