2006年1月31日火曜日

Howard Stringer はソニーの救世主か? [ce]

CBS のドキュメンタリー番組「60 MINUTES」で放送された ソニーの Howard Stringer の特集 を見た.動画は こちら で視聴することができる.

CES での基調講演ではあまり強い印象を受けなかった (参照) が,ここで見る Stringer には強い決意と,ある種独特の余裕を感じた.まあでも生のプレゼンよりやり直しがきくテレビの収録,しかも彼個人にフォーカスされた特集であれば印象が良くなるのは当然かもしれないな.テレビ映えするのは彼がメディア出身だからだろうか.というか良く考えれば,そもそも彼は CBS のドキュメンタリー番組制作部門にもいて,後に CBS 社長になった人だから,今回の番組は言わば自分の庭のようなものだ.私が感じた余裕もそこからくるものだったのかもしれない…ってそれは勘繰りすぎか?

とりあえず番組の中で印象に残った言葉は,一橋大学の竹内氏が (ソニーに対して) 言った

They've always been a rule maker rather than a rule breaker. Now they have to become a rule breaker. And that's going to be tough to do.

というもの,そして Stringer 自身の

I have things to learn from the Japanese. And not just the other way around.

という言葉を挙げておこう.


はてなリングに参加 [blogger]

遅ればせながら,はてなリング に参加した.はてなリングとはあるテーマに沿って Blog を繋げるウェブリングで,サイドバーのロゴをクリックすると同じリングに参加している Blog へジャンプすることができる.

今回参加したのは Blogger リング と ChangeLog リング.Blogger を使っているので,Blogger リングは自明だが,ChangeLog に関してはいつかじっくりとエントリーを書いてみたいと思っている.ちなみに私は,実は howm 派 (ChangeLog も howm もメモを取るツール) なのだが,chalow (ChangeLog ファイルを HTML に変換するツール) があまりにも強力なので,ChangeLog に非常に興味をそそられている (Peace Pipe は最初から ChangeLog で書いているが,最近では chalow で HTML 変換させている).

それにしても,はてなリングって ものすごくたくさんあるんだな.リングアンテナは RSS も提供されているので,なかなか便利だ.


2006年1月29日日曜日

清志郎が語る Otis Redding [music]

先日 NHK で放送された,「世界・時の旅人『君はオーティスを聴いたか 忌野清志郎が問う魂の歌』」という番組.清志郎さんが Otis Redding ゆかりの地を訪れその生き様を探るというあまりにもベタな内容の番組だが,今週再放送があるようだ.

BS2 で 1月30日(月) 23:00 - 24:00
BS hi では 2月4日(土) 12:10 - 13:10

前回見逃した方 (はい,私もです…) は予約録画のセッティングをお忘れなく.せっかくなので私はちょっと我慢してハイビジョンでチェックしようと思う.というわけで,レビューはまた週末にでも.


2006年1月27日金曜日

むしろ Jobs が John で,Gates が Paul だと思う [ce]

Hotwired Japn の記事より.
ジョブズとゲイツ、真の「善玉」はどっち?

Apple の Steve Jobs と Microsoft の Bill Gates を比較した記事は腐るほどあるが,これは2人の社会活動にフォーカスして書かれている点で興味深い.著者は Gates にシンパシーを抱いているようで,なにより

同じ理屈で、私はミック・ジャガーよりもボノを、エルビス・プレスリーよりもジョン・レノンを尊敬している。なぜなら、ボノやレノンは自分自身の名声以上に大きな問題について、あえて声をあげたからだ。

という一文に目をひかれた.

この内容には一理あるかもしれないが,「なんかそれっぽい『コラムニスト』が書いた文章だなー」というのが私の感想.はっきり言って,我々「ユーザー」がある企業の CEO を見る時に注目するのは,その社会活動なんかではなく,最高経営責任者としてどのような舵取りをし,会社をどんなカラーに染めているかであり,そこから産み出される「商品」こそが企業とユーザーの接点なのである.

