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2015年9月18日金曜日
2015年9月12日土曜日
Seattle 201509 - ヘルシーフードを求めて [diary]
過去のシアトル出張では,「思いっきり体に悪そうなもの」とか,「日本では食べられないもの」など,テーマを決めて食生活を送り,食べたものを紹介してきましたが,今回はガラにもなく「ヘルシーなもの」をテーマにしてみました.
そもそもシアトルは,ヘルス・コンシャス (健康指向)・エコ・コンシャス (環境指向) な街なので,そういった店は少なくありません.
オーガニック・フードストアに行ったり,
レストランでもサラダを注文したりしていました.
そんな中,特にお勧めしたいのが,この Local 360.
"Real Food" をコンセプトに,シアトルから半径360マイル以内で採れた食材を使うレストランです.
自分たちの目が届く範囲で,信頼できる提供者を探し出し,きちんと正体が分かっているものを仕入れ,その素材の味を大切にした料理を出す,という強いこだわりを持っています.
もちろん味もバッチリでしたよ.
Local 360 Cafe & Bar
Flickr photos: Seatle 201509
Peace Pipe: Seattle travel
Seattle 201509 - ハーバー・クルーズ [diary]
シアトル3連休の最終日は,天気がよかったので,ハーバー・クルーズをしてみました.シアトルでは,「アゴシー・クルーズ」という会社が,様々なクルーズツアーを企画しています.
Seattle Sightseeing Tours By Argosy Cruises
なかでもこの「ハーバー・ツアー」は,1時間でサクッとまわるツアーなので,観光の際でも休憩がてらに,利用できるかもしれません.
そしてこの日は,なんといっても夕陽が素晴らしかったですね.
Flickr photos: Seatle 201509
Peace Pipe: Seattle travel
2015年9月11日金曜日
Seattle 201509 - マウントレーニア国立公園 [diary]
シアトル3連休中日の日曜は,シアトルから車で2時間程度で行ける,マウントレーニア国立公園に足を伸ばしてみました.
富士山よりも高いレーニア山ですが,富士山と同様,高さよりもその美しさで有名な山です.実際,富士山と同じコニーデ型の火山で,頂上には年中雪がかかり,裾野がきれいに広がる形は,まさに富士山そっくりです.1900年代中盤にこの地に移住した日系人達は,故郷を偲んでこの山を「タコマ富士」と呼んでいたのだとか.
あいにくこの日は雨で,霧も出ており,見晴らしは悪く,肝心のレーニア山は一切見えなかったのですが,それでもこの国立公園は圧巻で,大自然の中にたたずむ体験は素晴らしいものでした.
ここが「パラダイス」と呼ばれる,車で行ける最頂地点.イメージとしては富士山の5合目でしょうか.あまりの美しさに,先住民が,「もし天国というものがあるとしたら,こんな所に違いない」と名づけた地名だそうです.
シアトルを訪れる機会があれば,ぜひスケジュールを1日延ばして,マウントレーニア国立公園に行くことをお勧めします.私はまた,晴れた日にぜひ再訪したいと思ったことに加え,季節ごとに訪れてレーニア山の違う表情に出逢いたいと思いました.
Flickr あたりで,"Mt Rainier" で検索すれば,その美しさをご覧頂けます.
Flickr search - Mt Rainier
晴れていたら,こんな景色が拝めたのでしょうか.
Flickr photos: Seatle 201509
Peace Pipe: Seattle travel
Seattle 201509 - Gas Works Park & Ballard Locks [diary]
先週末からシアトルに来ています.
通常,アメリカに出張する時は土曜入りするのですが,今週月曜は Labor Day で祝日だった為,到着直後からこちらで3連休という形になりました.
ホテルにチェックインすると,オーダーした荷物が届いています.今回は服やバッグを中心に,箱買いしてみました.
Peace Pipe: 秋のシアトル出張 - アメリカを訪れた際に,日本で売られていないものやアメリカで買う方が安いものを,通販で買う方法 [memo]
到着した土曜日は,時差ボケをなおす為に外を歩こうと,ガスワークパークとバラードロックを訪れました.
【ガスワークパーク】
【バラードロック (チッテンデン水門)】
2回目のシアトル出張の際に訪れた場所ですが,その時は真冬の12月でした.やはり季節と天気が違うと,全然違う表情を見せてくれますね.
Peace Pipe: 2回目のシアトル [diary]
Flickr photos: Seatle 201509
Peace Pipe: Seattle travel
2015年9月3日木曜日
「スピード感がある組織」って,何のスピードが速いって,それは意思決定のスピードだと思う [management]
意思決定とは判断である.いくつかの選択肢からの選択である.
