2007年3月14日水曜日

BLUES'N ROLL - 三宅 伸治 [music]

三宅伸治
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前に三宅さんのことを書いた時,「ダサカッコいい」と表現したが,そんな彼のニューアルバム.

やはり最高にダサカッコいい音に仕上がっている.
まるで「だって俺,直球しか投げられないんだもんねー」とでも言わんばかり.

例えば4曲目の "Forever Young" という曲.「作詞・作曲 三宅伸治」となっているが,曲の調子も歌詞の内容も完全に Bob Dylan の "Forever Young" だったり… 特に出だしの「月まで届くはしごを登る 足を踏み外さないように」という歌詞なんて,Dylan の方の "May you build a ladder to the stars and climb on every rung" のまんまだったり…

タイトルまで同じにして,ここまで分かりやすくしてしまうところが三宅さんらしいというか,自分で「まあ細かい事言いなさんな」って気になってしまう.


カッコ悪くて,カッコ良くて,無性にどこか懐しくて.
間違いなく伝わってくるのは,彼自身が音楽が大好きで,最高に楽しんで演っているということ.

彼はその生活の大部分を旅の中で過ごし,そしてその旅のほとんどの夜に,ギターを弾き歌を歌っている.

夜ごとに人々に感動や生きる勇気を与えたりするのだ.それだけではなく,旅の途中で曲を作ったり歌詞を書いたりもしている.

三宅はそんな旅の喜びをとてもよく知っている.

誰もが一度は夢に見た,憧れのバンドマンそのものだ.

-- 忌野 清志郎


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