Friday, February 11, 2011

反原発ロックなんて…そんな音楽があるとは知らなかった - 忌野 清志郎 [music]

先ほど友人の tweet で,何気なく「君は Love Me Tender を聴いたか?」という忌野 清志郎の曲名を目にして,懐しくなって勢いで書いています.適当にスルーして下さいませ.

元々は RC Succession の Covers という,洋楽の曲に清志郎が日本語でオリジナルの歌詞をつけるというアルバムに入っていた Love Me Tender のカバーが発端.原曲はエルヴィス・プレスリーの他愛ないラブソングだが,清志郎が乗せた詩は強烈なメッセージでした.これ (…だけではないけど) が元で,このアルバムは発売中止になってしまう (レコード会社の東芝が,原子力発電所建設に関わっていた為.後にキティレコードから発売).

こちらがその Love Me Tender.語呂的に "Love Me Tender" を「なに言ってんだー」と訳すこの感性,そして歌詞も熱いけど,特に後半の声質が熱いと思うんです.怒りに肩を震わせて歌っているかのよう.そして「長生きしてえなぁ」と歌いながら,もうこの世にはいない彼のことを思うと,胸が痛くなります.




で,この歌に対するセルフ・アンサーソングが冒頭の「君は Love Me Tender を聴いたか?」という曲.


君は Love Me Tender を聴いたかい?
僕が日本語で歌ってるやつさぁ
あの歌は「反原発」の歌だって,みんな言うけど…
違う,違う,それは違うよ,あれは「反核」の歌じゃないか
よく聴いておくれよ,核はいらないって歌ったんだ

それとも原子力発電と核兵器は,おんなじものなのかい?
発電所では核兵器も,作ることができるのかな?
まさか,まさか,そんなひどいことしてるわけじゃないよね?
灰色のベールのその中で,またそんなことしてるのかな…

君は Love Me Tender を聴いたかい?
僕のあのイカれた替え歌さ
あんなに小さな声で歌ったのに,みんなに聞こえちゃったみたい
誤解,誤解,しないで,彼女へのラブソングなのに
反原発ロックなんて…そんな音楽があるとは知らなかった

ただのロックじゃないか,なんか変だな
レコード会社も新聞もテレビも雑誌も FM も
バーカみたい!

何を騒いでたの?



この発売中止の一件に対して怒りをぶちまけた清志郎の曲はたくさんあるけれど,このあたりが特に好きですねー.

「アイ・シャル・ビー・リリースド」

頭の悪いやつらが圧力をかけてくる

俺を黙らせようとしたが,かえって宣伝になってしまったとさぁ

日はまた昇るだろう
このさびれた国にも
でたらめな国にも
いつの日にか,いつの日にか,自由に歌えるさ…


「偉人のうた」

もしも僕が偉くなったなら,君が歌う歌を止めたりしないさ

当たり前だろう? そんな権利はないさ
いくら偉い人でも,当たり前だろう?

当たり前だろ! どういうつもりなんだろう
どこのどいつなんだろう

当たり前のことすら,よく分からない…偉い人


「ロックン仁義」

冗談のひとつも言えねぇ
好きな歌さえ歌えねぇ
替え歌のひとつにもいちいち目くじらを立てる
嫌な世の中になっちまったもんでござんすねぇ

ええ社長? どうなんだい?


「Joke」

僕が Joke を言いはじめたら
世界中が泣き出したぁ

ろくなことはねぇ
Rock でもない Joke

世界中が泣き虫の味方さ



大人になっても全然大人気なくて,腹が立ったことに対して素直に怒りを表現する,そんな清志郎に影響されて生きてきました.


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