人のモノをパクってる暇なんかないんですよ [memo]
オリジナリティーに本当にこだわってたら,人のモノをパクってる暇なんかないんですよ.
自分の頭の中にあるものを具現化するのに一生懸命なんですよ.
少なくとも僕はそうなんですよ.
-- 松本 人志 (今日放送のワイドナショーより)
If it's fine rain or shine I don't mind I'll take it anyway
オリジナリティーに本当にこだわってたら,人のモノをパクってる暇なんかないんですよ.
自分の頭の中にあるものを具現化するのに一生懸命なんですよ.
少なくとも僕はそうなんですよ.
-- 松本 人志 (今日放送のワイドナショーより)
今日で40歳になりました.
30歳になった時もそうでしたが,いざなってみると特に実感など無いものですね.
若い頃は,歳を取るのが嫌だと思っていた時期もありました.しかし近年では,私よりずっと年上でカッコいい方が沢山いること,若い方から学ぶことの方が価値が高い場合が多いこと,得ることよりも捨てることの醍醐味と難しさ…などを実感していまして,この歳ならではの感じ方も,なかなかおもしろいと思っています.
40歳は「不惑」と言われますが,そういえば先日,高城剛さんが興味深いことを書いていました.
ご質問者のご年齢がわかりませんが、40歳を「不惑」と呼ぶのは、やっと40歳ぐらいになると、惑うことなく自分の道を進むことができるようになる古くからの教え(論語)で、むしろ長寿の現代社会や惑わされることが多い情報社会では、60歳ぐらいが「不惑」なのではないか、と最近僕は考えています。
ですので、ご質問者が60歳より若いのであれば、やりたい事がなくてもいいじゃないですか。
きっと60歳ぐらいになれば、迷わずやりたいことが見つかるはずです。いまでも50歳を「知命」と呼び、やっと50歳にして天命を知るわけですから、僕の理論(高城論語)だと、それは70歳ということになるはずです。よって、ご質問者のいまの問題は、根拠なく自分の未来を「恐れ」る気持ちにあります。
今後、さらなるグローバル化が進むのは間違いなく、同じようにテクノロジーによって急速に人間の仕事も置きかわるのは事実です。
しかし、いままでとは違った良い事や楽しい事、あたらしい職や食さえも、今後次々と生まれるようになるのは間違いありません。
(中略)
大切なことは、どんな時代でも「恐れず変化を受け入れる」ことだと思います。それこそが、ご質問の「世界で生き抜いていくために必要なスキルや汎用的なスキル」そのものなのです。
ちなみに、論語では60歳は「耳順」と言われ、やっと人の話に耳を傾けられるようになる、と言われていますが、高城論語だと「耳順」は80歳ですので、僕はあと30年は人の話をロクに聞かずにやっててもオッケー!と解釈してますが、きっと間違っていると思います(笑)。
良い人の話は、若いうちからそれなりに聞きましょう。せめてフリでも(ここポイント)。
-- 高城剛 (高城未来研究所 "Future Report" Vol.198 Q&A コーナーより 「やりたい事や強みなどなく,これからの時代を生き抜いていけるのかが不安」という質問に対して)
江戸中期に日本でカフェをはじめて開いた「売茶翁」(別名:高遊外)は、60歳を超えたある日、堕落した禅宗に見切りをつけて僧侶をやめ、場所にとらわれない売茶(カフェ)をはじめました。
(中略)
素晴らしいお茶を飲みながら、禅と俗を組み合わせた「売茶翁」のハイブリッドな講話はここ以外に聴ける場所はなく、それを聞きつけた当時の文人が次第に集まりはじめました。
(中略)
この「売茶翁」を調べれば調べるほど実感しますが、人生、新しき一歩は60歳(三度目のハタチ)からで、それまで目的を決める必要もないように思います。
いまと同じように小さなバックパックを担ぎ、風光明媚な場所に出向き、我欲に溺れず、日々を楽しむだけで事足りるのです。
この週末も、お互い良い日を過ごしましょう。
-- 高城剛 (高城未来研究所 "Future Report" Vol.210 Q&A コーナーより 「高城さんが人生を通してやりたいことは何ですか?」という質問に対して)
そうか,現代社会の不惑は60歳で,この理論でいけば40歳って実はハタチなのですね.考えてみれば,確かに私は惑わされっぱなしな気もします…
「年齢を3で割って時刻に当てはめる」という方法もよく聞きますが,これだと40歳は午後1時すぎ.平日ならさてもう一仕事という所だし,週末ならさっき起きたばかりかもしれません.
