街の匂いと花の匂いと - インドの旅マイソール編 [diary]
南インドの古都,マイソールを訪れている.
中国やローマに匹敵,いやそれ以上の豊かな文明と歴史を誇るインドで,行く先々で史跡を巡っていたらキリがないのだが,Mysore Palace には足を運ぶことにした.宮殿内は撮影禁止だったので,とりあえず外見だけ.
名所巡りも良いが,やはり街の生の匂いに触れる方が新鮮だ.少なくとも街のマーケットは,豪華できらびやかな宮殿よりもよほど刺激的だった.
ここマイソールは,香木のなかでも最高級とされる老山白壇と,神々に捧げる花とされるジャスミンの名産地らしい.強烈な色とむせるような香りの洪水が次々と飛び込んでくる.いくら見ていても飽きない.
インド出身の詩人で,アジア人初のノーベル文学賞を受賞したタゴールは,自然の理を花になぞらえたこんな詩を書いている.
それは,終焉を求める夏の激しい息づかいのようにも思われた
その時,私は知らなかった…
花がそんなにも身近にあり,
それがわたし自身のものであったことを
そして,このような全き美が,
わたし自身の胸の奥深くに花咲いていたことを
-- Gitanjali / Rabindranath Tagore
明日から東インド.連続爆破テロとか起きているようだが,目の前の水が飲めるかどうかの方がよほど重大な関心事の今日この頃.今のところ全員無事です.
…旅は続きます.
Peace Pipe: インドの旅 2008
Flickr photos: インドの旅 2008
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