Tuesday, October 31, 2006

Halloween の想い出 [diary]

この時期になると決まって思い出すこと.

16歳の時にアメリカに渡って迎えた1年目の秋,まだ英語もろくに話せないしアメリカの文化や習慣にも戸惑いだらけだった頃,ルームメイトに「ハロウィンパーティーに招待された」と英語で言ったつもりが「ヘロインパーティーに招待された」と聞こえたらしく大騒ぎされた想い出.

大体普通に考えれば分かりそうなものなのに (そして多分分かっていたんだろうけど),アメリカ人はこういう時はとことんイジワルだ.「自分達は常に正しい」メンタリティーの国民だから,他人の間違いをやり玉にあげることに関しては天才的.


英語の失敗は数えきれないけど,一番恥ずかしかったのは,同じく1年目に学校のカフェテリアで働いていた時のこと (最初の1年だけ通っていた全寮制の高校は,生徒が無償で図書館やカフェテリアなどの学校施設で働かなければいけなかった).

ある日,スーパーバイザーに「地下の fridge から "half and half" を持ってこい」と言われる.

"half and half" ってのはアメリカによくあるコーヒーのクリームのこと (スジャータみたいなの).でも英語がよく聞き取れないし (冷蔵庫は "refrigerator" だと思ってたから "fridge" なんて言われても分からない),そもそもその時は half and half なんて知らないし,何回か聞き直してたらなんか相手もめんどくさそうになってくるし…

で,「ハーフ オブ...ハムかな…」と.

ハムを抱えて登場した途端にみんなの笑い者.
もう逃げ出したくてたまらなかった.


まあそんな経験もあって今の自分があるんだろうし,今では良い想い出かな.

アメリカ1年目の印象はとても強くて,今でも Jack-O'-Lantern (Halloween のカボチャのお化け) や half and half, そして Bill Clinton の大統領就任や Eric Clapton の Unplugged などの1992年の映像などを見ると,当時の想い出が蘇えってくる.

大人になっても,恥をかきながらやっていきたいものですね.


Sunday, October 29, 2006

Flickr の写真を moo で オンラインプリント [memo]

数ある写真共有サービスの中でも,私は最もメジャーな Flickr を利用している.
http://www.flickr.com/photos/toshied/

それで,その Flickr に投稿した写真からカードを作ってくれるという moo というプリントサービスがあるとのことで,さっそく試してみた.

値段は100枚で $19.99 ということで,なかなかリーズナブルかな,と.注文は100枚単位で,組み合わせは自由.送料は私が注文した時は無料だったが,現在は $4.99 とのこと.カードのサイズは,28mm x 70mm で,名刺の半分ぐらいの大きさ.このサイズに写真を切り取ったり,100枚のカードを選ぶ作業は非常にユーザビリティーが高い印象を受けた.


割と立派な箱に入って到着.
DSC00900

カードはこんなかんじ.
DSC00908

裏面はシンプルな構成にしてみたけど,ここも当然カスタマイズ可能で好きな情報を入れることができる.
DSC00918

ちょっとお洒落な名刺代わりとしてだけではなく,結婚式やパーティーなどで配ったり,友人の引越し祝いに新しい住所を入れてプレゼントしてあげたり,工夫次第でいくらでも使い道はありそうですね.

というわけで,私の顔なじみの方々には,かたっぱしからカードを配りまくるのでヨロシク (笑)


moo についてのさらに詳細な情報は,このあたりを参考に.
Going My Way: Flickrの写真を利用して100枚全部違う写真を使った名刺を作成できるmoo
Going My Way: moo.comから届いた名刺にも使えるFlickrの写真を使ったカード

flickrの写真を名刺にする「Moo」をいきなり注文してみた:[mi]みたいもん!
mooから注文したMiniCardsが届いたよ、mooいろんな意味ですげえ!:[mi]みたいもん!


ちなみに,写真共有サービスにしても,ソーシャルブックマークや SNS などにしても,いわゆる「ソーシャル系サービス」において,大きく成長したメジャーなサービスを使うか,発展途上のアングラ系なサービスを使うかは好みが別れるところかもしれないが,ユーザー数の多さ (つまりコンテンツの多さ) と今回の moo のような関連サービスの存在というのはメジャー系のメリットかもしれない.

Flickr に関して言うと,私は見ての通り家族の (というか娘の) 写真を中心に投稿している程度だが,中にはプロ並みの芸術的な写真も数多く見られる.例えば私が "favorite" に登録しているのは,こんなかんじ.
http://www.flickr.com/photos/toshied/favorites/

もし写真に興味がある方は,おもしろそうな グループInteresting Photos などの RSS フィードを登録すると良いかも.


Friday, October 27, 2006

日本ハムファイターズ優勝 - 2006年プロ野球日本シリーズ [diary]

日本ハムファイターズの選手達,ヒルマン監督,コーチ陣,球団関係者,そしてファンの人達,まずは心からおめでとう.


ところで,今年の中日にしても去年の阪神にしても,実況者や解説者が「普段通りの力が出せませんでしたねー」とか言っている.そして優勝した日ハムやロッテに対しては「いつも通りの戦い方ができましたねー」と.

これに激しく違和感を感じるのは私だけだろうか?

せめて普段通りの力は出してくれよ,と.
プロなんだからさ.

そりゃ相手も人間.
もちろん分かってるけど,されど「プロ」なのである.


ファンとしては,この大舞台で両チームがこれまで見たことの無いような力を出し合い,ものすごくレベルの高い戦いの中でぶつかり合うところが見たいのだ.

そんなのファンの一方的なワガママだって?
ああ,そうだよ.
ワガママぐらい言わせてくれよ.

