Tuesday, April 3, 2012

アサヒスーパードライと製品ライフサイクル [memo]

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先日,ビールを飲みながらこんなことをつぶやいたら,

残りの人生で1種類しか酒飲んじゃダメと言われたら、ハイネケンを選ぶ。5つまで増やしていいならジム・ビーム、ボウモア、ジャック・ダニエル、兼八だ。Sun Apr 01 00:14:18 via Tweetbot for iOS



@makotosasakiz さんがすかさずこんなリプライをくれて,

@toshiya スーパードライ、ボウモア、メーカーズマーク、百年の孤独、ロイヤルサルーテ。Sun Apr 01 00:33:58 via SOICHA



なんとなく今週はスーパードライを飲んでました.

そしたらタイムリーなことに,今月号の日経トレンディで,スーパードライが取りあげられていたんです.

日経 TRENDY (トレンディ) 2012年 04月号 [雑誌]
日経 TRENDY (トレンディ) 2012年 04月号 [雑誌]

アサヒスーパードライは,発売25周年を迎えるロングセラー.
当時は,なんとターゲットユーザー (25-34歳の男性で都会的なライフスタイルのビジネスマン) が子供の頃に食べていた学校給食の献立まで研究して開発されたのだとか.ラガー全盛の時代に「ドライビール」という市場を開拓し,その後トップブランドの座を維持し続けています.

特に驚いたのは,この25年間,味もラベルも変更されていないこと.

25年…ですよ.

分かりやすく言えば,Sticky Fingers をリリースしたローリング・ストーンズが,ミック・テイラーが抜けてロニーが入って急にカントリーに傾倒したりディスコになったりしながらもっこりパンツのミック・ジャガーは気付けばフットボールパンツ姿になってて初来日を果たしたかと思えばビル・ワイマンが抜けてレコード会社も2回変わったりしながら Stripped で原点回帰するぐらいの間,ずっと同じスタイルということです.

そして25年の歳月を経てスーパードライとしてはじめて,黒ビールの「アサヒスーパードライ ドライブラック」が本日発売されたので,早速買ってみました.スーパードライと同じ酵母を使っているそうで,確かに黒ビールのコクとボディにすっきりとしたドライテイストを持ち込み,とても美味しいと思います.


で,ふと考えた,製品ライフサイクルの話.


1. 導入期,2. 成長期,3. 成熟期,4. 衰退期.
縦軸は販売数(A)と利益(B),横軸は時間.
製品ライフサイクル - Wikipedia

「25年間一度も味・ラベルを変えていないスーパードライから初の新商品」と聞くと,たいそうな話に聞こえますが,年月はあまり重要ではなく,発売当時のターゲットユーザーが50代になり,販売数としても衰退期を迎えたスーパードライが,往年のファン以外を開拓する為に打ったマーケティングなのでしょう.

経営戦略的には,衰退期に企業が取るべき戦略の選択肢にはいくつかありますが (ニッチな方向に向かう,早期撤退する等),そもそも「製品が衰退期にあること」に気付き,アクションを起こすこと,が何より重要です.

さらに開発現場でよく見られるのは,製品ライフサイクル (や,アプリ・サービスの特性,あるいは開発しているカテゴリの市場) を無視して杓子定規にプロジェクトを推進すること.例えば,導入期においてはきっちりとした進捗管理などやらずにむしろ無駄を奨励し,組織もヒエラルキーを作らずフラットにしなければ,イノベーションなんか生まれません.

ライフサイクルからは外れますが同じような話で,大きなプロジェクトだと,多言語対応みたいな当たり前のことをきっちりやるものから,遊び心溢れるアプリケーションの開発まであるとして,それらを同じプロジェクト内だからといって同じプロセスで管理して良いわけがありません.

エンジニアであっても技術力だけではダメで,市場を分析して開発対象の位置付けをしっかり見極める眼力みたいなものが必要ですよね.

…みたいなことを,ビール飲みながら思った夜でした.

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