(中略)
意思決定についての文献のほとんどが,まず事実を探せという.だが,成果をあげる者は事実からはスタートできないことを知っている.誰もが自分の意見からスタートする.しかし,意見は未検証の仮説にすぎず,したがって現実に検証されなければならない.そもそも何が事実であるかを確定するには,有意性の基準,特に評価の基準についての決定が必要である.これが成果をあげる決定の要であり,通常最も判断の分かれるところである.
したがって成果をあげる決定は,決定についての文献の多くが説いているような事実についての合意からスタートすることはない.正しい決定は,共通の理解と,対立する意見,競合する選択肢をめぐる検討から生まれる.
最初に事実を把握することはできない.有意性の基準がなければ事実というものがありえない.事象そのものは事実ではない.
物理においては物の味は事実ではない.またかなり最近まで物の色も事実ではなかった.これに対し,料理においては味は格段に重要な事実である.絵画においては色が意味をもつ.物理,料理,絵画はそれぞれ異なるものを意味ありとする.したがって,それぞれ異なるものを事実とする.
(中略)
したがって,現実に照らして意見を検証するための唯一の厳格な方法は,まず初めに意見があること,またそうでなければならないことを明確に認識することである.こうした認識があって初めて,意思決定においても科学においても,唯一の起点として仮説からスタートしていることを忘れずにすむ.われわれは仮説をどう扱うかを知っている.論ずべきものではなく検証すべきものである.こうしてわれわれはどの仮説が有効であって真剣な検討に値し,どの仮説が検証によって排除されるかを知る.
したがってまず初めに,意見をもつことを奨励しなければならない.そして意見を表明した後,事実による検証を求めなければならない.「仮説の有効性を検証するには何を知らなければならないか,意見が有効であるには事実はどうあるべきか」を問う必要がある.
同時に,探すべきもの,調べるべきもの,検証すべきものが何であるかを徹底的に考え明らかにする習慣を身につけなければならない.そして意見を表明する者に対しては,それによっていかなる事実が予想されるか,いかなる事実を探すべきかを明らかにする責任を負うよう求めなければならない.
おそらくここにおいて決定的に重要な問いが「有意性の基準はなにか」である.この問いへの答えから,検討中の意思決定に必要な評価速的の基準が得られる.成果をあげる正しい決定がいかに行われたかを分析すれば,きわめて多くの思考と労力が評価測定の基準を得ることに投じられていることを知る.
成果をあげる決定を行うには,それまでの評価測定の基準は正しくないものとみなさなければならない.そうでなければ,そもそも決定の必要はなく,簡単な調整で十分なはずである.昨日の決定は昨日の評価測定の基準を反映している.新しい決定が必要になったということは,それまでの評価測定の基準がもはや意味を失ったことを意味する.
評価測定のための基準を見出す最善の方法は,すでに述べたように,自ら出かけ,現実からフィードバックを得ることである.つまるところこれは,決定前のフィードバックである.
(中略)
判断を行うためにはいくつかの選択肢が必要である.1つの案しかなく,それにイエス,ノーをいうだけでは判断とはいえない.いくつかの選択肢があって初めて,何が問題であるかについて正しい洞察を得られる.したがって決定によって成果をあげるには,評価測定の基準についてもいくつかの選択肢が必要である.それらの中から最も適切な基準を選び出さなければならない.
(中略)
成果をあげるエグゼクティブが,教科書のいうような意見の一致を無視して意見の不一致を生み出すのはこのためである.
(中略)
最後に,意思決定は本当に必要かを自問する必要がある.何も決定しないという代替案が常に存在する.意思決定は外科手術である.システムに対する干渉でありショックのリスクを伴う.よい外科医が不要な手術を行わないように,不要な決定を行ってはならない.
(中略)
とうとうここで,決定には判断と同じくらい勇気が必要であることが明らかになる.
(中略)
ここで絶対にしてはならないことがある.もう1度調べようとの声に負けることである.それは臆病者の手である.臆病者は勇者が一度死ぬところを,1000回死ぬ.「もう1度調べよう」という誘惑に対しては,「もう1度調べれば,何か新しいことが出てくると信ずべき理由はあるか」を問わなければならない.もし答えがノーであれば再度調べようとしてはならない.自らの決断力のなさのために有能な人たちの時間を無駄にすべきではない.
-- ピーター・F・ドラッカー / 経営者の条件 第7章 「成果をあげる意思決定とは」より
経営者の条件 ピーター・F・ドラッカー |