2009年6月7日日曜日

ご飯を残すのは良くないことだけど,無理に食べさせるのはもっと良くない [memo]

ご飯は残さず食べるものだと,教えられてきた.
それが正しいことだと信じていたし,例えば若い頃は好きな子が平気でご飯を残せば幻滅したし,父親になってからは自分の子にも残さないように言ってきた.

でも,最近思うわけです.
「ご飯は残さず食べなさい」という日本の風習は,間違った教育だと.

「食」という字は,「人」に「良」と書く.無理に食べても,無理に食べさせても,体に負担をかけるだけで誰も得をしないのです.


例えばよく聞くのは,「ご飯を残すとお百姓さんに申し訳ない」という話.
いやいや,食事を残そうが残すまいが,百姓は自分の生活の為に米を作るのです.

例えばよく聞くのは,「食べたくても食べられない子供がいる」という話.
いやいや,食事を残そうが残すまいが,今日もアフリカでは多くの子供が干からびて死んでいるのです.


そして「世界には食べたくても食べられない子供が…」なんて言っているあなたは,一度でも貧しい国に寄付をしたことがありますか?

はっきり言って,詭弁ではないでしょうか.


「いただきます」という言葉は,食べられる為に絶たれた命をいただきますという意.その命に対する敬意と感謝の気持ちは尊重します.

食べきれるかどうかも分からずに,食べたいものが決まらず注文しすぎて結局残してしまうのはだらしがない.食べ終わった後に,茶碗に米粒がプチプチついているのは行儀が悪い.これは本当にいけないことだと思います.

一分の罪悪感もなしに,平気でご飯を残すことがいいとは思いません.そりゃ残せばもったいないですよ.でもだからと言って無理に食べる必要は,無理に食べさせる必要は,どこにもないと思うわけです.


その子らも腹いっぱいになったら残すわ!

-- 松本 人志 (「アフリカの子供たちは食べたくても食べられない」と言われて)


1 コメント:

匿名 さんのコメント...

私も同感です