私個人の2人の天才に対する印象は,Jobs は単純に「クールでカッコよく,ユーザーの心を酔わせる」モノが作りたくて,それを素直に実行している人.Gates は,「世の中に広く普及して,とにかくクオリティーよりもシェアで他に勝つ」モノが作りたい人.結果としてマイクロソフト製品は,Windows を筆頭に世界中のデファクトスタンダードになったが,「熱狂的なファン」はむしろ Apple の方が圧倒的に多い.

もしかしたら,Gates だって「クールでカッコいい」ものが作りたかったのかもしれないし,彼がその気になれば Apple 以上のモノが作れただろうとさえ私は思うのである.だがもし彼がその欲求を抑制して,あくまでも「勝ち」にこだわっているとしたら?

良くも悪くも不器用で,自分の信じたロックを貫き通し,またそうすることしかできなかった真のロッカー John. ロックが大好きで初期の頃はシャウトしていたのに,「このバンドにロックンロールは2人も要らない」と悟り,あえて「Yesterday」や「Michelle」のような甘いバラード路線を歩み大成を果たした器用な大天才 Paul. 例えば一般的に「Beatles の名曲は?」と聞かれると,「Yesterday」「Hey Jude」「Let It Be」といった声が聞かれると思うが,これは全部 Paul の曲だ.でも「In My Life」にしても「Girl」にしても「Yer Blues」にしても,どうしたって John の曲の方が浸みるのである.Paul の曲は BGM に成り得るが,John の曲は成り得ない.心が掴まれて会話が止まってしまうからだ.

そう,私に言わせれば,Steve Jobs が John Lennon で,Bill Gates が Paul McCartney なのだ.


2006年1月25日水曜日

マクドナルドの戦慄 [diary]

インフルエンザから回復しつつある2歳半の娘が,それを示す象徴的な言葉を放った.

(マクドナルドの) 「ハッピーセット食べたーい!!」

...さて,よく「人は歳を取ると,あっさりしたものを好んで食べるようになる」と言われているが,実はこれは誤解で,本当は「人は歳を取ると,幼い頃に食べていたものを食べたくなる」のであるという話を聞いたことがある.実際に今日のご年配の方々が幼少の頃の日本は魚中心のあっさりした食生活だっただろうし,確かにアメリカに行くとヨボヨボの老夫婦が朝からデニーズでシロップたっぷりのパンケーキとスクランブルエッグを食べていたりする.

マクドナルドという企業は,このことも含めて「真のリピーターを獲得するには,子供の頃からその味を舌に刷り込ませることだ」ということを熟知しており,小さい子供にとって (もちろん大人に対してもだろうが) いかにインパクトを残す味にするかという研究を常に行っているらしい.さらには地域の運動会に差し入れを行ったり給食とタイアップしたり,その洗脳 (ならぬ洗舌…か) ぶりには余念がないとのこと.

もしかすると日本でも,40年後の中・高年層は,ハンバーガーばかり食べているかもしれない…

私の娘はハンバーガーよりも,それについてくるおもちゃが欲しくて 「ハッピーセット食べたーい」 と言ったと思われるが,インフルエンザの影響で食欲が皆無だった彼女が回復の兆しを見せた瞬間に放ったこの言葉,ある意味で戦慄が走るのである.

今度,Super Size Me でも見せて逆洗脳しようかな…
(あ,もちろん冗談ですとも)



Google は会社の顔をした宗教 [memo]

Google の話が続いたので,もう1ネタだけ.

Google の教祖、ラリー・ページ氏とは

Yahoo は二人のスタンフォードの学生が始めたものだが、彼らはホビーをビジネスに変えた。一方、Google も二人のスタンフォードの学生が始めたものだが、彼らは知的妄想を知的探求に変えた


まさに「言い得て妙」である.


「最も影響力あるブランド」は Google!? [memo]

ITmedia の記事より
1位 Google,2位 Apple という結果は,私からすると妥当であるが,これが「一般人を対象とした調査」の結果という点に少なからず驚きを感じる.「猫も杓子も iPod」のこの時代,Apple が1つのステータスになりつつある中で,Google の脅威はまだ一般的にはそれほど認識されていないと思っていたからだ.
このエントリー でも書いたが,Google は新しい世界を定義し,このまま順調に行けば近い将来世界の覇者になるかもしれない.確かに Google Earth や Google Desktop Search は素晴らしいアプリだし,Google Base はデータベースに新しい概念を持ち込みつつあるが,2005年のアンケートで,既に大衆の心を鷲掴みにしている iPod (+iTunes) 率いる Apple よりも上位に (そして1位に) なっているのである.

