2009年5月30日土曜日

Wolfram|Alpha がスゴすぎる (かもしれない) 件 [lifehack]

先日,世紀の大発明 (かもしれない) Wolfram|Alpha がリリースされた.いちいち「かもしれない」と付け足しているのは,本当にそうかどうか,私にも分からないからだ.

日本でも既にいくつかレビュー記事が出ていて,多少出遅れた感があるが,この場でも紹介しておきます.

開発したのは Stephen Wolfram.理系出身の方には,あの Mathematica の産みの親と言えばピンと来るかもしれない.もっと分かりやすく言えば,Wolfram は15歳にして素粒子論の学術論文を執筆し,17歳にしてオックスフォード大学を卒業,20歳にしてコンピューターサイエンスの名門であるカリフォルニア工科大学で博士号を取得し,23歳にして天才の称号と言われるマッカーサー・グラントを史上最年少で受賞している…まあ要は変態である.

その変態的大天才が,20年以上暖めてきたアイデアを遂に具現化したのがこの Wolfram|Alpha だ.

百聞は一見にしかずということで,こちらがそのサービス.
"John" のような名前や,"Sony Apple" といった2つの企業名,あるいは数式や方程式など,いろいろ入れてみよう.

Wolfram|Alpha


見た目には,そして与えられたキーワードに対して結果を返すという点においては,Google のような検索エンジンに思えるかもしれない.

だが Wolfram|Alpha が検索エンジンと決定的に違うのは,入力されたキーワードに対する「計算結果」を返しているという点である.

つまり検索エンジンが,その名の通り「既に世の中に存在しているもの」を,探し出して「情報を集めている」のに対し,Wolfram|Alpha は「何もない虚無の世界」から,与えられた入力に対してアウトプットを「生成している」のだ.


これが進化すれば,例えば…

Google では絶対検索できない,先週飲み屋で見かけた可愛いウェイトレスやハタチの時にナンパした女の子の名前を割り出すかもしれない,

長年研究されつつも,未だ映画や SF の世界から抜け出せない人工知能を実現するかもしれない,

太古の世界から存在しつつも,現代においても発見されていない人間の真理を見つけるかもしれない,

誰も想像すらできない,50年後の未来を予測するかもしれない,

…と,書いてるうちに自分でもどこまでが現実でどこまでが妄想か分からなくなってくる.


インタビューで Wolfram は,「このアイデアに時代がついて来れるか,このタイミングでリリースすべきかどうか葛藤した」 と話している.そして彼自身,入力するキーワードから,自分でも驚くような計算結果が創出されていると話している.

マッドサイエンティストの狂気の一片なのか,はたまた世の中を丸ごと変えてしまう世紀の大発明なのか,それは時間が証明するところだろうが,いずれにしてもこんなニュースがあること自体がなんともエキサイティングではないだろうか.

Stephen Wolfram: Official Website
About Wolfram|Alpha
The Tech Guy 出演時の Wolfram のインタビュー


2009年5月24日日曜日

I have no time for... [reflection]

I have no time for accusations or conversations
on all the bad bad things you do

-- Sometimes Salvation / Chris Robinson


2009年5月17日日曜日

鶏ガラ,豚ガラ,そして人柄 [gourmet]

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久しぶりに訪ずれたけど,あいかわらず感動的に旨いなぁ.

Peace Pipe: 西麻布 博多チムそば [gourmet]
Peace Pipe: 人柄が味に出る店 [gourmet]

ラーメンの味を決めるのは,鶏ガラ,豚ガラ,そしてなにより人柄です.


2009年5月9日土曜日

青山ロックンロールショー [diary]

行ったら,死んだことを認めることになるじゃないか.
でも,行かずに後悔するよりは,行って後悔するとしよう.

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最後のライブだ.メソメソすんな.


2009年5月4日月曜日

いくらなんでも [reflection]

死ぬことないじゃないか…




死ぬことなんかない人だと思っていました.

まだ信じられません.
受け入れられないと言うべきか.

また元気になって,あの歌声が聴けるものだと思っていました.
そう思わずにはいられなかった.そう決めつけていました.


Peace Pipe: バンドマン歌ってよ [music]

これこそが,私が19年間シビれ続けてきた歌声です.
心の奥に誠実に響く,「聴く」というよりは「浴びる」歌声.

人生で必要なことは,すべて清志郎から学んだ.


