2006年11月12日日曜日

「会話」で犯してはならない10の間違い [memo]

"Do you make these 10 mistakes in a conversation?" という記事より.
Do you make these 10 mistakes in a conversation? at Personal Development with The Positivity Blog

「会話」はコミュニケーションの基本.そしてコミュニケーションは2人以上の人間が相互作用する場においては非常にクリティカルなものだと思う.

上記記事は非常に興味深かったので,ポイントだけピックアップして以下に和訳 (思いっきり意訳) してみようと思うが,各項目の詳細や厳密な表現については,原文を参考にして頂ければと思う.


1) 人の話を聞かない
自分が話す順番だけを熱心に待たないように.エゴをおさえて,人がどんなことを「本当に」言っているか耳を傾けること.

会話の方向性が見えたとしても, "yes/no question" はしないように.そんな回答に情報の少ない質問をするよりは,"where" "what" の質問をした方が,相手は話を掘り下げるし会話の幅も広がる.

例え相手に「分からない」と言われても,諦めないでもうちょっと突っついてみること.


2) あまりに多くの質問をする
あまりに多くの質問は,「会話」を「尋問」に変える.

その代わり,質問の中に「自分の話」を混ぜることで解決できるかもしれない.例えば「週末に友人と釣りに行った」という話を聞いたら,「あー週末に友人と出かけるのはいいよね.俺もビール (six-pack) を持ってって公園でフリスビーゴルフ (ボールとクラブの代わりにフリスビーを使うゴルフ) でもするのが大好きなんだよ」とか.

こうすることで,質問攻めにすることなくフリスビーゴルフや好きなビールの話題に入れる.


3) ガチガチになる
始めて会う人と会話する時など,ぎこちない沈黙が続いて,どうすれば良いのか分からず緊張した経験があるかもしれない.

Leil Lowndes は「家を出る前には新聞を読むこと」と言った.話すことが無くなったら,時事ネタでも話す材料になる.

パーティで見た水槽,どこかで見たハロウィンコスチューム,MP3 のプレイリスト,どんなことでも,あなたの環境から新しい会話を始めることは可能だということを忘れずに.

始めて話す人に対してナーバスになるぐらいだったら,相手のことを「良く知っている人」だと思い込んでみては? 親しい友人と話す時を想像してみて,相手をそう仮定してみる.もちろんなれなれしいのはダメだけど,こうすることによって自然な笑顔と,フレンドリーでリラックスした態度で接することができる.おかしな話に聞こえるかもしれないけど,これ,本当に効くんです.


4) 貧弱な伝達
会話の中で本当に重要なのは,「何」を話すかではなく,「どう」話すか.ここに気付くことは非常に重要.例えば以下のことに気を遣ってみる.

- 落ちついて
なにかに興奮してそれを話したい時でも,落ちついて話すこと.

- 率直に話す
声を張って話すこと.

- 明確に
モゴモゴ言わないように.

- 感情を込めて
気持ちを声に反映すること.

- 間を大切に
話の中に適当な間を作ることにより,メリハリがつくと共に,予想する時間を与えることができる.Steve Pavlina の podcasts などは良い例.

- ボディランゲージを上達する
18 ways to improve your body language などを参考に.


5) スポットライトの独り占め
会話の中には,それぞれ注目を集める時間があるものだが,誰かのそういう時間,つまりその人がなにか話をしている時に,その話をさえぎったり話の腰を折ったりしないように.人の話を「ハイジャック」して自分に注目を集めるのではなく,"listening" と "talking" のバランスを考えること.


6) 正しくなければならない (という思い込み)
全てのトピックにおいて自分が「正しい」必要は無いでしょう? 会話は議論ではないのです.良いムードを作り出すようなものであるべきなのです.

話すこと全てにおいて,あなたが相手を論破することに,誰も好印象は持たない.

まあちょっと落ち着いて,リラックスして,良い雰囲気を大切に.


7) 奇妙なことやネガティブなことを話す
始めて会う人がいるような場だとしたら,「ポジティブ エナジー」を吸いとってしまうような話題は避けること.


8) そもそもつまらない
あなたの新車の話を10分もしないように.

おもしろいことを話すには,おもしろい人生を歩み,ポジティブな材料に目を向け,どんなことにでも興味を持つこと.

得意分野に会話を進めようとするのではなく,物事を広く浅く知っているか,少なくともそれら多くのことを受けいれる準備ができていること.

1つの話題にしがみつかないことで,相手に「どんなことでも話せる人」と感じてもらえるはず.


9) 会話のキャッチボールができていない
つっ立って頷きながら短い答えを言うのではなく,心をあけて自分の意見を示すこと.

必要に応じて,自分から率先して会話を切り開いて行くように.


10) 会話に参加しない
あまり話すようなことが無いような話題だとしても,まあそうは思わずに.耳を傾けて,他の人達が言うことに興味を持ち,質問をしたり関連するようなことを言ってみては?

周りからおもしろいネタを拾う洞察力を養いましょう.


4 コメント:

匿名 さんのコメント...

この記事面白いです。
しかし、会話のコツって言うよりも、
会話の定義かもしれないですね。
そもそも話がつまらないって、、、、
10か条に入れるべきもの????

よく判らんです。

Toshiya Hasegawa さんのコメント...

まあ確かに「そもそもつまらない」なんて10箇条で言われたら身も蓋もない気はしますが,裏を返して「ユーモアのセンスを磨くこと」とか,4) の中に出てきた「間を大切にすること」というのは,例えばプレゼンのテクニックとしても重要だと思いましたし,普段の会話の中でも意識せずに「相手を打ち負かそうとしてないかな?」なんてハッとさせられたりしました.

匿名 さんのコメント...

toshiくん、この記事にはっとさせられました。

4)は自分にも思い当たる節あり。
>落ちついて
興奮すると、ついつい伝えるポイントを間違える。伝えようという意思よりも先に、感情が突っ走ってしまうんだよね。

>明確に
自分が自信のもてない発言(それこそ6の"正しくなければならない ")になると、声が小さくなってしまう・・・。

この辺、もう少し気をつけるだけでも話し上手になるのかな。あと、「間」は大事だよねぇ。

Toshiya Hasegawa さんのコメント...

そうなんだよね.
ただここに書いてあることが全部完璧に出来る人の会話って,それはそれでどうなんだと思ったり.

プレゼンや交渉術ならともかく,友達や恋人同士の会話の中で,相手がやたら興奮して支離滅裂になっていたり,自信が持てずに声が小さくなってしまったりみたいなところに人間っぽさを感じたりもするよね.

まあ何事にもバランス…なんだろうね.