Sunday, January 27, 2008

私のオススメ英語勉強法 [lifehack]

とある友人から「どうしても英語が話せるようになりたい」と相談されました.

私は16歳から22歳の終わりまでアメリカにいましたが,16というと物心ついた時から海外で生活していたバイリンガルとは違い,完全に日本語の脳ミソが出来上がっているわけで,最初は それなりに苦労 もしました.

それで今回,私がアメリカに渡った頃に実践していた英語勉強法を紹介してみます.


まず,英語が話されている映像を見つけて,その中から適当な個所1分ぐらいをピックアップします.映像は,本当はニュースなどの正確な英語がいいんだろうけど,モチベーションを保つ為に好きなミュージシャンのインタビューや好きな映画のワンシーンなど,とりあえず何でも.1つだけ条件があって,話している人の口がはっきり見えること.あとは強いて言うなら,きれいな英語が良いかもしれません (強烈なボストン訛りとかではなく).

例えば,以前も別のエントリーで紹介したこのビデオなどは perfect example です.


最初に,その選んだ1分の映像を見て,話されている内容を紙に書きます.分からなくてもいいから,とにかく自分の耳以外には何も頼らず,何十回でも何百回でも繰り返し見て,聞こえた通りに書き取ります.

次に,なんとかしてその模範回答を作ります.まわりに英語が話せる人がいればその人に答え合わせを頼んでもいいし,映像が DVD であれば英語字幕をオンにすればいいし,大統領の就任演説のような有名なスピーチなら原文が探せるはずです.いずれにしても模範回答を自分で紙に書いて,自分の答えと照らし合わせます.

その後,その模範回答を暗記します.とにかく暗記.ここまでに何度も聞いて紙に書いているので,暗記はそれほど大変ではありません.ただここではその内容も理解して下さい.辞書を使って知らない単語の意味を調べたりはせず,内容が分からなければ分かった気になるだけでも OK です.

最後に,これまた何十回でも何百回でも,内容を映像に合わせて自分で一緒に話します.暗記しているから紙は見ずに話せるはずで,映像の口の動きを凝視しながら,同じスピードで話せるようになるまで,自分の口の動きが映像の口の動きとシンクロしているイメージで.

以上が1セットで,また別の映像を探して同じことを繰り返します.最初は1セット終えるまで2-3週間かかるかもしれませんが,続けていると2-3日でまわせるようになると思います.


なぜこれが効果的か.まず自分の耳でひたすら聞いて書き取るところはリスニングです.さらに模範解答と照らし合わせることで,現在の自分の耳がどこを聞き逃しているか・聞き取れていないかを認識できます.例えば良く言われるような,"I can do it" と "I can't do it" の違いとか.

もちろん,いちいち紙に書くことで,自分のボキャブラリーも増えていきます.自分の好きなミュージシャンや映画であれば,完全に意味は分からなくても,少なくとも雰囲気は分かります.それでフレーズをまるごと呑み込んでいきます.決して辞書は使わない.

最後の一緒に話すところは発音を含めたスピーキングです.とにかく相手の口の動きだけを見ること.

いろいろな映像で繰り返していると,微妙な発音やアクセント,さらに違う言い回しがあることに気付きます (例えば data のことを「デイタ」と言う人と「ダタ」と言う人がいる,とか).

英語は,とにかくフレーズ単位で覚えた方が絶対に良いと思います.こう言われたらこう答える,こう言いたい時はこのフレーズ,みたいな.いろいろな映像を見て聞いて暗記して話していると,自分が同じシチュエーションに出会った時は同じフレーズが頭にパッと浮かびます.「ムカついて怒りたい時はこの表現が使える」とか「感謝の意を示したい時はこの言い方がカッコいいじゃん」とか,機内食で "Beef or chicken?" と聞かれたら例えば "Surprise me (どっちでもいーよ)" とか,うだるような暑さの日には "Is it warm enough for you?" というジョークから会話に入るとか,どこかの店員の女の子がたまたま可愛くて声をかけたいんだけど忙しそうな時は "So, this place keeps you busy, huh?" ととりあえず話しかけてみる…とか.

コツをつかめば応用形で引き出しは増えていきます."You are so lazy" みたいなこと言われたら "Yeah, I'm Americanized (アリカナイズされたんだよ)" みたいに返したり,「ジャップ」と言われたら "I'm Japanese, ok? So watch your mouth, you fuckin' white pig!" みたいにキレるか "Hey, do you wanna repeat what you just said?" と喧嘩を売ればいいんだ,みたいな.

この「自分の中の決まり文句」を増やして行くことにより,条件反射で英語が出るようになりますが,この「条件反射」がポイントです.つまり,「英語を聞く → 頭の中で日本語に訳す → そのまま日本語で言いたいことを考える → それをまた頭の中で英訳する → 口に出す」というプロセスの,途中の作業をスッ飛ばっせるようになればしめたものです.


TOEIC でいい点が取りたいならそれなりの勉強法があるんだろうけど,「英語で外国人とコミュニケーションをとる」ことに関しては,以上の方法が本当にオススメです.当時は VHS テープに録画して何度も巻き戻しながら見ていたけど,今ではネットからのストリーミングもあるし,iPod に落とせば通勤・通学中にも練習できます.

少なくとも,日本での英語の細かい文法ルールを1つ1つ覚えさせる学校教育は,アメリカに行ってあまり役に立ちませんでした.そればかりか,逆に「英語を日本語で考える頭」ばかり育てられた気がします.日本語だって,1本,2本,3本…と数えた時に,なぜ1の時が「ぽん」で,2の時が「ほん」で,3の時が「ぼん」なのか説明できないでしょう? 「フレーズ単位」で,決まり文句の引き出しを増やしていく方が実用的だと思うんです.


冒頭の話に戻ると,その相談された友人にアドバイスしたのはこんな真面目な方法ではなく,「とりあえず今から六本木に行って外人ナンパしてこい」というものでしたがw


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