Summer's Almost Gone [reflection]
Morning found us calmly unaware
Noon burn gold into our hair
At night we swim the laughin' sea
When summer's gone, where will we be?
Where will we be?
Where will we be?
-- Summer's Almost Gone / The Doors
If it's fine rain or shine I don't mind I'll take it anyway
Morning found us calmly unaware
Noon burn gold into our hair
At night we swim the laughin' sea
When summer's gone, where will we be?
Where will we be?
Where will we be?
-- Summer's Almost Gone / The Doors
世間ではそろそろ夏休みも終わり.というわけで私のこの夏の自由研究テーマ…ではありませんが,以前から興味があった HDR 画像を作ってみました.
HDR とは "High Dynamic Range" の略.「で,それってなによ?」という話の前に,百聞は一見にしかずで,先日秋川渓谷に行った時の写真から今回作った HDR 画像がこちらです.
とてもリアルで,それでいて絵画のようでもないだろうか?
人間は,目から飛び込んできた光景の明るい部分と暗い部分を,脳で勝手に混ぜ合わせて自動処理している.これに対して写真は明度を「露出」という概念で一意に決める.例えば花火大会などに行くと,目にはある程度暗い個所や隣の人の顔なども見えているのに,撮った写真は花火の光以外の部分は真っ暗ですよね.
HDR とは,同じ写真の異なる露出を複数合成する技術である.これにより明暗を1枚の画像で同時に表現し,人が脳で感じたイメージに近いリアルな光景を再現することができる.さらに合成の仕方によっては,逆に絵画のような幻想的かつ現実離れした画像に仕立てることも可能だ (上の写真はその中間を狙って作ったつもりです).
さらに詳しくはこのあたりなど.
HDRI(ハイダイナミックレンジイメージング)とは? - HDRiな生活
ハイダイナミックレンジ合成 - Wikipedia
AEB (自動段階露出機能) が付いているカメラであれば,1回シャッターをきれば,任意の露出に対してそのプラス側・マイナス側に補正した写真を複数同時に撮影してくれる.HDR 作成には,-2, 0, +2 の設定で撮った3枚を合成するぐらいで良いそうだ.あるいは RAW 撮影できるカメラ (最近のカメラはほとんどできる) であれば,1枚の RAW 写真から HDR を作ることができる (RAW には複数の露出情報が含まれている為).
HDR 作成には,Photomatix というソフトを使うのが定番らしい.有料のソフトだが,機能制限された無料体験版がある (私も今回はその体験版を使った).Photomatix の設定については,こちらに詳しく解説されている.
photomatix各パラメータの感覚的説明。コツはとにかく作りまくる@大塚公園 - HDRiな生活
さて,冒頭でエラそうに晒した私の HDR 画像だが,おそらく玄人に言わせればこれは「悪い見本」ということになる.
HDR 画像は作成して終わりではなく,その後さらに自分のイメージに近づける為に Photoshop などを使ってポスト処理するのが基本なのだそうだが,今回私はそこまでやっていない.その辺りのワークフローはこんな感じ.
HDR作成におけるphotomatixからphotoshopへのワークフロー例 - HDRiな生活
Web には素晴らしい HDR 画像がたくさんあがっているので,そちらを見ると HDR の本質がさらに感じられると思います.Flickr の HDR グループ も良いが,特に HDR の第一人者,Trey Ratcliff の作品など,目を疑ってしまうほど秀抜だ.
最後に,写真について私が好きな言葉,Michael Kenna のこの言葉で閉めたいと思います.Kenna は白黒の写真を好む風景写真家ですが,この言葉は HDR にも通じるものがあると思います.
私は描写を超越した暗示力をより好むのです.
写真は私にとって世界を転写することではありません.
私はそこに見えるものを正確にコピーすることには興味がないのです.
写真の最も強い要素の一つは世界の一部を記録することですが,同時にそれぞれの写真家の美的センスと統合させることでもあるのです.
その結果が解釈であり,この解釈こそが興味深いと私は思うのですが,主題がそれぞれの人々の心のフィルターを通過することで違う状態で出現したとき,それはもはや何かの複写や記録ではなくなっているのです.
-- Michael Kenna
写真は,感情に訴えるからこそ素晴らしい.
無性に安心感を覚える暖かさ.ダン・ペンの歌声は,まさにそれである.
まるで故郷に帰った時に食べる母親の手料理のような感覚,とでも言えばいいだろうか.