もしかしたら Google は既に一般人のライフスタイルに浸透しているのかもしれない.あるいは常に話題を呼ぶその株価から,このような結果になったのかもしれない.だが,別のサイトの同じ内容の記事 を見て,少し謎が解けた気がした.
ここには,地域別のランキングがある.これを見ると,北米では1位 Apple,2位 Google になっているし,実はアジアではまだまだソニーブランドが強いことも示している.Google はどの地域でも1位になっていないどころか,北米以外では5位以内にも入っていないのだ.

それにしても,「影響力のあるブランド」という割にはマイクロソフトが見当たらないし,Amazon もいない.少なくともアジアではサムスンが入っていてもよさそうである.データの信頼性そのものを疑いたくなってしまう.大体冷静に考えてみると,このアンケートに答えた「一般人」ってどれぐらいの「一般人」なのだろう? 答えられたブランドはある一覧から選択されたものなのか,回答者自ら答えたものなのか? データの素性が不透明なまま,結果だけがクローズアップされて報道されるのは非常に危険だ.そもそも,これだけ地域ごとにバラバラなランキングから「それをひっくるめて平均的な」総合ランキングを作って示すことにどれだけ意味があるか疑問である.


Qooqle [memo]

Google Suggest で入力補完を行いつつ、Yahoo! での検索を行います。 検索結果は、はてなブックマークの登録数に応じてタグクラウドっぽく表示されます。 同時に商品カテゴリを Yahoo! の検索結果から自動的に判別して Amazon 検索も行います。


なんか勢いを感じる.
http://qooqle.jp/


2006年1月24日火曜日

スネ夫を正面から見たら [memo]

世間のニュースは堀江のことばかりで,もういい加減うんざりだ.
というわけで,心温まるネタを紹介.

小鳥ピヨピヨ (a cheeping little bird): スネ夫を正面から見たら

腹をかかえて笑ってしまった.


2006年1月23日月曜日

インフルエンザ [diary]

嫁さんと娘がそろってインフルエンザにかかった.こりゃ私が発症するのも時間の問題かな (汗).

ちなみに話題のインフルエンザ治療薬のタミフルは,発症後48時間以内に投与しないといけないらしい.手足がだるかったり寒気がしたりする方は,早目に医者に見てもらうことをお勧めする.


アクセス解析 [blogger]

この Blog にもアクセス解析を導入しようと思ったが,使ってみたかった Google Analytics はどうも waiting list に並ばなければいけないようだ.というわけで,Google Analytics が使えるようになるまで一時的に他のツールを使うことにした.

あくまでも「つなぎ」なので,無料で手軽なやつを探していたが,選んだのは 忍者ツールズ の中流アクセス解析.クリボウさんが こんなtip を紹介してくれていたのも決め手の1つだった.

これで分かるのは,リンク元統計,検索エンジン・ワード,サイト内移動,何度目の訪問か,前回訪問からの時間,IP・ブラウザ,ISP,OS,ブラウザ,国/言語,複合統計,解像度,カラー数など.まだこの Blog は立ち上げ始めで訪問者も少ないが,それでも見てくれている人がいると分かると励みになるものである.


アフィリエイトいろいろ [blogger]

アフィリエイトとは,自分の HP や Blog に商品の紹介や広告を掲示し,ユーザがそこを経由して商品を購入する等した場合にインセンティブが支払われるシステム.結構これでお金を稼いでいる人もいるようだ.

前回の記事で Amazon のアフィリエイトを使ってみたが,Amazon 入力支援サービスだけでも G-Tools, amazlet, Amanatu などといろいろある模様.こことか参考になりそうだ.
Amazon アソシエイト入力支援サービスを比較してみる

Google の AdSense は言うまでも無いが,その他にアフィリエイトと言うと A8.net が広告の数が多くて人気があるようだった.まだどちらもアカウントを作っただけで中身は良く見ていない.ま,少しずつボチボチやっていくことにしよう.