40歳というと世間的にはいいオッサンですが,まだまだこれからという気もしますね.
ということで,これからも空気を読まずに,毎日を楽しんでいこうと思います.
40代もよろしくお願い致します.
先週の "The Tech Guy" で Leo Laporte が紹介していた,Google オンライン・セキュリティ・ブログの記事がおもしろい.
素人294人,セキュリティ専門家231人に,「インターネットを安全に使う為に,あなたは何をしていますか?」というアンケートを取ったところ,その回答が大きく異なったとのことです.
【素人の回答トップ5】
第1位: アンチウイルスソフトを使う
第2位: パスワードを複雑にする
第3位: パスワードを定期的に変更する
第4位: 自分が知っているウェブサイトのみを訪問する
第5位: 個人情報を共有しない
アンチウイルスソフトがウイルスを駆除している時点で,既にウイルスが PC に入り込んでいるわけで,これは対応が後手にまわっていることを意味します.また,近年被害を出しているウイルスの多くは,いわゆる "zero-day exploit" と呼ばれる類の新種のウイルスであり,アンチウイルスソフトは役に立ちません.素人回答で1位を飾ったアンチウイルスソフトという対策は,専門家の回答ではランク外です.
第2位の「パスワードを複雑にする」は専門家の回答では第4位と少し優先度が低く,第3位の「定期的なパスワード変更」に至っては,専門家の回答ではランク外となっています.
というか,「パスワードを複雑にする」以外は,どれも専門家のランキングで5位以内に入っていないのですね.
ではセキュリティ専門家はどう答えたか.
【セキュリティ専門家の回答トップ5】
第1位: ソフトウェア・アップデートをインストールする
第2位: サイト毎に違うパスワードを設定する
第3位: 2段階認証を導入する
第4位: パスワードを複雑にする
第5位: パスワード・マネージャーを使う
アンチウイルスソフトに頼るのではなく,そもそもウイルスが入り込まないように,ソフトのアップデートやセキュリティ・パッチがリリースされたら,瞬時に適用する癖をつけましょう.パッチがリリースされるということは,作り手が「このソフトには脆弱性がありました」と公言しているのと同じであり,クラッカーはその内容を解析して攻撃をしかけてきます.
パスワードについては,定期的に変更することより,サイト毎に違うことが重要なんですね.同じパスワードを複数のサイトやサービスで使い回している方,多いのではないでしょうか.しかしバラバラのパスワードを設定し,第4位にあるように複雑なパスワードにすると,とても覚えきれないので,第5位にあるパスワード・マネージャーを導入すると良いと思います.
私は LastPass を愛用しています.近い未来のテクノロジーは,パスワードなどという概念を駆逐してくれると信じていますが...
Peace Pipe: あなたのパスワードは大丈夫? [lifehack]
第3位の2段階認証は,本当に,本当に面倒です.特にウェブサイトだけならまだしも,モバイルアプリでの使い勝手になると最悪で,「セキュリティとユーザビリティは反比例する」ことを身をもって体験できます.ですが,万が一アカウントが乗っとられた時の面倒と比較すれば,導入しておいた方が良いと思いますし,ここでも強くお勧めしておきます.
2段階認証は,多くのサービスで対応されていますし,まだ導入されていない方は,試しに1つ2つ設定してみてはいかがでしょうか.こちらの記事が参考になるかな.
Appleも対応したことだし、主要サービスの2段階認証をまとめてみた - ぐーたら書房
さて,インターネットを安全に使う為に,あなたは何をしていますか?
習慣とは実に恐ろしいものです.デューク大学の研究によると,なんと私達は行動の4割以上を,習慣によって無意識のうちに決めているそうです.
私達が毎日行っている選択は,よく考えた末の意思決定だと思えるかもしれませんが,実は習慣に支配されています.そして重要なことは,習慣は変えることが可能であり,今日ではその為の方法も解明されているということです.
