2006年12月19日火曜日

サムスンの研究 [ce]

日本に根付くグローバル企業研究会
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サムスンを見て日本企業は何を学ぶべきか
快進撃を続けるサムスンについて内外からの多面的な解体書と言えます。観察軸も歴史的背景から技術面、人...
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前回の「2015年のサムスン」に引き続き,サムスンのことをもっと知ってみようと手に取った本.内容的にはこちらの方がお勧めかもしれない.

本書は,サムスン内部の人間による基調講演などの証言や,専門家によるレポートを集めたもので,様々な角度からこの企業を見て取ることができる.

「LCD 戦略」や「TV 技術」など個人的に興味深かった内容はいくつもあったが,やはり圧巻は1993年から李 健熙会長が「家族以外は全て変えよう」とのメッセージと共に着手した経営改革だ.自ら世界中を飛び回り,68日間かけて1800人のサムスン幹部に新経営の内容を話したという.その内容は,A4用紙8500枚に記録されているそうだ.同じ年,携帯電話のあまりに高い不良率に激怒した彼は,15万台の在庫全てを回収し,その携帯電話の山に火をつけたという話も残されている (っていうかやりすぎだろ…).

全体を通してやはりつくづく感じるのは,この企業は非常に中長期的な戦略を持っているということである.目先のことばかりにとらわれて迷走しているメーカーとの差は開く一方だろう.


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