北京で出会った鬼 [diary]
今週は日曜から北京出張でした.
仕事がある日は1日中ホテルに缶ヅメ (食事も3食ホテルのレストラン…) でしたが,到着日と出発日はフリーだったので少し足をのばしてみました.
街にはオリンピックムードがまるで無く,「ホントにここでやるの?」という感じ.それより,道路が広いことに驚きます.2ヶ月ほど前に行った 上海 があまりに無秩序だったのに対し,北京は「整頓された都会」というのが第一印象です.
そのまま小1時間歩いて天安門へ.
私が13歳だった1989年6月,自由を勝ち取ろうとした多くの国民が無差別に虐殺され,1人の男性が戦車の前に立ちはだかった,まさにその場所に今自分がいるという,違和感.
…違和感?
もしかしたら違和感なんか感じていなかったのかもしれません.「びっくりするぐらい実感が無かった」というのが正直な感想なのかもしれません.
いくらリアルタイムでこの目にした歴史的虐殺事件とはいえ,ここで流された血は,当時の私にとってはやはり「他人事」だったんだろうと思います.
この場所をたまたま訪れて,私の中にはじめて生まれた18年前の歴史.
歴史は嘘,
去ってゆくものはみんな嘘,
そしてあした来る鬼だけがほんと!
-- 寺山 修司
…去ってゆくものが,みんな嘘なら,私はあした来る鬼をまるごと受け入れようと思います.
If it's fine rain or shine I don't mind I'll take it anyway -
なんだか,この日は空がとてもきれいで,そんな複雑な気分の中に太陽は沈んで行きました.
次の日からホテルに缶ヅメになることは分かっていたので,この日の夜は市内の有名な砂鍋の店へ.
そして出発日の今日は早起きして,空港に行く途中,万里の長城に立ち寄りました.
人類史上最大かつ,月から見える唯一の建造物.
なんとも雄大な気分…に浸る前に,なにしろ寒い,寒い,寒いぃぃぃー.
あと若干眠いぃぃぃー.
…ということで,先ほど無事帰りました.
最後に余談ですが,Google Maps では中国を 検索できない んですよね.中国に行く機会があればこちらを.
http://ditu.google.com/
http://map.baidu.com/
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