本書は,習慣というものを,科学的かつ神経学的に紐解いた1冊.習慣とは,「きっかけ」「ルーチン」「報酬」の3つの要素から成り,「欲求」によって思考を介さずにその3つがループするものと説いています.
著者は,この習慣のメカニズムを正しく理解し,応用すれば,アルコール依存や薬物中毒といった悪い習慣と決別することも,健康な食生活や定期的な運動といった良い習慣を身につけることも,可能だと主張しています.原理さえ分かれば,習慣は自分のスペックとして組み直すことができると.
印象的だったのは,機械的にアルゴリズムを適用するのではなく,そこに「信頼」という人間的な部分が含まれること.そして特筆すべきは,習慣をコントロールする鍵となるのは,我慢を続けて繰り返すことではなく,キーストーン・ハビット (要となる習慣) を見つけるという点です.要石となる1つの習慣に狙いを定めることで,他の行動も連鎖的にプログラムしなおすのです.
また,実例を多数紹介し,個人レベル・企業レベル・社会レベルでケーススタディを展開している点も非常に興味深い.とある個人の爪を噛む癖をなおす話,習慣をうまく利用してファブリーズを10億ドル大ヒット商品にした P&G,企業におけるキーストーン・ハビットを作ることでアルコアを5倍に成長させたポール・オニール (後にアメリカ財務長官に就任),マーティン・ルーサー・キング・ジュニアと公民権運動の成功要因…といった実例を紹介しています.特に企業レベルのケーススタディでは,習慣を利用して消費者に買わせる技術,即ちマーケティングにおいても,大きなヒントが隠されているように思います.
冒頭で習慣とは恐ろしいものだと書きましたが,原理を理解すれば,それは非常にパワフルなツールになるでしょう.以前紹介した GTD や「7つの習慣」も,パワフルな習慣の例と言えるのではないでしょうか.
Peace Pipe: GTD (Getting Things Done) - やると決めたことをやるのは,意志の問題ではなく,スキルである [lifehack]
Peace Pipe: 7つの習慣 - 世界中で支持される成功哲学 [book]
ところで本書を読んでふと思い出したのは,「ヤメラレン」というドラえもんの道具です.これでのび太のパパに煙草を辞めさせようとしたり,ジャイアンの歌を好きになろうと試みる.アニメの中ではどちらも失敗するのですが,本書はまさに習慣をコントロールするこのドラえもんの道具です.
余談になりますが,「ヤメラレン」はその名の通り,なにかの中毒にする道具.のび太のパパに煙草を辞めさせようとする際には,ガムを噛むという新たな習慣を植えつけることで煙草を吸わなくさせるのですが,奇しくもこれは本書の考え方と一致します.既存の悪習を断ち切る際には,それをドライブしている欲求を特定し,「きっかけ」と「報酬」はそのままに,「ルーチン」を他のものに置き換えるのです.
さらに余談を続けると,「ヤメラレン」は,目的もなく使うと,「ヤメラレン」を飲むこと自体を辞められなくなるという道具でした.これも,本書にしろ GTD にしろ「7つの習慣」にしろ,いずれも銀の弾丸ではなく所詮は道具であるという教訓のようでもあります.ナイフが使い方次第で便利なツールにも凶器にもなり得るように,道具は使う人に委ねられているのです.本を読んで習慣がコントロールできる方程式が身につくなら,この世にアルコール依存症など存在せず,みんな健康で勤勉になってしまいますから.それでも本書は,確実にあなたの引き出しを増やす1冊であり,何かしらのきっかけを与えてくれることは,間違いないでしょう.
…っていうか藤子・F・不二雄すげーな!
著者のチャールズ・デュヒッグはニューヨーク・タイムズの記者だけあって,内容とは裏腹に研究論文臭くなく,文章の構成や展開も見事であり,NFL のフットボールチームやスタバのマネージメントなどの実例は,単なる読み物としても純粋に楽しめるものです.ぜひ気軽な気持ちで手にとってみてはいかがでしょうか.
| 習慣の力 The Power of Habit チャールズ・デュヒッグ |