おいそこのバカ解説者,「中日の実力はこんなもんじゃないんですけどねぇ」とか言うな.バカにするな.これが全ての実力ってことだよ.


勝負事において,私には好きな言葉がある.

You have to beat me.
Because I'm not gonna beat myself

「お前が俺を 倒さなければ いけない.俺は自分自身を倒さないから」

つまり相手に対して「俺が自滅することだけは絶対にないから,勝ちたかったらお前が俺を倒しにこい」という心構え.

その心構えが,こちらも相手のミスを期待するのではなく,むしろ「今シーズン最高のボールを投げてくれ.それを俺が打つから」というメンタリティーに繋がる.最高のパフォーマンスは,そんなメンタリティーから生まれる.


いつも通りの力が出せれば取れてしまうようなものですか,「日本一」ってのは.

大舞台に緊張して普段の野球ができなかった?
パ・リーグのプレーオフがあって実戦間隔が空いていた?

わ・ら・わ・せ・る・な


見る側からすれば,「長いシーズンの中で,最後に日本一を決める戦い」とか「応援しているチームがそれを戦っている事実」という興奮はあったとしても,普段通りの力が出せないなら,純粋に「ベースボールとしてのクオリティ」を考えればペナントレースの試合の方がおもしろいことになってしまうではないか.

悪いが私は「一流の選手が大舞台で実力を出せない人間模様」が楽しめるほど器用な人間ではない.見たいのは,シーズンの最後にふさわしい,そしてそれぞれのリーグを制したチーム同士の戦いにふさわしい,ヒリヒリするような戦いだ.


…と,
まあ言うのは簡単ですよね.
実際には同じ人間だし,緊張することも,普段通りの力を出すことがいかに難しいかも分かっている.分かっていますとも.

でも私には言う権利があるのです.

だって野球に関しては,私がファンであり,彼等がプロなのだから.

私が世に送り出す製品に関しては,私がプロとして同じことをユーザーに言われる立場であり,それを受け入れなければいけないのです.


セ・リーグを制覇しても,いつも日本シリーズで勝てない中日.

2年前,王手をかけながらもホームで連敗し,目の前で敵が歓喜の声を上げるのを目に焼きつけ,その悔しさを果たすべく臨んだ今シリーズ.

そしていつも通りの野球ができずに4連敗.

悔しくてたまらないだろう.ファンよりも,誰よりも,選手が一番悔しいだろう.悔しくて,悔しくて,たまらないだろう.

だから彼等には,あえて 相手チームの監督の言葉 を送りたい.

But, at the end of the day,
you still have to find a way to enjoy


来年も応援するぞ!!
ガンバレ > ドラゴンズ


Thursday, October 26, 2006

似顔絵 [diary]

会社の同じチームに,ものすごく絵のうまい後輩がいる (もちろん本職はエンジニア).

彼女がデザインしてくれたチームのホームページやドキュメントテンプレートはプロのデザイナー顔負けだし,彼女の Blog (社内 Blog なので紹介できないのが非常に残念…) もセンス抜群だったりする.


で,その後輩が私の似顔絵を描いてくれました.

似てます…よね? (正直自分では分からない)


実物はこんなの.



ちなみに,良く「似てる」と言われるのはロナウジーニョとか原田 泰造とか (正直自分では分からない).


これまでに「似てる」と言われて一番嬉しかったのは,Jesse Davis.私の大好きなギタリストの1人です.



というわけでせっかくなので,この Blog,Gmail,Google Talk,mixiGREEflickr と,プロフィール画像は全部これにしてみました.


Wednesday, October 25, 2006

GREE Labs 第8回 オープンソーステクノロジー勉強会 [seminar]

第6回目,第7回目と出席できなかったので,久しぶりの参加となった GREE Labs オープンソーステクノロジー勉強会.
第8回 オープンソーステクノロジー勉強会 - GREE Labs

今日は2つとも個人的に関心のあるトピックだったので,とても楽しみにしていた.

最初の議題は,Debian Developer として著名な鵜飼 文敏氏による「プログラムが main()にたどりつくまで」という内容.Linux で "Hello world" が実行される際に,シェルから fork(2) されて execve(2) を呼び出し,waitpid(2) で帰ってくるまでの Linux のプロセス実行を,実際のソースコードを見ながら追いかけていく.具体的には,glibc の

sysdeps/unix/sysv/linux/execve.c
sysdeps/unix/sysv/linux/i386/sysdep.h
あたりから,int $0x80 (SYSCALL_VECTOR) でカーネルモードに遷移して,
sys_execve (linux arch/i386/kernel/process.c)
do_execve (linux fs/exec.c)
search_binary_handler (linux fs/exec.c)
struct linux_binfmt (linux fs/binfmt_elf.c)
load_elf_binary (linux fs/binfmt_elf.c)
と流れて ELF を load して…,みたいな話.
あとはファイルの実態とメモリ上への配置とか,readelf・objdump・ldd あたりの使い方とか.

私自身,Linux プラットフォームでの開発はここ2年近く遠ざかっているし,その頃だって OS のシステムコールを使うようなことはしていなかったので,とても興味深く聞くことができた.

ちなみに,今回のような内容をまとめた「Binary Hacks」という書籍が,近日オライリーから出版予定らしい.鵜飼氏も著者の1人で,彼によると「抽象化によって隠された計算機の本当の力を引き出すプロラミングのノウハウが満載」とのこと.


2つ目は,GREE の澤氏による「モバイル Web サービス開発 @ GREE」という話.元々,7月に GREE が KDDI と提携したということもあって注目していた議題だったが,主に GREE における「最近のモバイル事情」「開発の仕組み UI編」「開発の仕組み システム編」という内容だった.

