2006年6月16日金曜日

GREE Labs 第4回 オープンソーステクノロジー勉強会 [seminar]

前回 に引き続き,第4回も行ってきました.
GREE Labs -第4回 オープンソーステクノロジー勉強会

元々の議題は,ミラクルリナックスの吉岡さんによる PostgreSQL のスケーラビリティの話と GREE の岩崎さんによるウェブデザインパターンの話.どちらも非常に興味深く,特にスケーラビリティに関しては人々が関心を寄せている割にはあまり情報が無いこともあってか,たくさんの質問が吉岡さんに飛んでいた.

ただこの日一番印象に残ったのは,吉岡さんがプレゼンの後半部分で語っていた「エンジニアのキャリア」の話.GREE の藤本さんが「せっかく大先輩エンジニアに来て頂けるのでヨタ話をして頂こう」ということで事前に頼んでいたらしい.


「高速道路時代のキャリア,
インターネットのおかげて2次情報へ素早くアクセスできるがその先は渋滞」

「人の下を行け.
1次情報をあたれ.
渋滞から抜けだせるかどうかは,ここで歯を食いしばれるかどうかにかかっている」

「定番中の定番を1日1ページでもいいから読め.理解できなくても読め.ここで基礎体力をつけろ」

「結局自分の引き出しをどれだけ増やせるかにかかっている」

「流行を追うな」
「本質は変わらない」

「続けろー」
「35歳で引退するなー」

「半年前,3年前,10年前の自分と比較して自分は成長しているか?」

「正直になることが重要」
「自分の為の人生,生きたいように生きればいい」

「信じろ」
「続けろ」
「10年歯を食いしばれ」
「プロフェッショナルになれ」

「どんなことでも無駄なことはない」

…みたいな話.
ん,なんかこうやって文章で書くと陳腐な感じがしてしまうかもしれないが,これを実際に実践し続けて今の地位を確立した彼の言葉には不思議な説得力があった.他のこの日のレポートにもいくつか目を通したが,やはり彼のメッセージが心に響いたのは私だけではないようだ.

sakaikの日々雑感〜(C)編

大げさに抑揚を付けるわけでもなく、演技ぶった表現があるわけでもないのに、ぐいぐいお話に引き込まれてしまいました。 これが「本物」の持つ力なのだなぁと改めて実感。 目標は高いけど、理想論ではなく。心地よい説教、、というか、うぅん、、、啓蒙?でした。

pingoo's blog

エンジニアとして非常に身が引き締まる思いがしました。ソフトウェアエンジニアとして生きるということについて、これだけ安定感を持って話せる人は、日本には数少ないんじゃないないでしょうか。貴重な機会でした。


吉岡さんが自身の Blog で 当日の様子を書かれている し,いつものように GREE のサイト で当日の内容が公開される (現時点で議事録と発表資料はアップされている) ので,詳細はそちらを参照されると良いだろう.特に吉岡さんの「ヨタ話」の部分は,音声ファイルが公開されたら私のまわりのエンジニアにも勧めてみようと思う.


今回は懇親会も参加.同じテーブルに吉岡さんやはてなの伊藤 直也さんもいて,伊藤さんとは名刺交換したぐらいだったけど,吉岡さんは隣の席だったのでしばらくお話させて頂いた.オッサン (失礼! でも感謝と敬愛の意を込めてあえてそう呼ばせて頂きましょう) が熱く語るヨタ話の続きを肴に飲むビール,なんか美味かったなぁ… 今度同じ話を聞いた時,「そんなこと言われなくてもとっくにやってますよ,オッサン」と言えるようにしなきゃね.吉岡さんが言われていたことだが,例えば社内で彼と私ぐらいの年齢差があると,どうしても (そのつもりがなくても) 上から物を言うように聞こえてしまうところが,こんな機会があることで「対等な立場のエンジニア」として話ができる,それが素晴らしいことではないかと.本当にそう思います.

吉岡さん,前の席に座っていた Y さん,GREE エンジニアの K さん・S さん,そしてその他お話させて頂いた顔と名前が一致しない方々,めちゃめちゃ楽しかった! そしてこんな機会を提供して下さっている GREE さんに,ただただ感謝.多くの刺激を受け,たっぷりと英気を養えた1日でした.次も楽しみにしてます!!

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