まあ,ファンなら観てもいいかな,という内容でした.
ソロになってからの白いジョンのドキュメンタリーなので,ビートルズ時代の真っ黒なジョンが好きな方には微妙かもしれませんが.
タイトリ通り,1971年にニューヨークに移り住んでから1980年12月凶弾に倒れるまでのジョン・レノンの人生を,彼に関わった人間のインタビューや当時の映像を通して描くドキュメンタリー.
ジョンはイギリス人だし,ニューヨークはアメリカですが,考えてみればジョンは「世界人」だし,ニューヨークもアメリカという枠に留まらない数多の感性が集まる世界の中である意味独立した場所.彼はニューヨークという場所に,自然と魅き寄せられたのかもしれません.
オハイオで学生が殺され,ジミヘンが,ジャニスが死んで幕を開けた70年代.この映画では,そんなアメリカの暗黒時代にニューヨークに移り住んだジョンを,思想家・活動家として描いている…というか,この時のジョンは実際そうだったのでしょう.
「ミュージシャンのジョン・レノンが,訴える思想」ではなく,あくまで「アーティストのジョン・レノンが,奏でる音楽」という描写.
ニクソン政権下の病んでいくアメリカ,メディアがまだ絶大な力を持っていた時代.そんな70年代のジョンに焦点を当てた作品はありそうでなかったので,まあ,ファンなら観てもいいかも.
映画『ジョン・レノン,ニューヨーク』公式サイト
0 件のコメント:
コメントを投稿