ただ蓋を開けてみると,例えば「UI には Web デザインパターンを使っている」という話を実際の GREE のサービスを例に取ってどのパターンが適用されているかという説明や,市場調査の為に女子高生をオフィスに招き入れてヒアリングしているという話 (楽しそーだな,おい),frontend 側と backend 側を分けて business logic を分離しているという話,携帯キャリアによる挙動の違い,開発基盤の共通化にる生産性向上,みたいなことが聞けておもしろかった.


ところで今回の話を聞いたり,懇親会で GREE のエンジニアと話をしたりしていると,本当にスピード感溢れる開発をしているんだろうな,という印象を受ける (とあるサービスは,テスト込みで1週間の開発期間でリリースしたとか).「小規模で平均年齢も若いベンチャーだから」と言ってしまえばそれまでだが,それにしても意思決定が遅いどこかの大企業とは大違いだと思ったり…


例によって本日の議事録,資料,音声ファイルなどは GREE のサイトにアップされると思います.


参考:
Peace Pipe: GREE Labs 第3回 オープンソーステクノロジー勉強会 [seminar]
Peace Pipe: GREE Labs 第4回 オープンソーステクノロジー勉強会 [seminar]
Peace Pipe: GREE Labs 第5回 オープンソーステクノロジー勉強会 [seminar]


Tuesday, October 24, 2006

「激しい雨」の歌詞の謎 [music]

前回エントリー で散々書いた忌野 清志郎さんのニューアルバム,夢助.このアルバムのリードトラックである「激しい雨」という曲の歌詞について気付いたことを書いてみる.

ファンなら誰しも,

RC サクセションが聴こえる
RC サクセションが流れてる

というサビが心にしみるだろう.

私は RC の最後の方にギリギリで間に合ったぐらいの世代だけど,それでもグッと来るものがある.例えば 「Blue」の頃からのファン,ましてや「シングルマン」ぐらいからリアルタイムで聴いているファンの方は,もうたまらないんだと思う.

これはこの曲を共作した CHABO のアイデアとのことで,Neil Young が,Buffalo Springfield 解散後に歌った "Buffalo Springfield Again" という曲からヒントを得たとのこと.曰く,「あの一発で清志郎と分かる声で,本人が『RC サクセション』と歌うのを聴いてみたかった」とのこと.

ところで,このサビに入る前のフレーズ,

Oh 何度でも 夢を見せてやる

というところで,往年の RC サクセションの名曲を連想させるフレーズが挟まれている.

それはまるで,「RC サクセションの夢を見せてやる」と言わんばかりに.

つまり「忌野 清志郎というと,未だに RC のことを語られるけど,50を過ぎた俺が,たった1人で同じぐらいの夢を見せてやるぜ」みたいな (いや,これはさすがに拡大解釈.ここまでの意図は無いと思いますよ,念の為).


さて本題.

この「連想させる往年の RC サクセションの名曲」だけど,例えば

Oh 何度でも 夢を見せてやる
Oh あの夏の 陽焼けしたままの夢

は,Sweet Soul Music.

Oh 何度でも 夢を見せてやる
Oh ダイヤモンドが 輝いてる夜の夢

は,雨あがりの夜空に.


では

Oh 何度でも 夢を見せてやる
Oh この世界が 平和だったころの夢

は?

イマジン…でいいのかな?
ここだけちょっと気になってました.


まあいずれにしても,アルバム全体の性格や雰囲気を考えると,選曲としては妥当なところなんでしょうね.

例えば,
「Oh 暖かいストーブの部屋の中でミシンを踏んでいた夢」
じゃあちょっとしまらないし,まさか
「Oh コンドームなんかつけたくない,あくまでもナマでヤリたい夢」
とは歌えないしね (ってこれは Timers か…).


Monday, October 23, 2006

夢助 - 忌野 清志郎 [music]

ソウル界のカリスマ,Steve Cropper がプロデュースし,Nashville で録音された忌野 清志郎さんの通算45枚目となるニューアルバム,夢助.この Blog でも発売前に何度か取り上げたけど,レビューを書くのはじっくり聴き込んでからにしようと思ったので,このタイミングになってしまった.

まあ長い話を短くまとめると,Steve Cropper と清志郎さんに惚れ直しました,というお話です.特に Cropper は,ギタリストとしてだけではなく,プロデューサーとしても天才なんだな,と実感.

以下,長い話.


そこには,極上の音楽があった.

1992年に,同じく Steve Cropper をプロデューサーに迎え,Booker T. & the MG's を従えて Memphis で録音された,"Memphis" というアルバムがあった.もちろん「作品」としては素晴らしかったんだけど,それぞれがそのまま合わさって,なんか「清志郎さんが MG's のバックで歌ってる」というイメージが強く残った (というかそういうコンセプトだったんだろうけど).

それに対してこの「夢助」は,完全に1つの音楽として融合された,「Cropper 仕立ての清志郎節」なのだ.

Cropper のスタジオで,Cropper が自慢のミュージシャン (なんとその中には Jim Horn や "The Memphis Horns" の Wayne Jackson といった超大物までいる) を集めて作られたこのアルバム.

実際,Cropper は清志郎さんが持ち込んだデモテープから,かなり音をいじったと言われている.いや「いじった」という表現が的確でなければ,レコーディングに同行した山本 キヨシ氏の言葉をそのまま借りよう.

さすがに譜面もないし,スティーブの思い付きでどんどん変わっていくし,生きている音楽を目の辺りにしている感じです.
(こちら でも紹介したファンクラブ会報誌より)

実際,どれだけ原曲から変わったのかは分からないけど,どの曲も「このアレンジしか考えられない」と思えるぐらい完全にハマりきっている.