2006年1月22日日曜日

Grace Potter and The Nocturnals [music]


もう15年以上の付き合いになる親友から勧められたのが,この Grace Potter and The Nocturnals の "Nothing But The Water" というアルバム.この親友とは趣味がバッチリ合うので,彼のオススメとあれば何も迷わずに即買いだった.

なんとも心地良いサウンドだった.
Grace の歌声もいいが,なによりバンドがいい.ボーカルを聴く前に,1曲目のイントロからスライドが入ってくるところで,既にこのバンドのファンになっていた.一体感があるし,曲の展開にもくすぐられる.

やはり「バンド」なのである.例えば女性ロックボーカリストでは one and only の存在だった Janis Joplin にしても,どうしても Big Brother & the Holding Company というバンドが好きなのである.

弱冠22歳にして乾いた歌声で雰囲気を作り出し,気怠さと心地良さを折り混ぜながらルーツロックのフィーリングや南部のドロ臭さ (でも出身はバーモント) を感じさせつつも,所々にあどけなさを残す彼女,これからも注目していこうと思う.

オフィシャル HP から試聴できるので,ぜひ.

それにしても,彼女のことを調べてみようといろいろネットを見渡してみるが,「21世紀のボニー レイット」とか「ノラ ジョーンズのブルースロック版」などという形容は,はっきり言って邪魔者以外のなにものでもない…


2006年1月19日木曜日

I have a dream [memo]


先日の Google Dooble からの,Martin Luther King Jr.

I have a dream that my four little children will one day live in a nation where they will not be judged by the color of their skin but by the content of their character.


涙が出そうになる.
言葉が持つ力を,しみじみと感じる.


新たな世界地図を描くのは? [memo]

また中島さんの Life is beautiful からであるが,ブログを書くこと=未来を自ら創造すること というエントリーの紹介.

一言で言うと,「同感」である.

この「情報を発信する」ということが,私が Blog を書き始めたオブジェクティブであることは,最初のエントリー で述べた通りであり,まさに中島さんが言うところの

それは「自分自身が情報を発信する側に立って、『変化をもたらす側の人間』になる」ことです。「未来を予想する最前の方法は、未来を自ら創造することである(アラン・ケイ)」と言いますが、今ブログを書くことはまさにそれに相当することだと思います。

という感覚に触発されてのことである.

誰でも容易に情報発信でき,情報が無尽蔵に溢れていく世界.
さらに言えば技術も逐一進化を遂げ,例えばシームレスに情報が翻訳され,言語の違いなどまったく意識することなく世界中の人やサイトと通信できる日もすぐに来るだろう.

国境もきっと無くなっていくし,既存の世界概念はどんどん奪われていく.
この混沌とするであろう世の中に秩序をもたらし,情報を正しく整理することができる者,つまり 新たな世界地図を描く者 が,次の新しい世界を制覇するだろう.

今のところ最も有力な候補は,Google である.

はてさて本当にそうなるかどうか,今後も自分自信が情報を発信する側に立って,新しい世界が創造されていく様を,この目で確実に見て行きたいと思う.


Steve Jobs のプレゼンから「真似すべきではない」点 [memo]

このエントリー でも書いたように,Steve Jobs のプレゼンテーションがいかに素晴らしいかは周知の事実であるが,ここで紹介されている記事 は,先日の Macworld での基調講演から学ぶ「真似しない方が良いこと」.

なんでも,2次元のデータを表現するのに3次元のチャートを使うべきではないとのことだ. (常にシンプルなプレゼンを目指すという思想に反するから)

And while it's nice to have a choice perhaps, 2-D charts and graphs will almost always be a better solution.

Slapping on tired textures such as marble and wood is not only decorative, it is ugly.

とまである.
う~ん,奥が深い...

それにしてもある女性が Jobs のチャートを見て

It's so '90s PowerPoint

とコメントした,というくだりには思わず笑ってしまった.


