Saturday, October 7, 2006

この曲のような感じで生きていきたい - Wiser Time by The Black Crowes [music]



村上 龍の小説,「69」の中に,

うち、ブライアン・ジョーンズの、チェンバロの音のごたる感じで、生きていきたかとよ

というフレーズが出てくる.

「私はね、ブライアン・ジョーンズのチェンバロの音のような感じで生きていきたいのよ」

なんとも抽象的な表現だが,Brian Jones には個人的な思い入れもあったりして,その表現がとてもしっくり来るような気がしていた.


「自分だったら何と言うかな…」と考えてみて,それは John Lennon の歌声かもしれないし,Keith Richards のギターかもしれないし,Bob Dylan のハーモニカかもしれないけど,「音」よりも「曲」で考えると,何曲かそんな,こんな感じで生きていきたいな,と思う曲があるように思う.そしてその中の1つは,The Black Crowes の Wiser Time かな…と.

この曲が Crowes の中で一番好きな曲ではないかもしれないし,「1つだけ好きなバンドを選べ」と言われたらきっと Crowes では無いような気もするけど (そもそもそんなの選べないが),なんかこの曲は自分の内面のリズムとマッチするような気がしていて.

はかない歌詞とそれを力強くも切なく歌い上げる Chris の歌声,Chris と Rich のハーモニー,ねっとりとしたリフ,Steve のカウベルを入れるタイミング,Rich のスライドから Eddie のオルガン,そして Marc のギターに流れていくソロの構成,その後またバンドの音が1つになっていく所,後半のサビの裏にかぶせているフレーズ,その全てが美しいんだけど…

そう,その全てが美しいんだけど,そんな説明できる1つ1つのパートなんかではなく,曲として持つ雰囲気というか,作り出される空間にそれを感じているんだと思う.


不思議なこと,書いてますかね?

こんな感覚って,実は誰にでもあるものなんじゃないのかな.

それは音楽じゃなくても,例えばいつか観た映画やドラマのワンシーンかもしれないし,絵画や彫刻みたいなものかもしれないし,マンガやアニメかもしれないし,いつか誰かと交した会話かもしれないけど.

On a good day, I know it ain't every day,
we can part the sea

And on a bad day, I know it ain't every day,
glory beyond our reach

-- Wiser Time / The Black Crowes


あなたが「こんな感じで生きていきたい」と思うものは何ですか?





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