オーティス・レディング,アレサ・フランクリン,ジャニス・ジョプリン,ジェイムズ・カー,パーシー・スレッジ,ボックス・トップス (…と,挙げ出せばキリがない) といった偉大なアーティスト達に曲を提供してきた,このサザン・ソウルの立役者が来日するとなれば,それは行くしかない.
ダン・ペンの弾き語りの他には,オルガンだけという,たった2人の構成.それは往年のスプーナー・オールダムとのコンビを彷彿とさせる.
そんなとても素朴な,飾りっ気のないライブを,ただ,しみじみと聴いていた.
それはやはり母親の手料理のようでもあり,同時にフランス料理のフルコースのようでもあった.
9年前にもダン・ペンのライブを観ている.その時の記憶が蘇えり,懐しさに浸りながら,暖かいダン・ペンの歌声が体中に染み渡るのを感じた,そんな夏の終わりの一夜でした.
スプーナー・オールダムとのライブ盤,Moments From This Theater は特にオススメです.この2人のハモりは理屈なしに泣ける.
Moments From This Theater Dan Penn and Spooner Oldham |
暑い日が続くが夏はもうすぐ終わってしまうので,この週末は秋川渓谷に足を伸ばしてみました.
豊かな水の表情は,いくら見ていても飽きない.
こちらは東京都で唯一,日本の滝百選に選ばれている払沢の滝.
情緒溢れる散策路を歩き,
ちとせ屋の手作り豆腐を川原で食べ,瀬音の湯 で温泉にゆっくり浸かる.
そしてこの日はたまたま地元の夏祭りがやっていた.
こじんまりしているが,それがいい.とても風情あるローカルの夏祭りという感じだった.これに一番癒されたかもしれない.
さて8月の週末も残すところあと1回.最後まで夏を楽しもう.
秋川渓谷 - あきる野市観光協会
Flickr photos: 秋川渓谷
悪いが,こちとら松本人志を観て育った世代なんだ.
クリエイティビティに憧れなくて何に憧れる?
「おもしろさ」を追求せずに何を追求しろというのだ?
検索用のメモ書き.タイトルの通りです.
私の iPad は Wi-Fi モデル (3G なし) で,普段は自宅で使用していて外に持ち出すことは無いのですが,このお盆休みは公衆無線 LAN を利用してどれぐらい使い物になるか,試しに持ち歩いてみました.
ところが,ソフトバンク Wi-Fi スポット (アクセスポイントは FON) に繋げようとすると,なぜかフリーズしてしまいます.
調べてみると同じような方がたくさんいるようで,結論としては Safari の自動入力をオフにするとログインできました.
iPad で FON へのログインでフリーズする件の解決方法 #iPadJP
ということで,iPad についてくるソフトバンク Wi-Fi スポットと BB モバイルポイントで外でもそこそこ使えましたが,最初にネットに繋ぐ時はこの問題を調べる為に iPhone の 3G 通信に依存して検索しなければならず,なんだかなーという感じでした.
その後 Safari の自動入力オンで iPhone からは FON にログインできたので,iOS 4 では修正された不具合なのかもしれませんね.
お盆休みは名古屋に帰省していましたが,今回はとびっきり美味いエスプレッソを出してくれるお店を紹介してみます.
見ての通りイケメンで,コーヒーオタクのマスターが,ものすごく丁寧かつ親切にいろいろ教えてくれます (写真はご本人の許可を得て掲載しています).
名古屋にお住まいのコーヒー好きな方は,一度行ってみるべきだと思います.
presto coffee - 一社/コーヒー専門店 [食べログ]
昨日の飲み会で,妙に腑に落ちた話です.
ヒトの体は,幾多の進化を経て創造された芸術品のようなもので,理想のシステムアーキテクチャも人体に例えられるのではないかと.
例えば脳にあたる,システムの肝となるデータベースやエンジンはあるかもしれません.でもそこで全てやろうとしてしまうと,頭でっかちになってしまう.
筋肉のような,鍛えれば鍛えるほど強くなるようなスケールする仕組みが必要です.何を脳に置いて,何を分散させるか.
「マネタイズする仕組みは肝臓かなー」とか色々話しているうちに,
あと必要なのは生殖器だ!
と (笑).
半ば無理矢理ですが,要はユーザーが増えていくようなサービスを作りましょう,ということでした.
[Web開発者のための] 大規模サービス技術入門 - データ構造、メモリ、OS、DB、サーバ/インフラ (WEB+DB PRESS plusシリーズ) 伊藤 直也 田中 慎司 技術評論社 2010-07-07 |