2011年2月6日日曜日

ソーシャル・ネットワーク [movie]

あまり映画のレビューは書きませんが,ある台詞が心に残っているので,遅ればせながら書いてみたいと思います.以下,若干ネタバレを含むので,これから観ようと思っている方は読まない方がいいかも.


内容については,Facebook の創始者であるマーク・ザッカーバーグを描いた「ヒューマンドラマ」という印象.個人的に期待していた「情報革命が起きている今日において,いかに Facebook がその一旦を担っているか」とか「誰の助けや許可も必要とせずに,世界を変えるようなモノを作ることが可能な時代であること」といった点には一切言及していない.というか「そもそも SNS って何よ?」ということすら,あまり触れられていない.

なので,例えば「ジャイアントを掘り当てた石油王」とか「メジャーリーガーになった野球少年」とかと同じノリで,ある成功した青年の物語として観れば,非常に楽しめると思います.

スクリーンの中のザッカーバーグは客観的に描写されており,彼に対する評価は観る者に委ねられている.その点「天才・裏切者・危ない奴・億万長者」というコピーがミスリーディングであることについては こちらのエントリー に同意.パジャマ姿で現れるシーンも 痛快な話 ですが,あれだけだと知らない人には意味が分からなかっただろう.

ちなみにザッカーバーグ自身は映画を観て「自分に似ているところは服装だけ」と言ったそうだし,ショーン・パーカーも「完全なフィクション」と コメント しています.


さて,冒頭に書いた台詞ですが,映画の中でザッカーバーグが「Facebook のアイデアをパクッた」と言われた時に反論して,

Do you see any of your code on Facebook?
Did I use any of your code?
If you guys were the inventors of Facebook, you'd have invented Facebook.

お前等のソースコードが Facebook に1行でもあるか?
俺が Facebook のソースコードを盗んだとでも言うのか?
お前等が Facebook のアイデアを持っていたと言うなら,Facebook を作ってみろ!

と吐き捨てる.

…エンジニア精神だなぁと.
アイデアなんかより,実際に作った奴が偉いんです.
改めて,肝に銘じます.


Facebook のユーザーは5億人を超え,国で言うと中国・インドに続いて3番目に人口の多い国となる.日本ではよく「mixi との違いは?」という話になり,「Facebook は実名ベースで云々...」とか言われていますが,個人的には この一言 の方が良く説明されていると思います.

後付けでソーシャルグラフなのがmixi、はなからソーシャルグラフを狙ったのがfacebook


映画としては期待外れでしたが,これをきっかけに日本でも Facebook ユーザーが増えるといいと思います.このリンク集とか便利じゃないかな.
意外と知らない、Facebookを使いこなすための設定用URL29個、まとめ【前編】:GaiaXソーシャルメディア ラボ



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