2010年7月31日土曜日

The Times They Are A-Changin' [child]

ジム・モリソンしかり,ミック・ジャガーしかり,ジョン・レノンしかり,ボブ・ディランしかり,忌野清志郎しかり,クリス・ロビンソンしかり,どうしてあれほど胸に突き刺さる詩が書けるのだろうと思います.

今日は,ディランをふと聴いていて,なんだか考えてしまいました.

Peace Pipe: 家族力 - 「いい親」が子どもをダメにする [memo]

私の親は比較的子に期待をかけるタイプだったが,私が子供の頃から思ってい
たこと,そして親になって改めて自分に言い聞かせることは,親に子の人生を
決める権利なんて,これっぽっちも無いということだ.

例え親の期待に沿えない道を選んだとして,それが親を悲しませる結果になったとしても,最終的には子が自分で納得できる幸せを見つけることが親にとっても一番幸せなはずなのだ (それを親に死ぬまで分かってもらえないとしても).少なくとも私は,これまでに何度も経験してきた (そしておそらくこれからも経験するであろう)「親の期待に沿えない道」を選択した時に,半ば無理矢理自分にこう言い聞かせてきたように思う.

--中略--

そう,子供は実験用のラットでもなければ,犬や猫でもないのだ.子供をコン
トロールしようとしてはいけないし (それは私が親に一番されたくなかったこ
とではないか),そもそもそんなことはできないし,またする権利もない.


私の親は,「自分の子供にこうなってほしい」という願望が強かったように思いますが,その度に反発して,ディランのこんな詩を拠り所にしていたように思います.

Come mothers and fathers throughout the land
Don't criticize what you can't understand

Your sons and your daughters are beyond your command
Your old road is rapidly aging

Please get out of the new one if you can't lend your hand
For the times they are a-changin'

-- The Times They Are A-Changin' / Bob Dylan


この世に生きる,母よ,父よ,
自分が理解すらできないことを,非難するんじゃない

あなたの息子・娘は,あなたが束縛できるものではないのだよ
あなたのやり方は,とっくに古くさいものなんだ

分からないなら分かってくれとは言わないから,せめて邪魔しないでくれ
だって時代は,移り変わっていくものだろう?

(日本語訳は私による勝手な意訳)


でもね,反発・反抗するってことは,実は簡単なんですよ.
反発・反抗される側に立った時に,「じゃああなたはどうするの?」ってことだと思う.

このディランの詩を,親に向かって内心つぶやいている頃は,ある意味楽だったのでしょうね.

これからは,自分の子供に,もしかしたらこんなことを内心つぶやかれるかもしれない…と,そう思った時に,親としてできることはなんだろうな,と.

だからせめて,自分の子供に対して,自分の考えを押し付けることだけはしないようにと,束縛だけはしないようにと,そう心に誓った土曜日でした.


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