2006年1月18日水曜日

4回目の結婚記念日 [diary]


今日は4回目の結婚記念日,娘が産まれてからは3回目となる.
仕事を早々と切り上げて3人で訪れたのは,ムード溢れるイタリアンやフレンチ...ではなく,韓国料理の大衆食堂 (笑).

でもここ,サイコーにうまい!!
兄夫食堂


Blogger のエンコードを UTF-8 に変更 [blogger]

私は,自宅でもオフィスでも使用しているメインマシンが UN*X 系 (自宅は NetBSD, オフィスは Gentoo Linux) ということもあり,習慣的にテキストは euc-jp にすることが多い.Blogger も最初の設定でエンコードを euc-jp にしたのだが,前回のトラックバック文字化け事件 があったり,今後はネットで外部に公開する文章は unicode になっていくのかなと思ったり,そもそも Blogger の初期値が UTF-8 なので様々な tips サイトも UTF-8 前提で書かれていることが多かったりということがあり,Blogger のエンコードを UTF-8 に変更した (というか戻した).

これをやって始めて分かったことだが,Blogger は外部公開用と内部保存用の文字コードがあるわけではなく,ユーザー設定の文字コードでそのままデータをエンコードしているようだ.つまり途中で文字コードを変更すると,サイトが全て文字化けしてしまう.設定を変えたら内部データも一緒に変換してくれればいいのに,この仕様はちょっと不親切だ.
まだエントリー数も少なかったので,データを手動で再アップロードをすることで回避はできたが,コメントだけはどうしようもなかった

せっかくコメントを下さった shin さん (しかも Peace Pipe の始めてのコメント!),申し訳ありませんでした.

日本の Blog サービスを使っているわけではないので,ある程度文字化けやエンコーディングの問題は覚悟していたが,そもそも今回は Blogger の初期値を変更しなければよかった…というお粗末な話である.

【2006/01/19 追記】
下記コメントにあるように,クリボウさんに「コメントの修正方法」を教えて頂いた.他人のコメントを修正できてしまうのが良いかどうかは置いておき (っていうか良くないと思うが),今回は非常に助かった.
クリボウさん,ありがとうございました.


HaloScan でトラックバックを導入 [blogger]

少しずつ,Blogger の設定をいじっている.
まだまだやりたいことの半分も手をつけられていないのだが,ひとまず HaloScan を導入した.

HaloScan とは,無料で使えるコメント・トラックバックサービス.
Blogger は,バックリンク機能 はあるが,トラックバックはサポートされていない.

特に難しいことはなく,アカウントを取って適当に Blogger のテンプレートを変更するだけ.さっそく 前回のエントリー で「今日のひとこと」アプリを追加させて頂いた中島さんの Blog にトラックバックを送信した...ら,見事に文字化けしてしまった…

どうも1つだけ落とし穴があって,HaloScan の設定で,文字コードを UTF-8 にしておかないと文字化けするケースがあるようだ.「トラックバック練習場」なるいくつかのサイトで実験した時は OK だったので大丈夫だと思いこんでいたら,肝心の本番でアウトだった.

該当トラックバックは中島さんに削除して頂いたが,初トラックバック送信がいきなり人に迷惑をかけてしまう結果になってしまった.

ちなみに今回,HaloScan で利用しているのはトラックバックのみで,コメントは Blogger のものを使用している.


2006年1月15日日曜日

今でも心に残る言葉,そしてケネディからの伝言 [diary]

Life is beautiful の中島さんの Blog に,ブログ用ミニアプリ:コミュニティ型「今日のひとこと」 というものがあった.

コミュニティ型というアイデアもさることながら,向上心の高さに脱帽である.これに参加しない手はないと,この Blog のデザインもまだそれほど手をつけていないのに,さっそくこのアプリを追加してみた.

私が追加した言葉は以下の6つ.

All is one
Unity in diversity
Help ever, hurt never
Some people grow up, some people just grow
People are strange, when you are a stranger
If He has a place and work for me, I believe I'm ready


なんとなく今頭に浮かんだものを追加したのだが,こうしてみるといつか聞いた,今でも自分の心に残っている言葉の重みのようなものを改めて感じる.

