シアトルの航空博物館に行ってきました.
超広大な敷地に,150機を超える航空機,ヘリコプター,宇宙船が,所狭しと展示されています.
エリアはいくつかに分かれています.
航空機の歴史を伝える T.A. Wilson Great Gallery.
そこにはライト兄弟の飛行実験のレプリカから,
世界で最後の1台となった実物の M-21 Blackbird まで.
Bill and Moya Lear Gallery というエリアには,宇宙に関する様々な展示.本物の月の石や,アポロ12号が月に立てていた星条旗などもありました.
William E. Boeing Red Barn というエリアでは,ボーイング社が最初に設立された時の工場が再現されています.機材は全て本物だとか.
J. Elroy McCaw Personal Courage Wing には,第一次世界大戦と,
第二次世界大戦に関する展示がされています.
Charles Simonyi Space Gallery にはスペースシャトルのレプリカ.
実際に中がどうなっていて,宇宙飛行士がどのように過ごしているのかが分かります.また,無重力体験や,宇宙飛行士の訓練装置なども体験できます.
Airpark には,銘機と呼ばれる飛行機がずらり.
コンコルド.
世界でコンコルド内部に入れるのは、ここだけだそうです.
ボーイング727・747の第一号機.
アイゼンハウワー,ケネディ,ジョンソン,ニクソンなどを実際に乗せたエアフォースワン (大統領専用機).
そもそも,大統領専用機の中など想像もできませんでしたが,歴代大統領が使用したベッドや執務室を見るのは感動的でした.
…と,ざっと写真で紹介すると,航空に関するものが節操もなく置かれていると思われるかもしれませんが,人類最初の飛行実験から,民間機,戦闘機,ミサイル,宇宙船にいたるまで,それらの点が技術的に全て線として繋がっていることがよく分かりました.
また,単に航空機がポンと置かれているわけではなく,その背景や歴史などが詳しく説明されています.特に第二次世界大戦のエリアでは,戦争に関わった人達の想いや精神などが,痛いほど心にしみます.
フライトシミュレーターをはじめ,体験型の展示が多いのも,単なる賑やかしではなく,五感と思考を同時に刺激するという意図があるようです.事実,この博物館は教育にも力を入れており,世界最大の教育プログラムをホストしているのだとか.
正直,私は飛行機にはそれほど興味がありませんでしたが,年齢に関係なく誰にでもインスピレーションを与える場所だと感じました.
The Museum of Flight
Flickr photos: Seatle 201405
Peace Pipe: Seattle travel
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