あるいは,以前フジテレビで放映された この番組 の CHABO の言葉を借りれば,

最初のデモテープはラフな感じで,荒々しかったのね.
あがってきたのはー,クロッパーさんがやっぱり,めちゃタイトでー
(「激しい雨」 を共作した CHABO が出来上がった曲を聴いて)

そう,とにかくこの曲に限らず,Cropper がタイトに仕上げてるんです.もうとにかく,これでもか,ってぐらい.


まず1曲目の,どこか寂しげなリフに強烈なメッセージを乗せた「誇り高く生きよう」から一気に心を奪われ,惹き込まれていく.


例えば「This Time」という曲.これは Steve Cropper がこのアルバムの為に作詞・作曲をして,清志郎さんがその詞を自ら和訳した曲だが,アルバムの中にとても自然に入り込んでいる.っていうか,「清志郎さんのオリジナル曲」と言われてもまったく気付かないかもしれない.


例えば「花びら」や「Night And Day」のイントロ.完全に Stax サウンド だし,特に「花びら」なんて,Steve Cropper の真骨頂とも言える展開だ.そしてそこに Otis Redding でもなく,Eddie Floyd でもなく,忌野 清志郎の歌声が微塵の違和感も無く滑り込んでくる.


例えば「涙のプリンセス」や「温故知新」のギターソロ.なんとも Cropper らしいフレーズではないだろうか.これこそ世界中のソウルマンが羨望の眼差しで見つめる Steve Cropper のギターだ.「痛快」の一言に尽きる.

こんなメロディを,他の誰が考えられよう?

こんなリズムを,他の誰が奏でられよう?

しかもこのありえない時間感覚…

世界中の時間が一瞬スローモーションに陥った錯覚さえ覚える.

以前「『優れたデザインは引き算である』という言葉は Cropperのギターにもあてはまる.『ギターを弾いていない時』こそ一番 Cropper が音楽を奏でている時」みたいに 書いたことがある けど,つまり私が言いたかったのは,まさにこのギターのことなんです.

スティーブさん,アンタって人は,ホント,なんてカッコいいんだぃ.


この,そうそうたるバックで完璧に歌いこなす清志郎さんも,改めてすごいなぁと思う.ホント歌うまいなぁ.歌詞もいいなぁ.

特に「雨の降る日」の絶妙な音程感.
少し余談になるけど,以前清志郎さんのライブを見に行った時に,モニタースピーカー (ライブで演奏者が音を聞く為にステージ前に設置するスピーカー) から音が出なくなるというトラブルがあった.長いライブ経験を通して,そんなトラブルは始めてではなかったのだろう.メンバーは慌てることもなく,ギターの三宅 伸治がすかさず清志郎さんの前に来て,カッティングする右手の動きを大きく動かし始めた.清志郎さんはバンドの音が聞こえない中,その手の動きを頼りにリズムを取り始めた.とっさのバンドの対応にも「プロ」を感じたけど,自分の歌声がまったく聞こえない中で音程を1つも外さず完璧に歌い続けていた清志郎さんを,口をあんぐり開けて見ていたのを覚えている.この曲の絶妙な音程感を聴いて,その時のライブの光景が一気に蘇えってきた.


ファンの心情からすると,この録音の時には既に喉頭癌を患っていたわけで,さらに「病床での最終作業で最後にタイトルカラーに選んだのは,病室から見える広い空の色」なんて話を聞くとたまらなくなるのは事実.でもそんな感情を抜きにして音楽だけを客観的に取りあげても,それこそ MG's や RC Succession まで含めて,Steve Cropper 作品の,あるいは忌野 清志郎作品の,"one of the very best" に入ると思う.


もしあなたが清志郎さんやリズム・アンド・ブルースをあまり聴いたことが無かったとして,このアルバムを手にする機会があったとしたら,1度だけ聴いて「ふーん,こんなかんじなのね.キヨシローって独特の声してるよねー」で終わってほしくない.

もしできれば,10回は聴いて頂きたいアルバムだ.
聴く度に新しい音が聞こえてきて,新しい発見がある.
そして少しずつ体の中に溶け込んで行くと思う.

3回聴けばもう Nashville の空気を感じるかもしれない.そして詞の内容にハッとして,清志郎さんの声が「ちょっと変わった特徴のある声」なんてことだけでは無く,強い意思持った深みのある声だと感じるだろう.

5回目には,決して派手ではない,しかしどこまでも誠実に響く Steve Cropper のギターフレーズが頭から離れなくなっているはずだ.

8回目には,例えば「残り香」のようなゆったりと流れていたと思っていたリズム・アンド・ブルースが,ボーカルの後ろに聞こえるか聞こえないかぐらいの大きさで刻まれている Cropper のカッティングによって,実はおそろしいほどタイトに,そして巧みにコントロールされていたことに気付くかもしれない.それと同時に決してはばからない,しかし絶妙のタイミングで入ってくるピアノやホーンセクションの心地良い響きに背筋をくすぐられているだろう.

10回目には,忌野 清志郎と Steve Cropper の虜になっているかも.

…なーんてねっ.

ま,基本的に音楽は自由なものだし,私は音楽が本当に大好きだから,音楽を押しつけるのも押しつけられるのも大嫌い.というわけで,このエントリーは私の自己満足程度に読んで頂いて,もし興味があれば give it a try! ってことで.


それにしても,私がヘタな言葉でどれだけ Steve Cropper のことを語っても,この人のこの一言にはかなわないなーと思うのです.

