Wolfram|Alpha がスゴすぎる (かもしれない) 件 [lifehack]
先日,世紀の大発明 (かもしれない) Wolfram|Alpha がリリースされた.いちいち「かもしれない」と付け足しているのは,本当にそうかどうか,私にも分からないからだ.
日本でも既にいくつかレビュー記事が出ていて,多少出遅れた感があるが,この場でも紹介しておきます.
開発したのは Stephen Wolfram.理系出身の方には,あの Mathematica の産みの親と言えばピンと来るかもしれない.もっと分かりやすく言えば,Wolfram は15歳にして素粒子論の学術論文を執筆し,17歳にしてオックスフォード大学を卒業,20歳にしてコンピューターサイエンスの名門であるカリフォルニア工科大学で博士号を取得し,23歳にして天才の称号と言われるマッカーサー・グラントを史上最年少で受賞している…まあ要は変態である.
その変態的大天才が,20年以上暖めてきたアイデアを遂に具現化したのがこの Wolfram|Alpha だ.
百聞は一見にしかずということで,こちらがそのサービス.
"John" のような名前や,"Sony Apple" といった2つの企業名,あるいは数式や方程式など,いろいろ入れてみよう.
Wolfram|Alpha
見た目には,そして与えられたキーワードに対して結果を返すという点においては,Google のような検索エンジンに思えるかもしれない.
だが Wolfram|Alpha が検索エンジンと決定的に違うのは,入力されたキーワードに対する「計算結果」を返しているという点である.
つまり検索エンジンが,その名の通り「既に世の中に存在しているもの」を,探し出して「情報を集めている」のに対し,Wolfram|Alpha は「何もない虚無の世界」から,与えられた入力に対してアウトプットを「生成している」のだ.
これが進化すれば,例えば…
Google では絶対検索できない,先週飲み屋で見かけた可愛いウェイトレスやハタチの時にナンパした女の子の名前を割り出すかもしれない,
長年研究されつつも,未だ映画や SF の世界から抜け出せない人工知能を実現するかもしれない,
太古の世界から存在しつつも,現代においても発見されていない人間の真理を見つけるかもしれない,
誰も想像すらできない,50年後の未来を予測するかもしれない,
…と,書いてるうちに自分でもどこまでが現実でどこまでが妄想か分からなくなってくる.
インタビューで Wolfram は,「このアイデアに時代がついて来れるか,このタイミングでリリースすべきかどうか葛藤した」 と話している.そして彼自身,入力するキーワードから,自分でも驚くような計算結果が創出されていると話している.
マッドサイエンティストの狂気の一片なのか,はたまた世の中を丸ごと変えてしまう世紀の大発明なのか,それは時間が証明するところだろうが,いずれにしてもこんなニュースがあること自体がなんともエキサイティングではないだろうか.
Stephen Wolfram: Official Website
About Wolfram|Alpha
The Tech Guy 出演時の Wolfram のインタビュー
2 コメント:
morningとか入れると、辞書以上に意味不明データが出てきて楽しかった。
しかし、複数の単語を並べると、
なにも検索結果を返さないみたいで、
発明としては秀逸だけど、今使い道が自分にはないです。
Toshiさんの言われるように、将来どう発展していくのかが楽しみですね。
そう,産声をあげたばかりの Wolfram|Alpha が知っていることは,まだまだ少ないようですね.
それに加えて確かに,概念的には凄いこと (かもしれない) と思いつつも,その凄さを実感する為にどんなキーワードを入れれば良いかすらピンと来ないのが正直なところでもあります.
「Wolfram 自身でも驚くような計算結果が創出されている」というのは一体どんなキーワードを入れてるんでしょうね? インタビューでは,珍しい名前を入れてみたらその人の年齢を推測してしまった,と話していましたよ.
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