Peace Pipe: 忌野清志郎完全復活祭 at 日本武道館 - それと,あの夏の夢に [reflection]

人生においてとても大切な部分を,彼の詩,そしてなにより彼の歌声から学んだ.学校の教科書なんかより,クダらない教師の言葉なんかより,彼の歌声が教えてくれた.

こんな私にも,自分の中に大事にしたい,誇りに思いたい部分がある.そんな部分を,女とヤッたこともなかった中学生の頃から,30を越えた今まで,ずっと教えてくれているような気がする.

思い出せば,楽しい時も,辛い時も,笑っている時も,泣いている時も,いつだって彼の歌声は流れていた.



実はぜんぶ嘘だろ?
世界中のみんなして,なにか悪い冗談でも言ってるんだろ?


あの〜こう,曲を作って,レコーディングして,バンドの仲間とツアーに出てみんなの前で歌を歌うってのが僕の夢でね,それをずっと実現してきたわけなんだけど,それいくらやってもずっと夢なんですね.

またその夢を実現するためにね,ずっと同じ事やってるわけだ,同じ様な.

その度にね,すごい感動してます.

-- 忌野 清志郎


心配はいらないんだ.体力がありあまっているんだ.君に90%程分けてあげたいよ.一生に一度くらい元気というものが無くなってみたいんだ.誰かに心配なんかされると僕は心配してる人のことが心配で言いたいことが最後まで言えなくなってしまうんだよ.

君の感じ方が元気でありますように!

-- 忌野 清志郎



もうこの歌声を,生で聴くことはないんです.

悲しい…というより,悔しいよ.
それでなんだか,寂しいなぁ.




「僕らは薄着で笑っちゃう」
原曲にはない,このフレーズが大好きだった.世界が平和になれば防弾チョッキなんて要らないし,武器や権力で着飾る必要もないんだ.



「お別れは突然やってきて,すぐに済んでしまった」
まさかこんな気持ちで,この曲を聴くなんてね.



癌は,すごく苦しい病気ですよね.
もっと生きてほしかったってのは,一方的なワガママなのかもね.

苦しみから解放されて,良かったね.

…そう言うことが,俺の今の精一杯の強がりです.

Oh my darling, I love you
長生きしてえなぁ

-- 忌野 清志郎



本当は,自分のアイドルが亡くなったからといって,想いをブログに綴ること自体が不謹慎なのかもしれません.でも,書かないよりは書きました.そうすることで,なんとか気持ちの整理をつけようとしているのかもしれません.それで,こんなとりとめもない文章を書いています.


俺の人生に,清志郎の歌があって,心から幸せだと思う.
きっとこれからも,あなたの歌声から,明日を見つけていくでしょう.


2009年5月3日日曜日

鹿児島から大分へ - 九州の旅後編 [diary]

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鹿児島に戻り,ダウンタウンをぶらぶらしながら鹿児島ラーメンや黒豚のとんかつを堪能していたのだが,
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せっかくこの季節に旅をするなら,燃え上がるほどの新緑を見ない手はない.
というわけで鹿児島から一路大分は湯布院へ.

素晴らしくありません? この緑.
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そして金鱗湖を散策し,
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この日は湯平に泊まりました.

石畳がなんともレトロで,写真もモノクロが似合う.
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イカした洞窟の温泉もありました.
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さらに別府へ向かい,ベタに地獄巡り.
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それぞれ,血の池地獄・龍巻地獄・かまど地獄・海地獄.
別府の地獄は全部で8ヶ所あるが,この4ヶ所をまわった頃にいい加減「なんでも『地獄』ってつけりゃいいってもんじゃないだろ」という気がしてきたので,地獄巡りは切り上げて鉄輪温泉へ.


この鉄輪温泉はいわゆる温泉街の原風景が残っていて,街のいたる所から湯けむりが上がっている.なんとも情緒的だ.
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郷土料理はだんご汁,
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さらに温泉の湯気で蒸しあげる地獄蒸し.
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油を使わないのでヘルシーで,素材本来の味がします.


というわけで九州の旅はこれでおしまい.

いい旅でした.
最終日の夜にキヨシの訃報を聞くまではね…


Peace Pipe: 雅叙苑で至福の一時 - 九州の旅前編 [diary]
Peace Pipe: いのちの島,屋久島 - 九州の旅中編 [diary]