まぁ,(カッティングの真似をしながら) "ザーカザッ" てかんじですかね.
ひとことで言うと.うん.
-- 忌野 清志郎 (インタビューで「クロッパーの魅力は?」と聞かれて)




Sunday, October 22, 2006

2006年プロ野球日本シリーズ第1戦 at ナゴヤドーム [diary]

というわけで,名古屋参上.

まずは寿がきやでラーメン食べます.
寿がきやってのは,名古屋を中心に展開するラーメンチェーン店.関東にも 一部熱狂的なファン がいて,今回一緒に行った後輩もその1人.私も子供の頃はしょっちゅう食べていたような気がするけど,今回20年振りぐらいに食べました.あー懐し.
DSC00848


ナゴヤドームに着きました.
私が通っていた中学から数分のところにあります.この近辺も懐しいなぁ.
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試合前のセレモニー.
っていうか,人多すぎじゃね?
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試合開始.中日ガンバレ.
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勝ったぜー
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あ,ちなみにこれは一緒に行った会社の後輩.決してジュゴンではありません.


Saturday, October 21, 2006

But you still have to find a way to enjoy - Trey Hillman [memo]

いよいよ明日 (日付的にはもう今日ですね) から,今年のプロ野球日本シリーズが始まる.テレビ朝日のニュース番組,「報道ステーション」のスポーツコーナーで見た,日本ハムのヒルマン監督のインタビューより.

a big stage,
a lot of attention,
a lot of pressure,

um...but, you know...

at the end of the day, you still have to...
you have to find a way to enjoy

こう言いながら,彼はうっすらと笑みを浮かべていた.

仕事でも遊びでも,例えそれが春の厳しいキャンプからペナントレースを乗り越え,やっと手にできるかもしれない日本一がかかった真剣勝負であっても,やっぱり「楽しむ」ことが一番重要なのだ.私はプロ野球選手では (もちろん) ないが,昔真剣にスポーツをやっていた時も,今仕事をしている時も,楽しんでいる時,リラックスして取り組めている時が一番高いアウトプットが出せるような気がする.いや,気がするというか,絶対そうなのだ.


「どんな大舞台で,どんなにプレッシャーがあっても,(そして例えどんなに辛い負けであっても,) その日が終わる時にまだエンジョイできていること…」


昔から思っているけど,なーんかこの人の言うことって,いちいち心に残るんだよなー

ファンサービスの為にギターで弾き語りをしたりバック転を披露したりする野球監督のくせに,言うことが仙人のようというか,もの凄く辛いことや苦しいことを乗り越えて自分の悟りを開いた人間のような重みがあるというか,おそらく人として,もの凄く深い人なんだろうなーって思う.


"But, at the end of the day, you still have to find a way to enjoy."

「一外国人野球監督のひと言」で終わらせてはいけないと思う.仕事でもプライベートでも,恋愛でもスポーツでも,人生の全てのことにおいて,ものすごくシンプルで,ものすごく大切なことなんじゃないかって思う.

言い回しは全然違うけど,同じようなメンタリティーで,この Blog のサブタイトルには,"If it's fine rain or shine I don't mind I'll take it anyway" なんてつけていたりする.


…ま,私は大のドラゴンズファンなので全力で中日を応援しますがね.
(でもそんなこんなで,パ・リーグは日ハムだけには来てほしくなかったというのが正直なところ)


Friday, October 20, 2006

効率の良いコードレビュー [software]

とある友人が紹介してくれた,「苦痛を伴なわない効率の良いコードレビュー」という記事.なかなか良いことが書いてある.
Effective Code Reviews Without the Pain

特に,コードレビューには,1) コードの品質を保証する,2) 開発者を教育する,という2つの目的があると前置きした上で,コードレビューに対するアプローチに言及している点がおもしろい.

1) 物事を断定するのではなく,質問を投げかけるようにすること
2) 「なぜ?」という質問を避けること
3) 褒めることを忘れないように
4) コーディングルールが確立されていること
5) 議論の対象はあくまでもコード,決してコーダー (開発者) になってはいけない
6) 解決方法は1つだけではないことを念頭に


そしてもしあなたが開発者ならば,

1) コードがあなた自身ではないことを忘れないように
2) 自分用のチェックリストを作成すること
3) コーディングルールを整備すること

とのこと.

(上記全て私なりの意訳なので,各々の説明も含めて詳細については原文を参照して頂きたい)

いずれにしても,「間違い探し」「犯人探し」や「誰が優れたプログラマーかコンテスト」ではなく,「参加者全員から何かを学ぶチャンスがあるフォーラム」といった雰囲気作りが大切なのだということ.

非常に参考になった.


ところで私が考える「効率の良いコードレビュー」は以下の通り.

まず基本的に,チームのメンバーを全員集めて対象ソースコードをファイルの頭から順番に舐めていくのは,あまり効率的ではないと思う.当然プログラムはその順番で動くわけではないし,ソフトウェアは時間概念を持って動くので,静的にコードを眺めていても絶対に抜けが発生する.いわゆる「文法チェック」に毛が生えた程度のチェックしかできず,それはそれで必要だが何人も集めて行うのは少しもったいない.

ということで,コードレビューは,「ペアレビュー」と「チームレビュー」に分ける.

ペアレビューでは,二人一組になって,レビューする側はレビューされる側のコードを基本的に全て見る.この段階では,ツールが見逃した「文法チェック」や「単純ミスがないか」,「コーディングルールに沿っているか」など,つまり「プログラミング言語として正しく書けているか」という観点でチェックを行う.レビューされる側は,レビューする側に,自分の言葉で全てのコードを説明する.レビューする側は疑問に思ったことはなんでも聞くことにする.

