「残業ゼロ」の人生力 [book]
もともとこの夏は (も),思いきり楽しもう とは思っていたが,このタイミングで本書に出会えたことに本当に感謝したい.
「残業ゼロ」の人生力 吉越 浩一郎 日本能率協会マネジメント 出版情報事業 2008-08-03 by G-Tools |
あの弾さんが絶賛していた本だ.しかも彼は出版社にかけ合い,本書が夏の間に読まれるように発売日を1ヶ月も早めてしまった.そこまでされたら発売と同時に読むしかないだろう.
404 Blog Not Found:この夏の日本に最も必要な一冊 - 書評 - 「残業ゼロ」の人生力
これだ! こんな本を待っていた!
この夏、最も読まれるべき一冊が、これだ。
--中略--
オリンピック? あなたが関係者なら確かにそちらを優先してください。しかし残りの人々にとって、それは「彼らの夏」。あなたの夏の方がさらに重要です。
その一夏の価値を変えるのが、本書なのです。
--中略--
怒った甲斐はあった。本書の発売はほぼ一ヶ月前倒しされ、8月3日となった。この夏になんとか間に合ったのだ。無理を聞き入れてくれた出版社および著者にあらためて感謝する。
本書の言葉が、一人でも多くの人に届いて欲しい。本書には、休暇というものの本当の意味が書いてあるのだから。
「残業をすることで,返って仕事の効率が落ちてはいないだろうか?」
「残業をすることで,本質的な問題 (間違ったプロセスや業務上のボトルネック,無駄なミーティングなど) の顕在化を妨げてはいないだろうか?」
「残業をした為に犠牲になるものは,あまりに大きいのではないだろうか?」
…まったく耳が痛い指摘ばかりだ.
そう,残業は社員にとっても会社にとっても「悪」なのだ.
著者は,仕事とはあくまで「ゲーム」であると説く.つまり仕事にのめり込み過ぎるというのは,競馬やパチンコにのめり込むのと同じだと言う.
そして定年後の人生こそ本当の人生であり,それは余生ではなくあえて「本生」という呼び方をしている.今やるべきことは,想像するよりもずっと長い定年後の人生の準備である,と.どれだけ仕事ができる人でも,定年後に幸せになれる保証はない.いくら仕事で「勝ち組」になっても,人生トータルの「負け組」になっては意味が無いのだ.
さらに著者は,「パフォーマンスのベースは体力」と断言している.
体力が少しでも減れば,能力の三角形が小さくなり,パフォーマンスは確実に落ちます.毎日残業すると,この三角形がどんどん小さくなるのです!
だがその上で,
会社の業績をほっぽらかして,自分個人のワークライフバランスだけを考える.そんな甘っちょろい物の考え方では,人生力は上がりません.
ワークができてはじめて,ライフの話に移れるのであり,ワークが充実するからライフも充実する.逆ではないというのが,私の考えです.
とも言っている.つまり無責任に残業を放棄するということでは無いのだ.
…さて,改めて考えてみると,私が残業するのは,私の仕事が忙しいからでも難しいからでもなく,単純に私のタイムマネージメント能力が低いだけではないだろうか.
前にも書いたが,長い時間働けばいいってもんじゃない だろうし,結果を出さなければ意味がない.
ならば,この仕事という「ゲーム」に
「残業時間を今の半分にして,アウトプットを今の2倍にする」
という新しいルールをまずは1つ課してみようと思う.
私を深夜会社で見かけたら,「アイツは仕事ができないから残ってるんだな」と思ってくれればいい.
そして引き続き,この夏をウンザリするほど楽しませてもらおうじゃないか.
気付けば夏も既に折り返しを過ぎている.
あなたもぜひ夏が終わるまでに,本書を手に取ってみてはいかがだろう.
仕事はできて当然です.でも,本当に幸せな人生を送るためには,それだけでは十分ではありません.
-- 吉越 浩一郎
最高の夏に,乾杯.
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