Tuesday, January 30, 2007

ルールを破る勇気 - Edward Yourdon [memo]

ソフトウェア開発手法の先駆者の1人として知られ,今日ではよく語られる「デスマーチ」という概念を定義した Edward Yourdon が来日している.

今日,JaSSTソフトウェアテストシンポジウム で講演も行ったようだが,昨日はとある企業を訪ずれていたようで,彼の Blog で日本のエンジニアに対する印象が語られている.

The Yourdon Report: Blogging Japan

First impressions, from conversations with a few software engineers and managers, and a day-long visit to one large high-tech company: Japanese software developers probably work longer and harder than their American counterparts, but they are still frequently regarded as "second-class citizens" by their hardware-oriented peers and managers. Because they work so long and so hard, the nearly universal complaint that I've heard is that they have little or no time to study, to read new books, to learn about new developments in the field, or just to think about what they're doing.

あるハイテク大企業を丸1日訪れ,ソフトウェアエンジニアやマネージャーと会話を交した第一印象はこうだ.日本のソフトウェア開発者は,おそらくアメリカの同業者よりも長時間熱心に働いているにも関わらず,ハード屋やマネージャーからは「脇役」として扱われている.さらに,あまりに長時間絶えまなく働きすぎているせいで,本を読んだり新しい技術領域を学んだりする時間,さらにはそもそも自分が何をやっているか考える時間が無い,という愚痴が普遍的に蔓延しているように思う.(要約・意訳)

確かに「日本人はワーカホリック」という話はよく聞くが,では日本の企業 (特にソフトウェア業界) がアメリカに比べてそれだけ生産性があるかどうかは,疑問が残るところだ.


さらに興味深いのはこの一文.

Apparently, the most provocative thing I've said so far to the Japanese software folks is that if they want to survive and succeed with a "death-march" software project, they'll need to be willing to break whatever administrative/bureaucratic rules are slowing them down.

私が日本のエンジニアに話した中でおそらく最も刺激的だったのは,「もしデスマーチプロジェクトの中で生き延びて成功したいなら,無駄と思われる管理的かつ官僚的なルールを破ること」というものだ (要約・意訳)

奇しくも 先日レビューした,天外 伺朗 (土井 利忠 元ソニー上席常務) の「マネジメント革命」に,まったく同じことが書かれていた.つまり,「成果主義」などの合理的なマネージメントにより,エンジニアは失敗を恐れてルールを破れなくなってしまい,斬新なアイデアが生まれにくくなり,意味のない仕事をする時間が増えてしまった,ということだ.

例えマネージャーがどれだけ優秀でも,開発のことは現場の人間が一番良く分かっている場合がある.「上に言われたこと」に素直に従っていたり,問題意識を持っていてもまず「上を説得して承認を得てから」などとまどろっこしいことをするのではなく,自分の責任において命令を無視し,正しいと思うことを遂行する勇気が必要なのだろう.


うん,よく分かった.
私も明日から胸を張って遅刻することにしよう…って違うか...

エドワード・ヨードン
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他人事ではない !
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