チームレビューでは,コードを順に追っていくようなことはせず,「抜き打ち試験方式」を取る.対象個所の仕様やシステムに精通したレビュワーが,事前に質問を10個程度用意する.例えば「ユーザーがこの操作をしている時にこのイベントが発生したらどうなる?」とか,「このデータとこのデータが同時に書き変わったらどうなる?」とか,「またその時にこの類のエラーが発生したら,どういう手順で復帰する?」みたいな.それで,例えばシーケンス図等の補助資料を使いながら (その場でホワイトボードに書いても可),それらの質問に対して全てコードベースで説明していく.他のレビュワーも,その説明に対して追加の質問をどんどん投げかける.タスクやプロセス境界とそれらのプライオリティなども考慮し,あくまでも「動いているソフト」をイメージしながら質問することが重要.コードを書いた人は,もちろんそこの個所に一番詳しいはずなので,全ての質問に対して理路整然とコードベースで回答できなければいけない.

時間が許すなら,ペアレビューは違うパートナーと3セット程度,チームレビューはメンバーからの追加質問が「それはちょっと重箱の隅をつつきすぎじゃない?」というレベルになるぐらいまで,というのが理想だ.もちろんチームレビューの方は,考慮が足りないコードや明確に説明できない場合などは,「リベンジ」として対象範囲の第2回目以降が設定される.経験的にこの方法が,一番コードの品質が上がるような気がするし,不具合が出た時に追いやすくなると思う.


ところで上記引用記事の冒頭に書いてある,「開発者は他人のコードを指摘することで,いかに自分が優れているか誇示しようとする」というのは,どこの開発現場でも見られる光景のような気がして,思わず苦笑してしまった.


Thursday, October 19, 2006

要らないギ術者 [memo]

要らないギ術者一覧

オモロイ.
そして激しく同感.

っていうか自分は大丈夫か?


Sunday, October 15, 2006

運動会見学 [diary]

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うちの娘は来年から幼稚園.
幼稚園選びは嫁さんに任せっきりなんだけど,今日はとある幼稚園の運動会で,未就園児も一部参加可能ということで覗いてみました.

行く前は,
あぁぁぁ…だっっっるぅぅぅー
と思ってたけど,行ってみたら,うん,まあ,楽しかったかな.

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Friday, October 13, 2006

Design is a process - SEI シニアメンバーとのダイアログ [memo]

昨日 に引き続き,今日も SEI シニアメンバーとのテレビ会議.プレゼンは昨日で終了し,今日はリラックスした雰囲気の中で,半ば雑談のようなセッション.

SEI の一流アーキテクトと話す機会なんてそこそこ無いので,自分が聞いてみたかった質問をぶつけてみた.

1) 様々な手法がある中で,同じようなメソッドでも単純に「呼び方が違うだけ」のものがあるような気がする.このような「宗教論」が純粋なソフトウェア工学の研究の妨げになっているのでは?

2) 企業で働いていると,精神的に消耗してしまって鬱病のようになってしまう人を見かけるけど,そういう人に対してどう接すればいいと思う?

1) について補足すると,SEI は今日では有名な設計手法をいくつも定義しているが,他の団体や研究者が提唱しているものと,実はアプローチは良く似ているのに表現の仕方が違うだけのものもあるような気がして.

で,彼の回答としては,
「基本的に宗教論を展開する意図はない」
「むしろ他の団体と協力しようとしている」
「ただアメリカは『コピーライト』に非常にうるさく,同じ名前が使えないことがよくある」
「自分が表現したいことを明確に表現する為に,自分の言葉を選ぶことはある」

…といった感じで,まあ様々な事情があるのかな,と.特に「私自身が SEI の考えに合わない部分に関しては,SEI には関係なく自分自身の考えを本に書いている」と話していて,こちらからしてみれば「結局それってまた似て非なるものを作ってることにならないか?」と思ったり.

結局こちらが内容を理解して,似ているところと違うところを抽出するしかないんだろう.というか,自分の中できちんと各々の本質を消化できていれば自ずとそうなるだろうし,結局どんな本を読んでもそこに答えは無いように,「手法」を「実践」にどう適用するかは自分次第なんだろうけど.


2) について彼が話したことは,
「まず君自身が,自分が犯した間違いとその理由を忘れないこと」
「そういう人達のことを,『マシーン』ではなく『人間』として見ること」
「コミュニケーションスキルを大切にすること」
「そういう人達に,『自分ならできる』と思うことを期待しないこと」
「そして中には,救いの手をさしのべてもらいたく無いと思っている人もいる.そういう人達に対しては,もうどうすることもできないよね」

…ということで,彼にしては珍しく抽象的な表現だったが,考えてみればこのような課題は環境やシチュエーション,またその対象者個人によって対応方法が違うだろうし,一意に回答を用意する方が嘘くさい訳で,「それはマネージメントの問題だよね」なんて片付けずに,自分の経験から1つ1つ注意深く言葉を選ぶ彼の姿が印象的だった.


せっかくなので,他に彼が話してくれた中で心に残ったものを,差し支えの無い範囲でいくつか紹介しておこう.


ソフトウェアアーキテクトという職業に対する彼の持論 (心構え)

If you succeeded, team did succeed.
If team failed, it's your fault.

Don't be an architect if you can't live with that.

もし君が成功したなら,それはチームの成果.
もしチームが失敗したなら,それは君1人の責任.

それが受け入れられないならアーテクトになんかならない方がいい.


アーキテクトに必要とされるもの

1) Good technology...period!
2) Excellent communication skill, both in speaking and writing
3) Leadership
4) Organizational skill

3) について補足すると,「みんなが『この人について行きたい』」と思うようなリーダーシップが必要とのこと.そしてそれはどこから来るかというと,決して「役職」や「肩書」からなどではなく,その人が持つ「自信」からだと言っていた.