大体は文章の通りだが,最後のものだけ解説が必要かもしれない.

If He has a place and work for me, I believe I'm ready

これはジョン F. ケネディが1960年の 大統領選スピーチで言った言葉である.

当時のケネディは,知名度も対立候補のニクソンに遠く及ばず,43歳という若さ (史上最年少) や,カトリック系 (カトリックの大統領は35代目にしてケネディが最初) ということもあり,選挙は圧倒的に不利だった.

そんな中,「経験の無いお前に大統領としての準備ができているのか?」という意見に対して,「神がその場を用意するなら,私は自分に準備ができていると信じよう」という意で放った言葉である.
(文中でも "He" の「H」が大文字なので,これは「絶対的な彼」つまり英語では神を指すことになる)

実際にケネディは,この選挙で始めて導入された対立候補同士のテレビ討論で大逆転をして,歴史に名を残す大統領が誕生するわけだ.

私がこの言葉を聞いたのは17歳の時,単身アメリカに渡って半年経った時のことだった. 英語もろくに話せず,アメリカ人の考え方や文化も分からず,不安で不安でどうしようもなかった頃だった.

「ハロウィンパーティーに招待された」と英語で言ったつもりが「ヘロインパーティーに招待された」と聞こえたらしく大騒ぎされたこともあった.

今では笑い話だが,当時はこんなことがある度に「自分はここでやっていけるんだろうか?」と,なんともたまらない気持ちになったものだ.

そんな中,これほど胸に響く言葉はなかった.

「ここに自分が居て,アメリカの生活が目の前にあるなら,自分にはその準備ができていると信じよう」と自分に言いきかせた.

今日,仕事の上でこれまで経験が無い分野やポジションに立ち向かう時でも,「なんとなくできそうな気がする」という根拠の無い自信,不安よりもむしろチャレンジする楽しみを感じることができるのは,もしかしたらこの時のケネディからの伝言のおかげかもしれない.

ちなみに,今ウェブでちょっと調べてみたら,もともとこれはリンカーンの言葉をケネディが引用したもので,この前後の言いまわしは

I know there is a God, and that He hates injustice and slavery. I see the storm coming, and I know that His hand is in it. If He has a place and work for me - and I think He has - I believe I am ready.

とのことだった.

いずれにせよ,こんな昔の記憶を呼び起こすきっかけを作ってくれた中島さんに感謝である.


2006年1月14日土曜日

Macworld SF 2006の Steve Jobs 基調講演 [ce]

前回のエントリー で,「イノベーションの中心にいる企業」という表現をしたが,それなら1つ忘れてはいけないのが Apple だ.
というわけで,Intel Core Duo 搭載 Mac が発表されて話題を呼んだ先日の Macworld SF 2006の Steve Jobs の基調講演をチェックした.

随所で書かれていることだが,この人のプレゼンはいつ見ても素晴らしい.

完璧すぎて気持ち悪いぐらいだ.


Steve Jobs Keynote Macworld SF 2006 (要QuickTime)


CES 2006の基調講演とプレゼンテクニック [ce]


私は日本の某家電メーカーでエンジニアとしてモノ作りに携わっている.

そんなわけで,この前の CES 2006 には非常に注目していた.特に Google,Yahoo,Microsoft,Intel,そして Sony,つまり家電メーカーという位置付けではないが現在のイノベーションの中心にいる企業と,最近では輝きを失いつつあると言われながらも家電メーカーとしてトレンドを作り続けてきた企業が,このネットと家電の融合が叫ばれている時代に世界最大の家電展示会でどんなことを発表するのか.

内容については様々なニュースサイトや Blog 等で既に紹介されているのでここでは書かないが,そろそろ活字の情報が出つくしてきたところで,各企業の代表の基調講演を自分の目で見てみた.

彼等がその内容を,実際にどのように,どれぐらいのプレゼンテーション能力で表現したのかを確かめたかったのだ.

話すリズムやテンポ,冒頭の3分でいかに聴衆をひきこむか,ジェスチャーの使い方やアイコンタクトの取り方,全体の雰囲気作り,映像や音楽の使い方,ゲストスピーカーを招くタイミングとゲストとどんな話をするか,そして何よりユーモアのセンス…など.

