2006年11月7日火曜日

自殺するヤツはアホや - 松本人志の放送室より [memo]

この Blog でも何度か紹介している松本 人志と高須 光聖のラジオ番組,放送室 の先週の放送より.

昨今話題になっている「学校でのいじめ問題」について松ちゃんがこう言い放った.

ホンマ腹立つのは,一番悪いのは自殺することですよ.
これを誰も言わないんですよ!

もうみんながかわいそう,かわいそう,ってやるじゃないですか.

こんなね,報道のしかたしてたら自殺減らないですよ!
みんな味方してくれる,って思うもん.
僕が死んだらみんなが味方してくれんねやって思ったら,自殺するヤツどんどん増えますって!

そりゃ俺ももしいじめられてたら「あ,俺今死んだら,俺をいじめてた奴とか,みんなこんだけクソミソに言われんねや.みんながかわいそう,かわいそうって言ってくれる.俺も死のかな…」って思うって!!

もう腹立ってしゃーないねん!!
なんだかんだ言いながら,自殺するヤツはアホやって誰か言わんと.

いじめられて死にたくなる気持ちも分かる.でもねぇ,やっぱ一番罪深いのはね,自殺なんですよ.自分で自分の命を断つことが一番罪深いんですよ.

要するに,死んだ人をかばいたい,悪く言ったらアカンという気持ちが強すぎて,今生きている人をも追い込んでるわけですよ.結局は.でも生きてる人間が一番大事なんですから,この人間達を殺せへんようにせなアカンわけですよ.


学校も悪い,教育も悪い,親も悪い,もちろんいじめる奴も悪い,でも本当に悪くてカッコ悪いのは自殺する本人であるという,至極当たり前のこと.うん,正論だと思う.

そういえば清志郎さんも「戦争がなくなること,自分で自分を殺す奴がいなくなることが俺の夢です」っていつもステージで言っていたっけ.


2ちゃんねるの放送室スレでは様々な議論が展開されており,例えば

おそらく自殺した子達だって、自分が死んだら身内が悲しむなんてことは充分承知していただろうし、それがしばらくの間は歯止めになっていたと思う。

福岡の子はきっと報道されてる通り優しい子だったと思うんだ。死にたくなるほどのいじめを受けていたなら、普通学校行かなくなるだろ?それでも行っていたってのは、親に心配かけたくなかったんだろう。

そんな状況の中、何かのきっかけですべてを忘れて、ふと消えてなくなりたくなるっていう気持ちは起こっても不思議じゃないよ。復讐とかそんなんじゃなくてさ。

だから自殺をした子にも責任があるなんてのは、酷い話だと思うわ。

みたいな意見もある.確かに自殺する人間の精神状態は「復讐心」だけではないだろうし,辛くて,それでもがんばって生きた末に自分でも良く分からなくなって死んでしまうような人もいるのかもしれない.


1つ言えることは,松ちゃんがビシッと自分の意見をつきつけたことにより,様々な議論が展開されているということ.「報道」に事実を伝えること以外の役割があるとしたら,こういうことなんだと思う.

今はどこのチャンネルの,どの報道番組を見ても基本的にはニュースをブーム化しているだけではないか.今の自殺問題にしろ,ハンカチなんとかにしろ,おひとつ流行ればハイ右へ倣え.一昔前の年金未納問題の時など,さながら現代における魔女狩りを見ているようだった.報道をお子様ランチに仕立てたマスコミに踊らされるのはまっぴらである.


放送室の中で松ちゃんは幾度となく報道に対して苦言を呈しており,「ニュースをクイズ化するな」という話は何度か聞いたし,「いっそのこと,何年かしたら俺がニュースキャスターやったろかな」なんて言っていたこともある.もし本当にそんなニュース番組があれば欠かさず見たいものだ.


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