2008年3月29日土曜日

平和公園 [diary]

DSC02427


平和公園の桜はまだ五分咲き.実際,昨日も今日も結構寒い.
DSC02433


桜を見ていたら,以前太田 光が言っていたことを思い出した.
Peace Pipe: 憲法九条を世界遺産に - 太田光 [book]

太田は,満開の桜は「かつて日本人が表現していた死」だと言う.

殺すことによって得られる恍惚感・エクスタシーは確かに存在し,殺人や自殺は気持ちいいものであり,「死の魅力」は実在するということ.世間ではそれは表現してはいけないことになっており,存在すらしないことになっているということ.そして美しく咲いたまま散っていく桜こそ,その狂気に満ちた死の花であるということ.

太田曰く,桜は狂気も毒も,その美しさの中に含んでおり,その表現は隠しているが,我々の潜在意識はその狂気を感じ取ってしまうのではないか,と.だからこそ太田の奥さんは,桜を見てバランスを失い,毒を (棘によって) きちんと表現している薔薇を見て落ちついたのではないか,と.


DSC02405 DSC02407 DSC02419 DSC02429


0 コメント: