2014年11月14日金曜日

「第3のコンテンツタイプ」が市民権を得るのはいつか…いや,もうとっくに得ている [memo]

1年以上前の記事ですが,たまたま目にしたので,読んでみた私なりのまとめを綴っておきます.
Future Of Content: The Power Of Video



【今日のコンテンツは,「映画」と「テレビ」の2種類に大別される】

hulu は最初からその2つで入り口を分けているし,Amazon や TSUTAYA TV といった他のビデオ配信サービスも,そのカテゴライズが UI の根底にある.

但し実際にエンドユーザーが,同様の意識を持っているかは疑問 (おそらく持っていない).

現実的には,「数時間に及ぶ長尺コンテンツ (映画)」と「1時間未満のエピソード (テレビ)」という言い方の方が正しいかもしれない.なのでここでは,例えば,ライブビデオやアダルトビデオは「映画」であり,パチスロ番組は「テレビ」と位置づける.


【昔は映画しかなかった】

1950年代,テレビ (受像機) の登場と普及をきっかけに,テレビ (番組) が生まれた.それでもテレビ (番組) がコンテンツとして市民権を得るのに,10年以上かかっている.


【第3のコンテンツタイプ】

冒頭の定義に立ち戻ると,インターネットの登場と普及と共に広がってきた,数分から15分程度までのコンテンツ (short-form content) を,映画・テレビに続く,第3のカテゴリとして考えるべきではないか.

歴史をなぞるなら,YouTube が誕生してから来年で10年.この short-form content が市民権を得ても良い頃…いや,オンライン (特にモバイル) で観られているコンテンツの主流は,既にこれぐらいの尺のコンテンツではないか.


【すぐに UGC の話になる】

数分の尺のコンテンツ (に限らずインターネット時代のコンテンツ全般的にだけど) という文脈では,すぐに UGC (User Generated Content: ユーザーが作ったコンテンツ) の話になる.

一昔前は,出版社や記者など,特別な権限を持つ人しか情報発信できなかった.今ではブログや SNS といったツールのおかげで,誰でも情報発信できるようになった.それでみんなが気づいたことは,権限を持っていることと,おもしろい文章が書けることは,あまり関係がないということ.プロのライター並,あるいはそれ以上に,おもしろい文章を書く主婦や学生が,いるということ.そしてこの波は,音楽や映像にも広がっている

…みたいな話.

それはそれでいい.素晴らしい.
実際に,ツイキャスや Vine は,盛り上がっている.

だけど,いわゆるプロフェッショナルが short-form content を創造する,という話はあまり出てこない.そこにも焦点をあてたい.ハリウッド・スタジオがこぞって5分のクリップを大量生産するとも思えないので,その中間地点みたいなものがあるはずだと思っている.


【広告をハックするのが,きっと手っ取り早い】

予算が決まっているから,コンテンツを長くすることで水増しするという原理が働く.制作を,スポンサーモデルではなく,インプレッション・ベースの広告モデルにして,コンテンツの尺と予算を切り離したい.

この仕組をプラットフォームとして確立したところが,第3のコンテンツ時代の勝者になる.


【「キューピー3分クッキング」とか「世界の車窓から」みたいなコンテンツが沢山あったら】

動画の世界でリブログしたい.


【そういえばちょうど1年前に同じようなことを書いた】

Peace Pipe: 未来のテレビのコンテンツ [memo]

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