無能な上司を持ったらどうすればいいか

If life gives you lemons, make lemonade.

これはアメリカで良く言われる諺で,直訳すると「レモンが与えられたらレモネードを作りなよ」ってことだけど,レモンは "bad thing" レモネードは "good thing" を指す.「くよくよするなよ」的に使われることもあるけど,彼の意図は,つまり「逆にそれをチャンスに変えろ」「逆境に文句を言うのは誰にでもできるけど,それを強みに変えることが重要」ということだった.


大勢の利害関係者が集まる中,話が発散してしまう時のまとめ方

1) Identify
2) Describe
3) Show them alternatives, and their costs and impacts
4) Negotiate
5) Get everyone's agreement

1) 要件の整理・定義をきちんとして,2) それを説明して (その為に物事の最初からきちんと議論に参加させる),3) 代替案 (とそのコストやインパクト) を示し,4) その上でネゴを行い,5) 全員の合意を得る.

この流れで話を進めることによって,内容をフォーカスしつつ,「お前が悪い」「俺の仕事じゃない」「自分はやってない」等の議論を避けることができるのだとか.


プレゼンを行う際に注意するべきこと

Know your audience and what they want.

例えば聴衆が,マネージャーの場合 (興味対象は,スケジュールがオンタイムかどうか,どれぐらいのコストを節約するのか),マーケティングの場合 (興味対象は,どんな機能を実現するか,他社に対してどれだけ差別化ができるか),ユーザーの場合 (興味対象は,「そのボタンを押したらどうなるか」),プログラマーの場合 (興味対象は,自分の担当個所を実装するにはどうすればいいか) によって,適切なピースを切り取って説明すること.それを行う為に,アーキテクトの頭には開発の全てのピースが詰まっている必要がある.

これらの聴衆の中で,アーキテクチャに本当に興味があるのは?
→ "Nobody"

これらの聴衆の中で,アーキテクチャから影響を受けるのは?
→ "Everybody"


アーキテクトとして,開発を行う際に最も注意するべき点

Focus on risks and trade-offs.

It's absolutely essential to map the business case to the architecture.
Don't assume anything in the design space.

まず,分析においては「リスク」と「トレードオフ」に細心の注意を払うこと.

それから,ビジネスケースに沿ったテクノロジーを開発すること.ここはかなり強調していたが,"Architects put blinders on" という表現をしていた.

「あなたにどれだけ商品開発の経験があって,その道で成功してきたかは関係ないし興味がない.勝手に要求を変えないでくれ.私がカスタマーとして発注した要求は絶対なんだ.その要求通りの設計をしてくれ.」と.

あと「仕様変更は今日から○○週間受けつけますよ」と言ったら,「開発側から『変更を受けつける』と言うのは危険だよ」とアドバイスをくれた (実際には,冗談半分にありえない要求を次々に投げかけるというイジワルな示し方だったけど).それを言うなら「何が変更できて,何は変更できないか」のスコープを明確にした上で提案するべきだと.


そして今日一番心に残ったこと.分かっていたつもりだったが,改めて言われると目から鱗が落ちるようだった.

Architecture design is not an event,
it's a process



それにしても,彼の洞察力はすさまじかった.ほんの少しの矛盾点も見逃さない.ごまかしは一切通用しない.豊富な経験に裏打ちされ,いくつもの引き出しから,分かりやすい言葉を選んで話すのは「脱帽」の一言だった.


あ,そうそう,ちょっと話がそれるけど,昨日発見した (というか彼に教えてもらった) Power Point の tips を1つ紹介.数十枚のパワポ資料を使ってプレゼンした後,質疑応答で例えば「25ページ目のところだけど…」とか言われて該当ページを見せようとした時に,わざわざスクロールしてそこに辿りつこうとしません? 実はスライドショーにしたまま "25" "Enter" とするとそこに飛ぶのでした.


ま,なんにせよ,とりあえず「一仕事終わった」ってかんじ.今夜の酒はうまかったなぁ.


Thursday, October 12, 2006

プレゼン当日 [diary]

Peace Pipe: もの事するときの心構え - 志村けん [memo]

今週は,アメリカの某大学教授,兼 SEI (アメリカ国防総省によって設立された連邦政府資金のソフトウェアエンジニアリング研究所) のシニアメンバーに,50分のプレゼンをする機会がある.この16週間の集大成のプレゼン.相手は筋金入った百戦錬磨のプロ中のプロ.今考えるだけでも手足が震えてくる.
--中略--
今から当日着ていく服装まで決めて,イメトレしてます.実は練習から吐きそうになるぐらい緊張しつつ,準備してるんです.こんなこと書いてるだけで,手足が汗でびっしょり…

がんばれー > 俺


完璧にこなしてやったぜ!!
ざまぁーみやがれ > 昨日まで緊張してた俺


Sunday, October 8, 2006

もの事するときの心構え - 志村けん [memo]

志村けんの公式 Blog より.
ken's blog: 枕が変わると眠れない

私志村けんは実は凄いあがり性で緊張しいなんです。
--中略--
それに勝には、稽古、練習しかないのです。
練習で100%出来て本番で80%かな もの事するときの心構えと思います。

自信持てるまでやるしかありません ね 


一時代を築いた彼の言葉だからこそ,重みがあるし,勇気付けられます.

昔テレビで本人が語っていたことだけど,「志村さんはなんで結婚しないんですか?」と聞かれた時に,「結婚するとお笑い以外に大切なものができてしまう.自分はお笑いのことだけを,いつも一番大切にしていたいから.」と話していたのが印象的だった.

もちろん家族ができて,守るもの,守られるものができてこそ仕事のアウトプットも高まるという考え方もあると思うから賛否両論かもしれないが,彼のプロとしての真摯な心構えはひしひしと伝わってきた.