それにしても Sony は Tom Hanks, Google は Robin Williams, Yahoo は Tom Cruise といった具合に,ゲストの豪華さも CES ならではだ.

Intel の Otellini と Yahoo の Semel は見事だったし,Bill Gates もさすがに手慣れたものだ (多少 body language が不安そうに見えたが).
昨年 Sony の CEO に就任した Stringer は,残念ながらあまり印象に残らなかった (内容ではなくプレゼンとして).

なにより興味深かったのは,ネット社会の巨人として君臨し,世界が羨望の眼差しで見つめる Google の共同創立者である Larry Page が,壇上では非常にノービスに見えたことだ.台本を片手に,しきりに ah... um... と挟み,進行につまずき,咳払いをして (ピンマイク越しだから結構耳触り) "excuse me" と言う場面さえあった.

私は,スタンフォード大でプレゼンテーションの授業を受けたことがある.
Final exam (期末試験) は町のレストランでスピーチを行うというユニークな授業で,「聴衆を笑わせた時に,次に話し始めるべきタイミング」から「他人のプレゼンを評価するテクニック」まで,内容は多岐に渡っていたが,とにかくしつこく言われたことは「絶対に,ah... um... uh...と言わない」ことだった (日本語で言えば,話し始める前に「えー」とか「あのー」などと言わないこと).
実際にやってみると結構難しいのだが,それ以来,ニュースの記者会見から結婚式のスピーチまで,public speaking の場では非常に耳につくようになった.

ちなみに視聴した CES の基調講演の中で,話し方だけに限定すれば,誰よりもうまかったのは,彼等を最初に紹介していた CEA の Gary Shapiro (上の写真の人) かもしれない.


Microsoft: Bill Gates Keynote

Google: Larry Page Keynote

Yahoo: Terry Semel Keynote
Sony: Howard Stringer Keynote
Intel: Paul Otellini Keynote
全てこちらから


2006年1月13日金曜日

国民年金 第3号被保険者 [diary]

会社の後輩から「確か奥さん専業主婦でしたよね? 第3号の手続きどうしたか覚えてますか?」と聞かれた.「それは完全に聞く人を間違えてるよ」と答えたが,気になったのでちょっと自分でも調べてみた.

第1号被保険者
自営業者等のように毎月定額の保険料を納付する人

第2号被保険者
加入する厚生年金や共済年金から拠出金が国民年金に出され、それが保険料とみなされる人

第3号被保険者
第2号被保険者の被扶養配偶者(年収130万円未満で、配偶者の加入する健康保険などの扶養家族になっているような人)で、これを届出をすることにより配偶者の加入する厚生年金や共済年金から拠出金が出るので、国民年金に保険料を納付したとみなされる人


配偶者が第3号に該当する場合は届出が必要で,これを怠ると年金未納扱いになるわけだが,ポイントは,平成14年 (2002年4月) から,第3号被保険者に関する届出は,住所地の国民年金の窓口ではなく,配偶者の勤務先を通して行うように制度が変更されたこと で,おそらく後輩も「会社に対しての届出はどうするんですか?」ということが聞きたかったんだろう.

さらに気になってきたので,自分の配偶者が第3号登録されているかどうか調べてみようとしたところ,給与明細等では確認できず,直接社会保険事務所に行かなければならないとのこと.

もし、自分の第3号被保険者期間の確認をしたい場合は、配偶者の年金歴(あれば自分のパート歴)などを書き出したメモと年金手帳(基礎年金番号通知書)、認印を持参して最寄の社会保険事務所へ行ってみましょう。


サクっとオンラインで…とまでは言わないが,なかなかめんどくさいものだ.

参考にしたページ:
横浜市福祉局
FPブレーンフォーラム
All About

日本は,特にこういう「お役所的」なところは非常に不便だ.

私は高校,大学をアメリカで過ごしたが,日本に帰ってくると,タクシーのドアが自動で開いたり,電車の切符販売機でコインが一度に何枚も入るようになっていたり,というちょっとした便利なユーザーインターフェースが新鮮だったのを覚えている.

