しがらみの向こうに [diary]
以前紹介した "The Winds of GOD" で映画デビューを果たした私の友人,タケウチコウが,現在演劇に挑戦している.
松本 匠さん作・演出の「しがらみの向こうに」という演劇,今日が公開初日ということでさっそく観に行ってきました.
私がタケウチコウの友人ということを差し引いても,本当にオススメで是非観に行ってほしい演劇だったので,以下ネタバレしない程度に.
これは,様々な「しがらみ」を持つ男達の物語.
なにより印象的だったことは,世の中の芝居が,定番通りのハッピーエンドか,意表をつくバッドエンドかに分かれるとしたならば,この演劇はそのどちらでもなく,ある意味エンディングが無いということ.ラストシーンで観客にボールを投げかけて終わるのだ.
私なりの言葉で表現させてもらうなら,今までオーディエンスとして演劇を見ていたはずなのに,急にステージに引きずり上げられ,「acting ではなく,real life の中で,この先をどう考えるんだい?」とつきつけられて,そのまま幕が閉じるのである.
そして,いつまでも心にひっかかったセリフ.
ホンマ,いつから「しがらみ」という言葉の意味が分かりはじめたんやろなぁ
きっとしがらみを持たない人間なんていないんだろう.
今この文章を書いてる私も.
今この文章を読んでるあなたも.
それでもジュンは,しがらみが無い世界を夢見た.まるで,「夢かもしれない,でも…」と語りかけていた John Lennon のように.
「しがらみの向こうに」は 新宿スペース107 で,2月27日まで公演中.ぜひこの週末にでもいかがでしょう.
今日は終了後の打ち上げにも参加させて頂いたが,とにかくもうみんなの圧倒的なエネルギーに感動.みんなホントにカッコいい.特に西田 武史役のマサルさん,初対面なのに,なんだかソウルメイトに会ったようでした.
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