仕事でシアトルに来ています.
今回は土曜入りし,こちらでフルに土日が使えるので,どこか遠出しようと思ったのですが,あいにく両日とも雨の予報 (というか,この時期のシアトルは大体曇りか雨です…).というわけでこの週末はシアトル市内でインドアの,まだ行ったことのない場所に足を運んでみます.
今日訪れたのは EMP Museum.
ざっくり言うと「ロックの博物館」です.
建物は,フランク・O・ゲーリーという有名な建築家の設計.
中に入るといきなり大音量の巨大モニターから流れるコンサート映像.すごい迫力です.
そしてこのギターのオブジェが圧巻.
シアトル出身のジミ・ヘンドリクスとニルヴァーナが,主にフィーチャーされていました.
ジミヘンファンとしてはたまらない.
ジミヘンが着ていた衣装とか!
モントレー・ポップ・フェスティバルで,ジミヘンが燃やしたギターとか!!!
The Jimi Hendrix Experience のトリオが,使っていた機材とか!!!!!
ビデオが流れていたり,カスタマイズして曲を聴けるようになっていたり,単なる展示モノでは終わらず,あくまで音楽を楽しむ工夫がされています.
こちらはビンテージギターの展示コーナー.ヨダレが出そう.
御茶ノ水のギター屋にでも持っていけば1本数百万で売れそうなビンテージギターが,ありがたみも無いほどたくさん飾られています.これは見ていて飽きません.
そしてこのコーナーにも,ジミヘンがウッドストックで使ったギター,
エリック・クラプトンのギター,
など,アーティストが実際に使ったギターが展示されていました.
上の階では,楽器で音が出せるようになっており,弾けない人でも演奏できる仕組みになっています.
弾ける人には大きい音が出せる防音室が用意されていたり,
仲間とジャムれるミニスタジオがあったり,
さらにはステージまであって疑似ライブ体験ができ,ライブ中の自分のポスターや DVD を作ってくれます.
他にもミキシングができる部屋などがあり,演奏だけではなく作曲や編集など,様々な音楽の関わり方において,初心者から熟練者まで誰もがミュージシャンになりきれる,リスナーではなくプレイヤーとしての体験にフォーカスされています.
EMP (Experience Music Project) の名が示す通り,ただのミュージアムではなく,まさに音楽を体験できる場所でした.
興味をもたれた方は,こちらの記事がさらに詳しく解説しています.EMP とシアトルのミュージックシーンの活性化を繋げて言及されているのには,目から鱗が落ちました.ブームもムーブメントも街づくりも,全て人の体験からはじまるのです.そしてここはやはり博物館ではなく,「プロジェクト」だったのです.
EMP博物館 Experience Music Project : 場づくりマーケティング・コンソーシアム
最後に余談ですが,ここには SFM (Science Fiction Museum) もあり,同じチケットで入れるので,SF 映画に興味がある方はそちらも同時に楽しむことができます.
観光名所としてはそれほど有名ではない為に,今まで完全にノーマークでしたが,ロック…特にジミヘンファンにとっては鉄板です.
シアトルを訪れたら最初に行くべき所の1つでは決してないかもしれませんが,シアトルのシンボルタワーであるスペースニードルのすぐ隣ですし,音楽好きの方はついでに寄ってみてもいいかもしれません.少なくともここには,ワクワクしながら楽しむ体験があります.
EMP Museum - Music + Sci-fi + Pop Culture
Flickr photos: Seatle 201410
Peace Pipe: Seattle travel
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