1963年11月22日に暗殺されたジョン・F・ケネディ.その50年後に製作された映画.
ケネディ暗殺については様々な陰謀論があり,これまで新事実や真犯人を究明しようとする書籍や映画が幾多とリリースされています.本作は,「そこには,まだ語られていない真実があった」という解説がついていたり,邦題に「ケネディ暗殺,真実の4日間」という余計なものがあったり (原題は "Parkland") する為に誤解を招きますが,そういった謎解きの類のドキュメンタリーではありません.
むしろ主観を一切入れず,この事件に関わった人間の混乱と苦悩に視点を置いた,再現ドラマです.
監督は,長年ジャーナリストとしてこの事件を追いかけ,これが監督デビュー作となるピーター・ランデズマン.製作総指揮にトム・ハンクス (ちなみに息子のコリン・ハンクスが医師役として出演).名優揃いで緊張感に満ちた仕上がりになっています.
大統領暗殺についての新たな情報をこの映画に求めるのであれば,期待外れに終わるでしょう.しかし,人類史上最悪の事件の1つを背景に,実話をベースとしたドラマとしてとらえるのであれば,非常に見応えがあります.
映画『パークランド ― ケネディ暗殺、真実の4日間』公式サイト
暗殺されたジョン・F・ケネディの娘,キャロラインは,駐日米国大使になりました.
事件の実行犯とされるリー・ハーヴェイ・オズワルドの娘は,新しい靴を買ってもらえたのでしょうか.
パークランド―ケネディ暗殺、真実の4日間 (字幕版) |
暗殺事件の事実関係に興味のある方は,このあたりの本がお勧めです.
二〇世紀最大の謀略 ―ケネディ暗殺の真実― (小学館文庫) 落合 信彦 |
ケネディ暗殺 50年目の真実 KILLING KENNEDY ビル・オライリー マーティン・デュガード 江口 泰子 |
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