2009年5月4日月曜日

いくらなんでも [reflection]

死ぬことないじゃないか…




死ぬことなんかない人だと思っていました.

まだ信じられません.
受け入れられないと言うべきか.

また元気になって,あの歌声が聴けるものだと思っていました.
そう思わずにはいられなかった.そう決めつけていました.


Peace Pipe: バンドマン歌ってよ [music]

これこそが,私が19年間シビれ続けてきた歌声です.
心の奥に誠実に響く,「聴く」というよりは「浴びる」歌声.

人生で必要なことは,すべて清志郎から学んだ.


Peace Pipe: 忌野清志郎完全復活祭 at 日本武道館 - それと,あの夏の夢に [reflection]

人生においてとても大切な部分を,彼の詩,そしてなにより彼の歌声から学んだ.学校の教科書なんかより,クダらない教師の言葉なんかより,彼の歌声が教えてくれた.

こんな私にも,自分の中に大事にしたい,誇りに思いたい部分がある.そんな部分を,女とヤッたこともなかった中学生の頃から,30を越えた今まで,ずっと教えてくれているような気がする.

思い出せば,楽しい時も,辛い時も,笑っている時も,泣いている時も,いつだって彼の歌声は流れていた.



実はぜんぶ嘘だろ?
世界中のみんなして,なにか悪い冗談でも言ってるんだろ?


あの〜こう,曲を作って,レコーディングして,バンドの仲間とツアーに出てみんなの前で歌を歌うってのが僕の夢でね,それをずっと実現してきたわけなんだけど,それいくらやってもずっと夢なんですね.

またその夢を実現するためにね,ずっと同じ事やってるわけだ,同じ様な.

その度にね,すごい感動してます.

-- 忌野 清志郎


心配はいらないんだ.体力がありあまっているんだ.君に90%程分けてあげたいよ.一生に一度くらい元気というものが無くなってみたいんだ.誰かに心配なんかされると僕は心配してる人のことが心配で言いたいことが最後まで言えなくなってしまうんだよ.

君の感じ方が元気でありますように!

-- 忌野 清志郎



もうこの歌声を,生で聴くことはないんです.

悲しい…というより,悔しいよ.
それでなんだか,寂しいなぁ.




「僕らは薄着で笑っちゃう」
原曲にはない,このフレーズが大好きだった.世界が平和になれば防弾チョッキなんて要らないし,武器や権力で着飾る必要もないんだ.



「お別れは突然やってきて,すぐに済んでしまった」
まさかこんな気持ちで,この曲を聴くなんてね.



癌は,すごく苦しい病気ですよね.
もっと生きてほしかったってのは,一方的なワガママなのかもね.

苦しみから解放されて,良かったね.

…そう言うことが,俺の今の精一杯の強がりです.

Oh my darling, I love you
長生きしてえなぁ

-- 忌野 清志郎



本当は,自分のアイドルが亡くなったからといって,想いをブログに綴ること自体が不謹慎なのかもしれません.でも,書かないよりは書きました.そうすることで,なんとか気持ちの整理をつけようとしているのかもしれません.それで,こんなとりとめもない文章を書いています.


俺の人生に,清志郎の歌があって,心から幸せだと思う.
きっとこれからも,あなたの歌声から,明日を見つけていくでしょう.


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