2007年1月21日日曜日

MacWorld 2007 [ce]

前回の CES のエントリー からすぐに,同じ週に開催された MacWorld 2007 のことを書こうと思っていたのに,既に1週間が過ぎてしまった.

遅ればせながら私もようやく Jobs の基調講演を見たのだが,iPhone という衝撃的な製品の発表はもちろん,その魅力を巧みな言葉で明快に伝えた,いつも以上に冴え渡る Jobs のプレゼンは素晴らしかった.スクリーンが切り変わらなくなるという突然のトラブルに対して瞬時に場を繋ぐあたりも,印象的だった.

既にネット上には様々なレビューが出ているので,以下,個人的なまとめを兼ねてその中からいくつかを紹介する.


まずは Steve Jobs の基調講演.
Apple - QuickTime - Macworld 2007 Keynote (要QuickTime)
PodCast でも公開されているので,Video iPod をお持ちの方にはこちらがおすすめだ.
iTunes へのリンク

Engadget の記事がその内容に詳しく,会場の熱狂ぶりもよく伝えている.
Macworld 2007:スティーブ・ジョブズ キーノート - Engadget Japanese


私がいつもプレゼンテーションの情報収集をしている Presentation Zen でも今回の基調講演を取り上げていた.Jobs のプレゼンテクニックを解説することも多いこのサイトだが,今回に関してはゲストスピーカーとして来ていた Cingular の Stan Sigman のスピーチがいかにひどいかを語り,"a wonderful textbook example of what not to do" (悪いお手本の題材としては最適) としている.
Presentation Zen: Steve Jobs at Macworld: "We come from different worlds"

こちらでは,「Steve Jobs はなぜ説得力があるのか」について海外の記事を分かりやすく要約している.個人的につけ加えたいのは,「彼のユーモアのセンス」だ.
maclalalaweblog: Steve Jobs はなぜ説得力があるのか


内容については,Apple TV にも個人的には非常に興味があるが,やはり iPhone の発表に尽きる.歴史的かつ革命的な製品と言って良いだろう.

「我々の孫は『iPhone が発表された時はどこにいたの?』と聞くだろう」などと書いている記事まである.
Steve Jobs is trying to make history here - Personal Tech - Times Online


毎年 CES と Macworld は同時期に開催されるが,今年は完全に重なった.その両者を比較する記事も毎年良く目にするが,今年は Macworld が完全に CES を食ってしまったというのが私を含めて共通の見解のようだ.
キャズムを超えろ! - 全世界の家電メーカーが力を合わせてもApple1社に勝てなかった日
どこよりも「家電メーカー」として面白かったApple−−CES&Macworld総括:ITpro
Life is beautiful: CES vs. MacWorld

というより,今回の発表に絶対的な自信を持つ Jobs が意図的にぶつけてきたという見方が正しいのかもしれない.
maclalalaweblog: 天才ジョブズ(iGenius)


それにしても「全世界の家電メーカーが力を合わせても Apple 1社に勝てなかった日」とは良く言ったものだ.その通りだったのだから,笑うしかない.

私もエンジニアとして製品を世に出す立場にあるが,「歴史を変えるようなモノ作りをしているか?」「できそうなものしか作ろうとしていないか?」もう1度自分に問いかけてみようと思う.


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