でも今回の件に限らず,お役所手続きをもっとスムーズにしてほしいものだ.

それにしても

第3号該当未届で空白期間のある人、18万8000人!?

って全然機能してないじゃん…


2006年1月12日木曜日

さて,2006年は何をやめようか [diary]

会社も始まり,正月気分もすっかり抜けたわけだが,今年から始めようとしていたこと (この Blog もその1つ) をいろいろ考えた時に,梅田 望夫さんの こんなエントリー を思いだした.

確かに,「時間がない,時間がない」とみんな (自分も) 口癖のように言うが,時間は誰にでも平等に与えられているのである.

さらにこのトラバをいくつか眺めていたら,「生き方」にまで言及している方 や,テレビのアンテナ線を処分してしまった方 までいてなかなか興味深い.

昔は,よくギターを弾いたりライブに行ったり,古着屋や中古レコード屋巡りをしていたが,結婚したり,子供ができたり,少しずつ責任のある仕事が増えていったり,他に興味のあることができたりとかで,無意識のうちに,自然とそれらに費やす時間は減っていった.

それは「意識して明確に」なにかを「やめる」という感覚ではなかった.

さて,最初の話に戻って,なにかをやめるということ,
しかも梅田さんが言うところの,

それも自分にとってかなり重要な何かを「やめること」。


意思が弱いだけなのかもしれないが,普段の生活パターンから,なにかスッパリとやめられるものは思いつかなかった.その代わり,今年始めたいことを実現する為に,それ以外に費やす時間をそれぞれ半分ずつにしようと思う.


2006年1月11日水曜日

Blog 始め [diary]

Blog や SBM が普及し,エンドユーザーにとってもインターネットは「情報収集の場」だけでなく「情報の発信の場」に変化を遂げた.

情報の発信は,昔は雑誌のライターやラジオの DJ など,ごく一部の人にしか許されなかった特権だった.ところがいまや,ネットという媒体で,誰でも,手軽に,簡単にプレイヤーになることができる.

これは実はすごいことなのかもしれない…
これは実はすごい世の中になるかもしれない…

メディアの在り方,PC や家電,人々のライフスタイル,もしかしたら世界そのものが,これまでの概念では考えられないまったく新しいものに姿を変える日が,すぐそこまで来ているのかもしれない.

2005年はそんなことを予感させる1年だった.
いや,そんなことを確信した1年だった.

年が明けて2006年,自分も Blog を始めてみようと思った.

大学時代には自分でホームページを作っていたものの,それから10年近くも,ネットでの不特定多数に向けた表現はしてこなかった.久しぶりに当時のコンテンツを見てみたら,トップページにはこんなことが書いてあった.

スタンダルドは「言葉が人間に与えられたのは自分を隠すためだ」と言ったけれど、言葉というのは、自分を表現するための偉大なツールだと僕は思う。
僕は自分をシェアするために、僕の考えや感じていることをそのままこのページに記してみました。

物事には、無数のとらえ方や感じ方があります。例えば「ペットを飼う」という行為にしたって、一般的には「動物愛玩」としてとらえられていますよね。でも動物自身から「飼い殺しにしてくれ」と頼まれたわけでもないのにペットを飼うというのは、動物の立場をまったく無視した「動物虐待」だと主張する人だっている。
だから僕というフィルターを通した世界を見て、あなたに新しい発見があったり、違ったアングルから物事を見ることができるようになるならこの上ない幸せです。


今,この昔の自分の言葉を胸に,また情報を発信していきたいと思う.
Blog のタイトルも,当時のサイトと同じ「Peace Pipe」にした.

本当はちゃんと Blog のテーマを決めた方がいいんだろうし,どうせ書くなら ChangeLog で chalow 使って…とかいろいろ思うことはあったけど,あれこれ考える前に,ひとまず始めてみることにしよう.

まだ Blogger の「プロフィール」すら空白のままだけど,この Blog の方向性が決まるまでは,日々のちょっとしたメモや日記,感じたこと,興味があること,とりあえずなんでもありの雑記帳ということで.