Thursday, December 6, 2012

YOU WILL FAIL - Colin Powell / Cloudforce Japan #cloudforce [seminar]

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Salesfoce.com が主催する国内最大規模のクラウドコンピューティングイベント,Cloudforce Japan に行ってきました.
Cloudforce Japan

おもしろそうなセッションがいくつもあったのも興味深かったのですが,私としてはとにかくこの目で Salesfoce.com の創業者,マーク・ベニオフを見ておきたかった.

そして個人的には,マーク・ベニオフは,日本で言えば盛田昭夫や本田宗一郎に匹敵する起業家であると捉えています.

Peace Pipe: クラウド誕生 - セールスフォース・ドットコム物語 / それと,理想的なモノづくり企業が保有すべき要素 [book]


ベニオフの登壇は2回.午前の基調講演,そして午後の「イノベーションとグローバルリーダー,これからの成長に向けて」と題された対談イベントです.

この午後のイベントは,マーク・ベニオフ,トヨタ自動車社長の豊田章男氏,元米国務長官のコリン・パウエルという豪華なメンバーの対談でした.この中でパウエルが発した言葉がとても印象に残っています.

ベニオフの,「日本でアントレプレナーシップを促進するには,何が大事だろうか?」という質問に対して,豊田氏は

何を目的にやるのか,というビジョンを持つこと.

同時に,それを支えるまわりの仕組みも重要.例えばアメリカにはアイデアに対して金銭的に支援する仕組み (ベンチャー・キャピタルやクラウド・ファンディングなど) がある.

さらに,(アメリカにあって日本に無いこととして),一度失敗しても,やり直しができる風土.

と答えます.これらは一般的にもよく言われていることですよね.

それに対するパウエルの言葉.

The question is not "is it OK to fail" because YOU WILL FAIL.

(失敗してもいいか…という問題ではないんだ.なぜなら必ず失敗するからだ)


つまりチャレンジをし続ければ,いつかは必ず失敗する.安全領域に留まっていては大きなことはできないし,失敗を伴わない成功など無い,と断言したのです.

日本語でも,私が好きなフレーズの1つに,「転んだ人を笑うな.彼は歩こうとしたのだ」というものがありますが,どこか相通ずるものがありますね.

その上でパウエルは,

Don't spend time on a failure.
Fix it and move on.

(失敗してもくよくよせずに,そこから学ぶことを学んだら,前に進むべきだ)

と言います.

失敗はデフォルトで存在するもの,ぐらいの開き直りと覚悟があれば,失敗を恐れる必要はないのかもしれません.

パウエルと言えば,無能な (正確には,大統領としては無能だが,優秀なブレーンを集めてコントロールすることには長けていた) ブッシュのブレーンとして,ライスやチェイニーと並んで実質的にアメリカという国を動かしていた人物.その言葉には重みと説得力がありました.今日,会場で頂いたこの本,じっくり読んでみたいと思います.

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せっかくなので,朝のベニオフの基調講演も要約しておくと,

マイクロソフトとインテルによる独占の終焉

→ ソーシャル革命が来た

→ タッチ革命 (キーボードやマウスで PC を使うのではなく,指先でモバイル機器を使う時代) が来た

→ ローカル革命が来た (モバイル機器が主流になったことにより,GPS などによる位置情報が貴重な情報になった)

→ クラウド革命が来る (やっと何年も前から言ってきた,クラウドの革命が起きる土壌が揃った)

→ さらに次にやって来るのは顧客革命だ! (顧客・パートナー・社員・製品サービスが繋がる世界がやってくる)

…みたいな話でした.

話の内容よりも,ベニオフの卓越したプレゼン技術と,喋り方に圧倒されてしまいました.「まぁ落ち着けよ...」と言いたくなるぐらい,身体の中からエネルギーと情熱が飛び散るような喋り方.

さっそく今日の講演が YouTube にあがっていましたが,特に途中で,ステージから降りて観客席を徘徊した挙句,カメラの前で喋り倒すところは圧巻…を通りこして笑ってしまいそう.っていうかそんなやり方見たことないよ.広い会場なので大きなモニターがいくつもあったのですが,そのモニター全てで前のめり気味のベニオフと目が合う状態で,本人は観客席でまくしたてているという…(下のビデオの20分40秒あたりから.そのポイントからリンクしています).




今日のツイートを以下に転載しておきますね.雰囲気ぐらいは分かってもらえるかな.



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