モンセラートのヒーリング [diary]
引き続き,バルセロナに滞在しています.
バルセロナにも名所はたくさんありますが,少し足を伸ばしてバルセロナから60kmほど離れた「モンセラート」というパワースポットに行くと良いと,現地の同僚がアドバイスしてくれました.パワースポットと聞いては,行かないわけにはいきません.
なんでもここは「キリスト教の聖地」とされ,スペイン全土から大勢の巡礼者が訪れる場所であり,ガウディもこの地形からインスピレーションを受けたのだとか.
標高の高さからか神秘的な雰囲気からか,着いた瞬間に空気が澄んでいるのを感じ,次にこの見事な岩山に目を奪われます.まるで本当に神が創った天上界のようです.
この岩山の麓に大聖堂があります.
そしてその大聖堂の中にいるのがカタルーニャの守護聖人,黒いマリア像です.ナポレオンが侵略してきた際も,修道院が破壊され宝物が盗まれて行く中,この土地の人々が捨て身で守り抜いた,カタルーニャの信仰のシンボルです.
ちなみにこの像を見るのに2時間並びました.観光客も大勢いましたが,このマリア像を一目見ようと訪れ,熱心に祈りを捧げる信仰者も多く見受けられました.キリスト教徒でもない私としてはまったく節操の無い話ですが,この厳格な像を前にしては,子供達の幸せを祈るばかりでした.ふとジム・モリソンのこんな詩が頭をよぎります.
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-- When the Music's Over / The Doors
ちょうど並んでいる最中にミサがあり,エスコラニア少年合唱団の歌声を聴くことができました.分かりやすく言えばウィーン少年合唱団のスペイン版.ヨーロッパ最古の少年聖歌隊らしく,厳しい選抜試験を通過した彼等は全員ここの音楽院で寮生活をしながら音楽の勉強をしており,その歌声はモンセラートの見所の1つになっています.
なんせ,どこを見渡して神々しい絶景ばかり.
ガウディの「キリストの復活」をはじめ,ここで見られる数々のキリスト教のモニュメントも素晴らしい.
私は入りませんでしたが,美術館もあり,グレコ,ピカソ,ミロ,ダリ,シャガール,モネといった巨匠の作品のみならず,エジプト文明のミイラや考古学博物館のようなスペースまであるそうです.
バルセロナを訪れる際は,ぜひ予定を1日延ばしてモンセラートに足を伸ばしてみてはいかがでしょうか.
Flickr photos: Montserrat 201209
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