2007年12月19日水曜日

Luther Allison の表情が良すぎる件 [music]


その昔,聴いたことも無いアーティストを私にしては珍しく「ジャケ買い」してしまったのが,Luther Allison の South Side Safari というライブ盤.そしてそれを聴いてすぐにまた他のライブ盤が聴きたくなって買ったのが Live in Chicago.

だってもう見てみてよ.これほど気持ち良さそうにギターを弾く顔を,あなたは見たことがありますか?


ギターもボーカルも,例えば同じ黒人ブルースマンの Elmore James や Gatemouth Brown なんかに比べれば「驚愕」という程ではない (いや,逆立ちしても真似できないけど).

でもきっと,自分の音に対して「あーたまらん,もうたまらん,そりゃたまらん,あああぁぁぁーーー」なんて顔をして弾いていると思うと,こちらまでニタニタしてしまう.彼が奏でる1つ1つの音が,彼の魂だと思うのです.

何気なく,久しぶりに彼の音を聴いて「ああ,なんてイカしてるんだろう」と思ってしまったので,書いてみました.

彼は,私の誕生日に亡くなりました.とっくの昔に死んだ後に,遠く離れたこの国で,表情だけでアルバムを買わせるなんて,おめーなかなかやるじゃねぇか.「途中で進化が止まったいかりや長介」みたいな顔してやがるくせに,なんせめちゃくちゃカッコいいじゃねぇか.

顔もギターもボーカルも全てが暑苦しいのに,暑さよりも熱さが伝わってくる.


例え好きなジャンルではなくても,「人生において自分がやっていることが好きで好きで,誰より自分自身が気持ち良さを全身で感じている魂」を感じてみたくなったら,彼の名前を思い出してみて下さい.

やっぱギターは顔で弾かなきゃね.


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