そして今でもバリバリの現役,ホントにカッコいいと思う.


人にこう言うと決まって「意外」とか「嘘だ」とか言われるけど,実は私も凄いあがり性で緊張しいなんです.

今週は,アメリカの某大学教授,兼 SEI (アメリカ国防総省によって設立された連邦政府資金のソフトウェアエンジニアリング研究所) のシニアメンバーに,50分のプレゼンをする機会がある.この16週間の集大成のプレゼン.相手は筋金入った百戦錬磨のプロ中のプロ.今考えるだけでも手足が震えてくる.この3連休は資料作成 (というか資料はほとんどできていて,英訳と最後のチェックをしています).

でもそれが,信頼できるメンバーと一切の妥協をせずに検討してきた内容を伝えると思えば,自然と自信が湧いてくる.

凄いあがり性で緊張しいの自分だけど,人には「プレゼンが上手い」と言ってもらえることが多い.内容に絶対の自信があって,部屋の大きさやオーディエンスの人数,また当日の形式などが分かっていて,予めプレゼンのイメージトレーニングができる時は,絶対に失敗しない自信がある.

「これ以上できない」というぐらいまで準備できれば,例え相手が誰でも気持ちで上に立てます.


うー,でも緊張するなー

今から当日着ていく服装まで決めて,イメトレしてます.実は練習から吐きそうになるぐらい緊張しつつ,準備してるんです.こんなこと書いてるだけで,手足が汗でびっしょり…

がんばれー > 俺

自信持てるまでやるしかありません,ね.


Saturday, October 7, 2006

この曲のような感じで生きていきたい - Wiser Time by The Black Crowes [music]



村上 龍の小説,「69」の中に,

うち、ブライアン・ジョーンズの、チェンバロの音のごたる感じで、生きていきたかとよ

というフレーズが出てくる.

「私はね、ブライアン・ジョーンズのチェンバロの音のような感じで生きていきたいのよ」

なんとも抽象的な表現だが,Brian Jones には個人的な思い入れもあったりして,その表現がとてもしっくり来るような気がしていた.


「自分だったら何と言うかな…」と考えてみて,それは John Lennon の歌声かもしれないし,Keith Richards のギターかもしれないし,Bob Dylan のハーモニカかもしれないけど,「音」よりも「曲」で考えると,何曲かそんな,こんな感じで生きていきたいな,と思う曲があるように思う.そしてその中の1つは,The Black Crowes の Wiser Time かな…と.

この曲が Crowes の中で一番好きな曲ではないかもしれないし,「1つだけ好きなバンドを選べ」と言われたらきっと Crowes では無いような気もするけど (そもそもそんなの選べないが),なんかこの曲は自分の内面のリズムとマッチするような気がしていて.

はかない歌詞とそれを力強くも切なく歌い上げる Chris の歌声,Chris と Rich のハーモニー,ねっとりとしたリフ,Steve のカウベルを入れるタイミング,Rich のスライドから Eddie のオルガン,そして Marc のギターに流れていくソロの構成,その後またバンドの音が1つになっていく所,後半のサビの裏にかぶせているフレーズ,その全てが美しいんだけど…

そう,その全てが美しいんだけど,そんな説明できる1つ1つのパートなんかではなく,曲として持つ雰囲気というか,作り出される空間にそれを感じているんだと思う.


不思議なこと,書いてますかね?

こんな感覚って,実は誰にでもあるものなんじゃないのかな.

それは音楽じゃなくても,例えばいつか観た映画やドラマのワンシーンかもしれないし,絵画や彫刻みたいなものかもしれないし,マンガやアニメかもしれないし,いつか誰かと交した会話かもしれないけど.

On a good day, I know it ain't every day,
we can part the sea

And on a bad day, I know it ain't every day,
glory beyond our reach

-- Wiser Time / The Black Crowes


あなたが「こんな感じで生きていきたい」と思うものは何ですか?





Tuesday, October 3, 2006

効率の良いミーティング [memo]

Google で実践されている,効率の良いミーティングを行う為の tips.
How to Run a Meeting Like Google

1. Set a firm agenda.
2. Assign a note-taker.
3. Carve out micro-meetings.
4. Hold office hours.
5. Discourage politics, use data.
6. Stick to the clock.


日本語で分かりやすい解説をしてくれているのが,こちら.
B3 Annex: Google流会議のための6か条

"How to Run a Meeting Like Google" なんていう,たいそうなタイトルがついている割には,ごく当たり前のことが書いてあるように思う.というか,当たり前のことを当たり前にやることが重要なんでしょう.まわりを見渡してみると,いかに無駄な会議の多いことか…

1 に関連することだが,アジェンダは極力事前に配布して,出席が必要かどうか (もしくは他に参加が必要な人がいないかどうか) 各自判断できるようにしておいた方がいいだろう.あとは「議論をする」ミーティングと「決まったことを報告する」ミーティングは明確に区別した方がいいように思う.


ちょっと話はそれるけど,会議の場というのは基本的に人と人とのコミュニケーションなわけで,ものすごく場をまとめるのが上手い人 (もしくは下手な人),誰も気付かなかった当たり前のことをいつも指摘する人 (もしくは逆にいつもツッコまれている人),ジョークを交えつつ和やかな雰囲気で進めようとする人 (もしくはまったく話がツマらない人)…など,いろいろな個性が発見される.

時には,普段ちょっと話をしたり,仕事をしている時からは想像できなかった一面が露呈されることも.

複雑な内容でも全員が納得できるように分かりやすく伝えることができる人って,ソフトウェアの品質も高い気がするのは私だけではないはずだ.